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なーさん 一週間執事
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#なおきり
『12の奇跡を探して』
第5話「ギルドと、クセの強い冒険者たち」
のあさんが仲間になってから、しばらく。
俺たちは森を抜け、ようやく大きな町へたどり着いた。
jp 「町だぁぁぁ!!」
俺は思わず両手を上げた。
tt 「人がいっぱいおるなぁ!」
たっつんも辺りを見回す。
ya 「すごい……」
ゆあんも目を輝かせる。
no 「これなら食べ物も買えそうですね!」
のあさんが笑う。
jp 「それは重要!!」
俺たちは町の入口にある大きな看板を見つけた。
**『冒険者ギルド』**
jp 「……ここだ!!」
ya 「何が?」
jp 「お金!!」
no 「…………?」
tt 「…………」
tt 「じゃぱぱ、急にどうしたん?」
jp 「だって俺たち、お金ないじゃん!!」
tt 「ああ……」
たっつんがポケットを探る。
tt 「……何もないわ」
jp 「俺も」
no 「私もです」
ya 「俺は……」
ゆあんがポケットを確認する。
ya 「木の実ならある」
jp 「なんで!?」
-–
ギルドの中。
jp 「魔物の素材を売りたいんですけど!!」
受付のお姉さんに、これまで倒してきた魔物の素材を見せる。
ギルドの受付係「まあ! これだけあれば、かなりの金額になりますよ」
jp 「ほんと!?」
ギルドの受付係 「はい」
素材を査定してもらう。
しばらくして――
ギルドの受付係 「合計で、金貨15枚です」
ya 「金貨15枚!?」
tt 「結構あるやん!!」
no 「これでご飯食べられますね!」
jp 「やったぁぁぁ!!」
俺たちは大喜び。
そして、ふと掲示板を見る。
jp 「……冒険者ランク?」
ya 「F級から始まって、E、D、C、B、A……そしてS級」
ゆあんが説明してくれる。
ya 「俺たちはまだ登録したばかりだから、F級」
jp 「なるほど」
俺は掲示板を見る。
そこには――
**B級冒険者用**
という文字がいくつも並んでいた。
jp 「B級って強いのかな?」
no 「かなり強いと思いますよ」
のあさんが言う。
no 「私たちもいつか、なれるといいですね」
tt 「おう!!」
たっつんが拳を握る。
tt 「絶対B級になったるで!!」
jp 「その前に食事な」
tt 「せやな!!」
-–
jp 「食堂発見!!」
町の大通りにある食堂へ入る。
店員A 「いらっしゃいませー!!」
店内は人でいっぱいだった。
ya 「うわぁ……」
jp 「席、空いてるかな?」
俺たちが見回していると――
no 「……あ!」
のあさんが一人の女の子を見つけた。
no 「こんにちは!!」
??? 「……え?」
その女の子は、水色の髪。
そして――
no 「氷……?」
テーブルの上のグラスに、氷が浮かんでいる。
??? 「はい!」
女の子は笑った。
rn 「私、るなです!」
no 「のあです!」
二人は顔を見合わせる。
rn 「……」
no 「……」
no 「かわいいですね!!」
rn 「のあさんもです!!」
rn 「好きな食べ物は何ですか!?」
no 「甘いものです!!」
rn 「私も!!」
no 「えっ!?」
rn 「仲良くなれそうだね!!」
no 「はい!!」
出会って10秒。
もう意気投合していた。
jp 「…………」
俺は呆然と二人を見る。
jp 「早くない?」
ya 「早い」
ゆあんも驚いている。
-–
???「おーい」
tt 「ん?」
俺が隣を見る。
そこには――
sv 「俺はシヴァ!!」
tt 「……カエルやんな?」
sv 「カエルだけど!!」
tt 「認めるんや!?」
シヴァは胸を張る。
sv 「俺は水を操るB級冒険者!」
tt 「B級!?」
sv 「そう!」
シヴァが手を掲げる。
すると――
コップの水が宙に浮いた。
tt 「おお……!!」
sv 「しかも」
シヴァの身体が光る。
次の瞬間。
tt 「え!?」
そこにいたのは――
普通の人間の姿をした青年。
tt 「人間になれるん!?」
sv 「そう! 俺は人間にも変身できる!」
tt 「すげぇぇぇ!!」
たっつんが目を輝かせる。
tt 「なぁなぁ! その水の魔法どうやって使うん!?」
sv 「おっ、興味ある?」
tt 「めっちゃある!!」
tt 「俺も雷見せたる!!」
sv 「おお!!」
jp 「待って!!」
俺が止める。
jp 「ここ食堂だから!!」
sv&tt「あ」
二人が店内を見る。
sv&tt 「…………」
周りの客がこちらを見ている。
tt 「……すまん」
sv 「すんません」
2人が同時に頭を下げる。
-–
mh 「……うるさい」
低い声がした。
シヴァの隣。
そこには――
紫色の髪をした少年が座っていた。
mh 「俺はもふ」
そう言って、こちらを見る。
mh 「B級冒険者だ」
jp 「へぇ!」
mh 「毒を扱う」
jp 「毒!?」
mh 「近づくな」
jp 「怖っ!!」
もふは冷静な顔をしている。
mh 「俺は、簡単には人を信用しない」
jp 「…………」
mh 「お前らも同じだ」
俺は少し困った。
jp 「まぁ、最初はそんなもんじゃない?」
mh 「……」
もふは俺を見る。
mh 「お前、随分呑気だな」
jp 「よく言われる」
mh 「……変な奴だ」
jp 「それもよく言われる」
もふが小さくため息をつく。
mh 「……はぁ」
jp 「なんか呆れてない?」
mh 「呆れてる」
jp 「即答!?」
俺たちがそんな会話をしている横では――
tt 「シヴァさん、すごいです!!」
sv 「嬉しいな〜」
no 「るなさん、氷見せてください!!」
rn 「いいですよ!!」
バチバチ!!
水が宙を舞い――
パキパキパキッ!!
氷になる。
no 「すごーい!!」
no 「るなすごいです!!」
rn 「そんなことないです!!」
tt 「いや、めっちゃすごいやん!!」
sv 「たっつんもやってみ?」
tt 「ええんか!?」
sv 「ちょっと待ってね〜」
もふが呆れた顔で言う。
mh 「こいつら、会って何分だ」
jp 「さあ……」
俺も呆れながら答える。
jp 「たぶん10分くらい」
mh 「…………」
jp 「…………」
俺ともふは、同時にため息をついた。
jp&mh 「はぁ……」
-–
ya 「すみませーん!!」
ゆあんが店員を呼ぶ。
ya 「チキンください!!」
店員A 「はい!」
ya 「あとチキン!」
店員A 「はい?」
ya 「それとチキン!!」
店員A 「…………」
jp 「ゆあんくん?」
ya 「まだ頼む」
jp 「そんなに食べるの!?」
ya 「旅をしてたら腹が減る」
jp 「理屈がすごい」
ya 「チキン追加で!!」
店員A 「はい!!」
気づけば、テーブルの上には大量のチキンが並んでいた。
ya 「…………」
ゆあんは何も言わず。
黙々。
ただひたすら。
チキンを食べている。
ya 「…………」
ya 「…………」
俺ともふが、ゆあんを見る。
jp 「すごいな」
mh 「……ああ」
jp 「何か喋らないのかな」
mh 「食事中だからだろ」
jp 「そっか」
ゆあんは今日も元気にチキンを食べていた。
-–
しばらくして。
tt 「なぁ!」
たっつんがシヴァに話しかける。
tt 「俺らも冒険者なんや!」
sv 「へぇ!」
tt 「まだF級やけどな!!」
sv 「F級!?」
シヴァが笑う。
sv 「ほんなら、これから強くなっていくんやな!」
tt 「おう!!」
たっつんとシヴァはすっかり意気投合していた。
tt 「今度、一緒に魔物倒しに行かへん?」
sv 「いいよぉ~」
sv 「水と雷、組み合わせたら強いだろ?」
tt 「それや!!」
jp&mh「…………」
俺ともふは、また顔を見合わせる。
mh 「……うるさいな」
jp 「……うん」
mh 「でも」
jp 「ん?」
もふが少しだけ笑った。
mh 「……楽しそうではあるな」
俺も笑った。
jp 「でしょ?」
その瞬間。
no 「じゃぱぱさん!!」
のあさんがこちらを呼ぶ。
no 「るなさんと仲良くなりました!!」
mh 「早すぎ」
no 「私たち、一緒に冒険したいです!!」
jp 「え!?」
るなが笑顔で頷く。
rn 「私も、皆さんと一緒に行ってみたいです!」
jp 「……」
俺は少し驚いた。
でも――
jp 「もちろん!!」
そう答えた。
まだ、この時は知らなかった。
この食堂で出会った3人が――
これからの冒険に、大きく関わっていくことを。
そして。
**B級冒険者である彼らとの出会いが、俺たちの旅を大きく変えることを。**
ただ、この日はまだ――
**奇跡の光は現れなかった。**
それは、まだ彼らが抱えている「何か」が見つかっていないから。
――第5話「クセの強い冒険者たち」完――
コメント
1件
おお、第5話読んだよ!ギルドに着いて新しいキャラたちが一気に出てきて、もうにぎやかすぎて笑ったわ(笑) るなとシヴァともふ、それぞれ個性バリバリで、しかも出会って10分で意気投合するところとか、たっつんとシヴァのテンションの合わせ方とか、ゆあんのチキン連呼とか、ツッコミどころ満載で楽しかった! あと、もふとじゃぱぱが「うるさいな」「うん」で共感し合う流れ、地味に好き。B級ってだけで既に強そうなのに、この先どう絡んでいくのかすごく気になる!次回も楽しみにしてる🔥