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『12の奇跡を探して』
第6話「氷の魔法と、消えない炎」
翌朝。
jp 「……眠い」
俺はテーブルに突っ伏していた。
no 「昨日、何時まで起きてたんですか?」
のあさんが聞く。
jp 「たっつんとシヴァがずっと話してたから……」
sv 「いやぁ、昨日は楽しかったな!」
シヴァが笑う。
その横では――
ya 「チキンください」
jp 「朝から!?」
ゆあんが食堂の店員さんに注文していた。
no 「昨日あれだけ食べたのに……」
ya 「お腹が空いた」
sv 「すごいな……」
そして。
mh 「…………」
もふは黙って紅茶を飲んでいた。
jp 「もふ、おはよう」
mh 「……おはよう」
jp 「今日も元気ないね」
mh 「お前らが朝から騒がしいだけだ」
jp 「ごめん」
mh 「別にいい」
そんな俺たちのところへ――
rn 「皆さん!」
るなが走ってきた。
rn 「今日、依頼を受けに行きませんか?」
jp 「依頼?」
rn 「はい!」
るながギルドの依頼書を見せる。
rn 「近くの山で、魔物が大量発生しているそうです」
mh 「なるほど」
シヴァが依頼書を見る。
sv 「B級向けの依頼みたいだな」
ya 「B級!?」
たっつんが目を輝かせる。
tt 「俺らも行ってええんか!?」
sv 「もちろん」
シヴァが笑う。
sv 「俺たちが一緒なら問題ないだろ」
tt 「よっしゃぁ!!」
たっつんが拳を握る。
なーさん 一週間執事
341
#なおきり
tt 「行くで、じゃぱぱ!!」
jp 「おう!!」
-–
山道。
jp 「思ったより険しいな……」
俺は息を切らしながら歩いていた。
no 「じゃぱぱさん、体力ないですね」
のあさんが笑う。
ya 「転生したばっかりだから仕方ないよなw」
no 「私はまだ余裕ありますよ」
jp 「のあさん強い……てか煽られた」
前方では――
jp 「たっつん! 右!!」
tt 「任せろ!!」
バチィッ!!
mh 「シヴァ、左!」
sv 「分かった!」
ザァァァッ!!
水の刃が魔物を吹き飛ばす。
tt 「すげぇ……」
たっつんが目を輝かせる。
tt 「シヴァの水魔法、めっちゃかっこええな!!」
sv 「たっつんの雷もすごいじゃん」
tt 「ほんまか!?」
sv 「うん」
tt 「じゃあ今度――」
no 「2人とも、話すのは魔物を倒してからにしてください!!」
のあさんがツッコむ。
tt&sv「はい」
息ぴったりだった。
-–
しばらく進むと。
rn 「……待って」
るなが突然立ち止まった。
jp 「どうした?」
rn 「……何か聞こえます」
jp 「音?」
耳を澄ます。
――パチ……パチ……
ya 「火の音?」
ゆあんが言う。
山の奥から煙が上がっている。
ya 「行ってみよう」
俺たちは急いだ。
すると――
jp 「……!?」
山の一部が燃えていた。
sv 「魔物の仕業か?」
シヴァが辺りを見る。
rn 「たぶん違います」
るなが呟く。
rn 「……これ、誰かが火をつけたんじゃないですか?」
jp 「誰かが?」
その瞬間。
森の奥から魔物が飛び出してきた。
mh 「来たぞ!!」
sv 「戦闘準備!!」
たっつんが雷を放つ。
シヴァが水で炎を消す。
ゆあんが魔物を斬る。
のあさんが後ろから回復する。
もふは毒を使って魔物の動きを止める。
そして――
rn 「氷結!!」
るなの手から冷気が広がる。
炎が一瞬で凍りついた。
rn 「すごい!!」
jp 「るな、やるじゃん!」
rn 「えへへ……」
るなが笑う。
でも――
その笑顔は、すぐに消えた。
-–
魔物を倒した後。
jp 「るな」
rn 「……はい」
jp 「さっきから元気ないけど、どうしたの?」
rn 「…………」
るなは凍った炎を見る。
rn 「私……火が怖いんです」
ya 「え?」
rn 「昔、私の住んでいた村で大きな火事があったんです」
るなの声が小さくなる。
rn 「その時、私は何もできませんでした」
jp 「……」
rn 「氷の魔法を使えるようになったのも、その時からです」
るなは自分の手を見る。
rn 「炎を見ると、あの日のことを思い出してしまうんです」
jp 「だから、さっき……」
rn 「はい」
るなは俯く。
rn 「私は強い冒険者になりたいです」
rn 「……」
rn 「でも、火を見ると怖くなる」
しばらく沈黙が続いた。
すると――
tt 「怖くてもええんちゃう?」
たっつんが言った。
rn 「……え?」
tt 「俺も雷が怖かった時期あったで」
るなが顔を上げる。
tt 「失敗したらどうしようって、ずっと思っとった」
rn 「……」
tt 「せやけど、怖いからって逃げ続けたら、何も変わらへん」
たっつんが笑う。
tt 「だから、ちょっとずつでええんや」
るなはたっつんを見る。
rn 「……ちょっとずつ」
tt 「そうや」
俺も頷く。
jp 「無理に克服しなくてもいい」
rn 「……」
jp 「怖いなら、俺たちが一緒にいる」
るなが目を見開く。
jp 「一人で戦わなくていいんだよ」
rn 「…………」
るなの目に、少し涙が浮かんだ。
rn 「……ありがとうございます」
-–
その瞬間。
るなの足元から、青白い光が現れた。
rn 「……!?」
光がふわっと浮かび上がる。
そして――
氷のように透き通った結晶になった。
jp 「また奇跡だ!!」
俺が手を伸ばす。
結晶に触れた瞬間――
**『第四の奇跡――希望』**
rn 「希望……」
るなが呟く。
rn 「怖くても……前に進めるってことですか?」
jp 「絶対に進めると思う!」
俺は笑う。
jp 「るなが一歩進んだから、これが出てきたんだと思う」
rn 「……」
るなは涙を拭って笑った。
rn 「じゃあ、私……もう少し頑張ってみます!」
tt 「おう!!」
たっつんが笑う。
tt 「俺らも一緒やで!!」
rn 「はい!!」
るなの笑顔が、今度は本物だった。
-–
帰り道。
sv 「……なあ、じゃぱぱ」
jp 「ん?」
シヴァが俺を見る。
sv 「お前たち、本当に面白いな」
jp 「そう?」
sv 「うん」
シヴァが笑う。
sv 「俺たちB級冒険者でも、こんな風に仲間同士で話すことはあまりないんだ」
jp 「そうなの?」
sv 「冒険者って、強さを競うことが多いからね」
もふが口を開く。
mh 「……だから俺は、こいつらが苦手なんだ」
tt 「なんでや!?」
mh 「うるさいから」
tt 「そこ!?」
たっつんが笑う。
jp 「もふくんも、お前もそのうち慣れるって!!」
mh 「……慣れたくない」
tt 「即答やん!!」
るなが笑う。
のあさんも笑う。
ゆあんは――
ya 「チキン食べたい」
みんな(−ya) 「また!?」
全員が笑った。
空には、4つの光が輝いている。
**勇気。**
**信頼。**
**癒し。**
**希望。**
そして――
まだ見つかっていない奇跡は8つ。
俺たちはまだ知らなかった。
この旅が進むほど――
**奇跡だけじゃなく、俺たち自身の過去も少しずつ明らかになっていくことを。**
――第6話「氷の魔法と、消えない炎」完――
コメント
1件
るりさん、第6話読みました🤍 るなの過去が明かされる回、すごく胸にきました…。火事のトラウマを抱えながらも「強くなりたい」って願う姿に、グッときました。たっつんの「怖くてもええんちゃう?」って言葉、優しすぎる…🥀 そして4つ目の奇跡「希望」——るなが「もう少し頑張ってみます」って笑ったシーン、本物の笑顔でしたね。仲間って、本当にそういう存在だと思います。 次回も楽しみにしてます🌙