「彼氏になって」
それから十分後。
私たちはこのあたり一番の繁華街で電車を降りた。
「どうしよう、どこに行こうか?」
「そうだなー、とりあえずあそこ見てみない?」
改札を出て 侑(ゆう)に尋ねると、侑は歩きながら通りの向こうを指さす。
そこはビル全部が生活雑貨のお店だった。
私もたまに行くけど、とにかく品揃えが豊富で、見てるだけで楽しい。
「いいね、そうしよう!」
二つ返事で頷き、私たちは自動ドアをくぐった。
入ってすぐ目に飛び込んだのは、たくさんの誕生日ベア。
誕生日石を首から下げたくまのぬいぐるみは、誕生日石と同じ色をしている。
ほかにも誕生日ベア関連の雑貨が、棚に 所狭(ところせま)しと置かれていた。
「わー、かわいー! 私は3月だからこれだ。アクアマリン!」
水色の誕生日ベアを手にはしゃいでいると、侑が呆れ顔で近付いてきた。
「あっ、侑は*****************************
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