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ある雨の日
赤いレインコートを着た少年は町外れにあるゴミ捨て場の段ボールの前でその歩みを止めた
tn「犬…?人…?」
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ママ「…とんちゃんその子どこで拾って来たの?」
tn「ゴミ捨て場!」
赤い犬のような人のようなものを母親に突きつけてる
ママ「捨てて…は来れないわね人だし犬だし」
「とんちゃんはどうしたいの?」
tn「…飼いたい…飼うで合っとるかな?」
ぎゅっと赤い犬(?)を抱き締めながら「駄目かな?」と母親を見てる
「犬なのであれば番犬になるけど人なのであれば…」などと母親は呟く
孤児院とかに預けた方が良いのか?などと疑問が大量に彼女の脳に押し寄せる
ママ「…とんちゃんしっかりお世話できる?」
トンママは考えるのを放棄した(RPG風)
tn「パアッうんッできるッ!!!」
ママ「ならいいわお風呂えっと…」
tn「…りいぬがいい」
ママ「分かったわりいぬくんね一緒にお風呂入っちゃって二人とも泥まみれよ」
tn「はーい」
rn「うぁー」
そう言いながら風呂場に行くトントン
その後ろをよちよちと歩いていくりいぬ
tn「湯船とか怖がるかな…」
よく響く風呂場に入るなりトントン(8)は考えた
りいぬを脱がせ風呂場に入れる
彼らからすると少し大喜な浴槽にりいぬは近寄った
トントンに抱えられ大きな浴槽に張られた水を見る
りいぬは手を伸ばして湯を弾いた
rn「ぴちゃ!」
そう言葉にしながら短い首を後ろに向ける
キラキラとした瞳でトントンを見つめた
tn(…俺ブラコンのやつの気持ちわかる気する)
瞬時にそう悟ったトントンであった
tn「弟ができたみたいや」
そう呟いてりいぬを洗った
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それから二年がたったある日
tn「りいぬ先に家にかえっとってくれるか?」
rn「はーい」
トントンは10歳りいぬは3歳になった時だ
家の畑で黙々と収穫をしていたトントンがそろそろ昼だからとりいぬはに声をかけた
赤い髪に耳と尻尾がありオッドアイの弟は子供らしい高い声で返事をした
tn「よっしそろそろええかな?」
手にいっぱいのトートの実をがごに入れ立ち上がる
赤い実はいい頃合いだっだのかキラキラと光ってるようだっだ
ふと立ち上がると遠くに黒い人影が見えた
畑に迷い混んだらしい
駆け寄って声を掛けてみる
トントンより少し高い背に綺麗な金髪,黒い服はどこかしらの貴族のようだ
tn「あのー不法侵入で訴えるで?」
gr「!!」
急に声をかけられて驚いたのかビクッと体を震わせた
gr「すまないッ少し道に迷ってしまったんだゾ」
華奢な少年のような顔立ちなのに早めの声変わりか異様に声が低い
ゾクゾクとするその声にはわずかに威圧感が混じっていた
だじろきながら彼にとりあえずトートの実を渡す
tn「たっ食べるか?」
gr「…ありがとうだゾ」
「!!酸っぱいけどめっちゃ甘い!美味しいゾ」
西の方の鉛が少し言葉に入った
無理して標準の発音を出してたのだろう
トントンも西の方出身だからか少し嬉しくなった
tn「俺はトントン!よろしくな」
gr「!!俺はグルッペンだよろしく!」
tn「グルッペン…総統様と同じ名前だな」
gr「あぁぺんさんと同じ名前なんだゾ!!」
互いにどこか引かれたのだろう
その日を境にグルッペンはトントンのもとへ足を運ぶようになった
彼が王子だと言うことに気づいたのはもう少しあとの話だ
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gr「トン氏幹部を集めるゾ」
総統になりたての彼はそう言った
確かに今の幹部は前総統様と同じぐらいの年のもの
そろそろ引退だろう
tn「!りいぬはやらんよ」
身の危険を感じたのかとっさにそう答えた
弟と同じ職場って楽しそうではあるが
こんなところにかわいい弟を入れたくないって気持ちもあった
gr「それは検討しとくゾ」
tn「やめろよ?」
総統である彼らの会話とは思えないほど平和な会話だ
トントンは平和だと感じつつグルッペンに資料を渡した
gr「これは…」
tn「また子供が誘拐されたらしい」
「あとそいつらのアジトが絞れて来てると」
gr「…この三ヶ所か…うんここだな」
そう呟くとグルッペンは立ち上がった
tn「ちょっぐるさんどこいくん?」
gr「?ここだが」
そう言いながらぐるさんはアジトの予想されてる所とは違うところを指指した
トントンは混乱に陥った
tn「何で?は?」
gr「いいから行くゾ!!国民を助けに」