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猫になった君

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猫になった君

8 - 第8話カコ③

2022年05月23日

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日曜日

『行ってきまーす』

『行ってらっしゃーい』


そう言って家を出る、今日はしょうかちゃんと一緒に公園で遊ぶ日、お父さんはいつも通り家にいないから、家から出やすい


カチャ


『忘れ物!』

とても野太い音が部屋中に響いた



公園まで走っていく、思ったよりお父さんが寝坊したから出るのが遅れてしまった


『ごめん遅れちゃった、』


『ううん、大丈夫だよ、じゃあ公園いこ!』


そう言って僕の手をグイグイと引っ張っていく


『うわぁ!しょうかちゃん力強いよ…』


『そお?じゃあみずきくんも走って、早く行こ!』


そうしょうかちゃんが言って少ししたら、ひまわり公園に着いた、


『じゃあまずなにで遊ぶ?』


『あ!じゃあシーソーとかどお?』

『いいね!シーソー楽しそう!』


そう言って、僕たちはシーソーで遊んだ、しょうかちゃんは手すりを掴み忘れて後ろに落ちそうになっていた、僕はそれをみて笑った、しょうかちゃんと一緒にいると楽しい


次は滑り台で遊んだ、僕が下に座って、その上にしょうかちゃんが座って一緒に滑る、とても楽しいんだ


それからもいろんなゆうぐで遊んだり、おままごともしたりした、そうやって遊んでいくうちに、

夕焼け小焼けが流れる、5時のチャイムだ、知らないうちにそんなにも遊んでいた


『しょうかちゃん、そろそろ帰らないと、』


そういうと、

『じゃあさ、最後にブランコやってから帰ろ!』


おままごとセットを片付け、僕たちはブランコへ向かって歩く


二人でブランコを漕ぐ、とても楽しい、今日は楽しかったなぁ、そう考えていると、


『ねえ、みずきくん、今日さ、私と遊んでて楽しかった?』


そう聞かれた、なんでそんなこと聞くんだろうか、


『うん!とても楽しかったよ!』


『そう….』


そうしょうかちゃんは口籠る


『実はね、私、みずきくんが初めての友達だったんだ』


『今まで何度も友達を作ろうとしたけど、人と話すのが苦手で、でも、みずき君とは話せたの、話しやすかったんだ、ありがとね!私と友達になってくれて!』


『へ?じゃあ僕が来るまで、ずっと一人ぼっちだったの?』


『うん、友達もいないから、次第に幼稚園に行かなくなったの、お母さんは仕事だから、どこに行っても私は一人ぼっちだったの、でもみずきくんが来る日、お母さんから、転園生が来るって聞いたんだ、それで幼稚園にまた行ってみたの!』



『そうだったんだ…..』



しょうかちゃんには友達がいなかったんだ、僕と同じだったんだ……..


『みずきくんはね、私の初めての友達だからさ、これからも一緒にいたいの!だからさ、、、、』


『大人になったら、結婚しようね!』


そう言ってカバンから出されたものは、キキョウの花輪だ、


『へ?』


僕は頭が混乱していた、それでも、嬉しい気持ちのほうが強かった、だって、初めての友達にぷろぽーずされたんだ、嬉しくないわけがない、


僕はその場でうん!と答え、その日は一緒に帰った、分かれ道で分かれて、ルンルン気分で帰った、あとでお母さんに自慢しよう!




『ただいまー!お母さん!みてみて!』


そう大声で言ったのに、お母さんの声は聞こえなかった、何かあったのだろうか


『お母さん、ねえお母さんってば!』


リビングに入る、そこには顔や体をお父さんに何発も殴られて、今胸ぐらを掴まれているお母さんがいた、


『お母さん!』


そうするとお父さんは僕に気がついたのか僕のことを殴り、

僕がお父さんが帰ってきてから忘れ物をすぐに用意できずに、いい台を取れなかったことに相当腹を立てていた


『今日は絶対勝てたんだぞ‼️』


そう言い散らし、僕の頬や体を何発も殴り散らす、身体中に青タンや痣ができても、お父さんは


何度も何度も何度も何度も、気絶をしても何度も起こされまた殴られる、2、3分殴られて、お父さんは夕飯を作っておけ、不味かったらわかってるなと言い残し、部屋にタバコを吸いに戻っていった


その後も、美味しいご飯を作らずに、僕とお母さんはまた殴られた


なんで、友達と、一緒に遊んだだけでこんなに、しかも、幼稚園も辞めさせられた、



『私のお父さん、私が生まれる前に死んじゃったんだって、』

『死んだらもう二度とみんなと会えないんだって、』


『だから、、、、』



『”死ぬ”って言う言葉は、、、呪いの言葉なんだって、お母さんから教わったんだ』








(僕はもう、あのお父さんが嫌いだ、しょうかちゃんと遊ぶことで、僕の家が普通ではないことに気がついた、お父さんが僕のことを殴るのはおかしいことなんだ)





(僕は悪くなんてないんだ‼️、それなのに何で僕は殴られなくちゃいけない、痛い思いをしないといけない、お父さんなんて、、、)




『死んじゃえ』


とても小さな声で呟いた、




次の日、僕は幼稚園でみんなにお別れの挨拶を言っていた、みんな、特にしょうかちゃんはとても悲しそうにしていた、その時、



『大変!水城くん!』


そう園長先生が飛び出してくる、

どうしたんだろう、そう思った



『水城くんのお父さんが、交通事故にあったんです!かなりの危篤状態らしいんです!水城くん、早くお見舞いに行かないと、お父さんを元気付けてあげて!』



そうやって先生たちが慌てる中、僕は先生の車でお父さんのいる病院に向かっていた


病院に着いた、そして、目の前には、、、、



血だらけのお父さんだ、そこら中が傷ついている、、、、



『あ、息子さんですか』



そうお医者さんに言われ、首を縦に振った


『残念ながら、お父さんは、数分前に息を引き取りました、』


とても深刻そうに、お医者さんは話していた













〜数日後〜


僕はお父さんの葬式に出ていた、豪華な箱の中に詰められ、もう動くことのないお父さん、


なにも感じない、なんとも思わない、そうだったのだが、しょうかちゃんからお葬式の話も聞いていたため、お父さんは本当にこの世からいなくなったんだなと、実感できた、僕の願いは叶ったんだ、、、、



『クスw』


『うふふふふふふふふ、、、あははははははははははは』




僕は大爆笑した、とっても嬉しかった‼️普通なんかじゃなかった日々に光が差し込んだ、お父さんが死んだ、それが確定するだけでとっても嬉しかった!周りにもいろんな人が来ていた、お父さんの同級生や家族がいた、他の人たちの目の前で大爆笑した、周りの人たちは僕のことをものすごい目で見ていた、お母さんにも怒られた、でも僕は、



人生で最も嬉しい日だと、僕は思ったんだ



お坊さんが念仏を唱える、唱え終わり、火葬場に運ばれる、その時に見てしまったのだ、

しょうかちゃんのお母さんがいる



『あ!しょうかちゃんのお母さん!こんにちは!何でここにいるんですか?』


そう僕に聞かれ、しょうかちゃんのお母さんは少し間を置いて、


『しょうかのお友達のお父さんが死んじゃったから、お参りに来たのよ、』


そうどもりながら言う


『ふーん、そうなんだ!優しいんだね!、じゃあ僕、トイレ行ってくるね!』


そう無邪気に僕がいい、うんと相槌をうつ

『じゃあ、またね、』

と言って、しょうかちゃんのお母さんはどこかへ行ってしまった



トイレが終わり



『ふぅー!気持ちよかった〜』

そう言いお母さんを探す、そしたら、奥から啜り泣く声が聞こえる


ちょっと見てみると、


『ごめんなさい、、、、、ごめんなさい、、、』



しょうかちゃんのお母さんが僕のお母さんに謝っている、大人が泣くところはよく見ているから驚かない、だけど、



何でしょうかちゃんのお母さんは謝ってるんだろう?

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