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【ルウ】「あ…あのぉ…いつまでいる気なんですか…?もう夜ですよ…?」
【サンダー】「えぇ…別にいいじゃん!もうちょっと休ませてよ〜!」
【シャルル】「ていうか…オマエ元々はどこの世界に住んでたんだ?ここじゃないないんだろ?」
【サンダー】「そうだよぉ〜…俺が元々いた世界はここじゃない。まぁ…まだ事情があって…帰れないんだけどね。」
【ルウ】「そうなんですか…?なんで元の世界に帰れないんですか…?」
【サンダー】「それは…この世界だけでなく…様々な世界の人間を救うために…俺はこうして旅をしてるんだ〜…。だからまだ帰れないの。むしろあまり帰りたくはないんだよね…元々いたところは正直嫌な場所だったから。」
【ルウ】「へ…へぇ…。」
【サンダー】「これでも苦労してんだぜ?たとえ超能力者でもな…。それより…オマエ悩みがありそうな顔してんな?」
【ルウ】「えっ!?なんで分かるんですか!?」
【サンダー】「鬼神はなんでもお見通しなんだよ。俺の前で嘘つけると思うなよ?」
【ルウ】「う…うんじゃ…どんな悩みなのかも…」
【サンダー】「才能がないと思っていて…将来に悩んでいている…そんな感じか?」
【ルウ】「うっ…当たりです…。」
やっぱり本物は違う…なんでそんなところまで分かるんだ…。
【サンダー】「あははwまぁ…将来のことって難しいよなぁ…分かるよぉ…。だけど…オマエは少々悩みすぎかもしれないな…?」
【ルウ】「えっ?」
【サンダー】「もっと…こう…思いきって突っ走る的な感じ?考えすぎても何も進めなかったら意味ないしな。」
【ルウ】「は…はぁ…なるほど…。」
思いきって…突っ走る…。でもどこに行けば、でもどこへ進めば…。
【ルウ】「進み方が…分かりません…。」
【アルス】「ルウさん…。」
【サンダー】「他に好きなもんはねえの?オマエ…。」
【ルウ】「え?他の好きな物?」
【サンダー】「そうそう…。そういうクリエイターの道に進もうとする人って…他にも好きな物を持っている場合が多いんだよ。だから…オマエにもあるんじゃねえのかなって…。」
【サンダー】「もし他にもあったら…そっちを目指してみれば?」
【ルウ】「な…なるほど…。」
他の好きな物を探して、他の道へ行くってことか…。確かにそっちのほうがいいのかもしれない…。
【サンダー】「とりあえず…好きな物が見つからないなら…今から外に行かね?もう暗いけど…暗いときだからこそ…見つかるものもあるしな♪」
【シャルル】「今から行くのか?さすがにやめたほうが…。」
【サンダー】「大丈夫。俺がいるから心配すんな。あとシャルル…オマエも仲間ぐらい守れるようにしろよ。じゃないと…オーナーなんてできねえぞ〜?」
【シャルル】「うるせぇ。」
【ブルーノ】「ならいい場所があるよ!俺が案内してあげる!」
-湖-
【リベル】「うわぁ…綺麗…!湖だぁぁぁぁ!」
【サンダー】「こんなところあったのか〜!海じゃないのに…こんなに幻想的だなんてすげえな!」
【ブルーノ】「湖だから…こんなに幻想的になるんだよ♪」
【ルウ】「す…すごい…。」
湖の水面に月と星が映されている。空には流れ星がチラチラ流れていて、幻想的で癒される。
【ルウ】「この上…歩いてみたい…。」
【リベル】「確かに…歩いてみたいよね〜!」
【サンダー】「なら…歩いてみる?」
【ルウ】「えっ!?できるんですか!?」
【サンダー】「もちろん!みんなに魔法よかかれ〜!」
【シャルル】「は?」
【アルス】「おー…なんかキラキラしてる…。」
【サンダー】「ほらほら〜!みんなおいで〜!」
【ルウ】「えっ…歩ける!?」
サンダーさんの手からキラキラした粉が出てきて、自分らにかかったと思ったら、気づいたら水の上を歩けるようになっていた。走っても沈まないし、これが超能力なのか…。
【ルウ】「小さい頃…そういえばバレエ習ってたな…。今…踊れるかな…。」
【サンダー】「ん?あれは…。」
私は気づいたら、水面の上でバレエを踊っていた。私の両親はダンスとバレエをやっていて、昔は一緒に練習していた。お母さんはバレエで、お父さんはダンサーで、どちらとも結構有名だった。
だけどお父さんは突然倒れて、体が思いどおりに動かせなくなって、ダンサーをやめてしまったことがあった。それからダンスを踊ることに対して、少し抵抗があった。
【ルウ】「お父さん…お母さん…。」
あの時のお父さんとお母さんは悲しそうだった。でも私が踊ったら…
【シャルル】「笑っていてくれたはずだ…だろ?」
【ルウ】「シャルルさん…。」
【シャルル】「いいじゃん…上手だと思う。もし…音楽を作るのが嫌ならば…それやってみたら?」
【ルウ】「ダンス…?」
【シャルル】「おう…。たとえ超能力は使えなくても…アンタが踊るだけでも…救われる人はいると思う。救える人だっているはずだ。例えば…オマエの両親とか…。」
【ルウ】「シャルルさん…。」
私もいつかそうなりたいと思ってた。なんで英雄のようになりたいと思ってたのか思い出せた。お父さんとお母さんのような人のためだった。ただみんなの笑顔を見たかったから、だから音楽を作るのも始めたんだった。
【ルウ】「なんで…忘れてたんだろう…。」
次回へ続く…