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「黒魔術を禁ずる監視の結界には、代償として私の両目を捧げていた。それを力づくで破られたことで、──しばらく私は、失明してしまっていたの」
「……!」

 失明。
 母の話を聞いて脳裏を過ぎったのは、儀式によって左目の視力を失った──ベネディクト公子様の眼帯姿だった。

「一週間かけてやっと視力を回復させて、ジークフリート殿下の魂を探すために王宮殿に忍び込んでみたら、シルヴィアが彼を従えているんだもの。しかも、ディアナに贈った短剣を携えて……。
 本当に、運命だと思ったわ。だからマレウスからジークフリート殿下のお身体を取り返したあとは、貴女たちを見守ることにしたの」

 お茶を飲みながら、母は穏やかに笑う。
 なおも当然のように告げられたが、失明から回復するのも、魔術師集団からジークの身体を奪い返すのもふつうの人****************

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