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某月某日
フランスの首都、パリは占領された
抵抗も虚しく、フランスはパリを後にした
「だっせぇなぁ〜!ドイツにやられてやんの!」
「うるせぇよ!まぁ?あれはたまたま?神様がお腹壊しちゃっただけだし?」
「そんなこと言って必死こいてたくせに〜!」
「そんな事ないです〜!」
いつも通りの会話をしていた時
突然それはやってきた
急に視界が真っ暗になって
俺はその場に倒れた
「_ンス!」
うるさいなぁ、もう少し寝かしてくれてもいいのに
「フランス!!」
「…なぁによ。そんなに焦っちゃって。」
「…!お前が急に倒れるから…!別に心配なんてしてねぇけど…」
「酷いなぁ。一応急に倒れたのに?」
「酷くねぇよ 」
にしても、ほんとに急だったな
今も頭が痛いし、本当になんなんだろう
しばらくして、ふと思い出した
「パリを占領した以上、お前は時期に消えるだろう。」
と、ドイツに言われたなって
消える…と言われても
実感全くないし、急に消えるならみんなに伝える必要ないかな
その考えが甘かった
月日が経つにつれ体が消えていった
それはもう、言い逃れできないくらいに
「おいフランス…お前なんか、透けてないか?」
「え?いやいや、何言ってんのさ。眉毛で目でも見えなくなったのか?」
「見えるわばか!いやお前ほんとに!
…まさか、首都を占領されてるからか?」
「さっきからなに言ってんだよ…?俺は世界のお兄さんだよ?」
「…消えかけてるんだな?」
「なんで…!違うって言って…!」
「ほんとに違うなら、そこまで震えたりしないし、いつものフランスならもっとニヨニヨ突っかかってくる。いつもと様子が違うなんて丸わかりなんだからな。」
震撼した。イギリスは本当に俺の事を見ていてくれていたのだと。
「実は…」
そう、口を開いた時
目の前が真っ白になった
どうやら消えてしまったらしい
案外一瞬の出来事だった
「_ンス!」
「フランス!!」
「んあ?なんだ、イギリスかよ…」
「なんだとはなんだ…!お前が会議中に寝るから!」
「…ん?あれ?お兄さん消えたんじゃないの?」
「……」
「完全に寝ぼけてるアル…」
「なぁに言ってんだい!ヒーローが助けただろう?」
「へ?」
「まぁ、実際消えかかってたんだけどな。
フランスが眠ったあと、パリを解放したと連絡が来たんだ。」
「え、あそう…。 」
なんだかあっけなかったな
でも…
「イギリス、ありがとな。」
「はぁ?何言ってんだお前。」
「はぁぁっ!?お兄さんがせっかくこんなに心開いてやったのに!!」
「なんで上から目線なんだよ!!」