テラーノベル
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〈三〉
その日、夢を見た。どんな人が出てたか、どんな声だったか、どんな話をしていたかなどは何も覚えていなかったが、『だいちゃん』と呼ばれた声だけはしっかりと覚えていた。
次の日。昨日と同じように登校すると、彼が先についてた。らおと一緒ではないのかと思ったら、彼が口を開いた。
「先生。聞いてください」
昨日とは違い、とても真剣な声。何か重要なことを言われると思い、固唾を飲み込む。彼の目は真剣そうだったが、どこか寂しそうで、どこかわくわくしてそうな、そんな目だった。
「ぼく、先生のことが好きです」
一瞬言葉を理解できなかったが、ただの遊び半分だと思った。
「そっかそっか、ありがとな」
「多分先生が思ってることとは違います」
誤魔化して終わらせようと思ったが、彼はきっぱりとそう告げた。…彼は思ったことをそのまま口にしてしまう性格のようだ。何か言わなければと思ったが彼の方が速かった。
「僕は先生のことが恋愛として好きなんです。付き合いたいんです」
教師として生徒から聞きたくない言葉ナンバー1だと思われる言葉を聞いて、固まってしまう。
「…昔からずっと好きなんです」
昔からという言葉が少し引っかかったが、冷静に考えて、きっぱりと断らなければ諦めてもらえないと思い、口を開けた。
「生徒とは付き合えない。ごめんね」
てっきり昨日のような顔をすると思ったが、予想は外れた。まるで答えを知っていたかのように、顔色を変えずに俺の目をじっと見つめていた。
「知ってます、先生が付き合わないこと。それに僕のこと知らないこと。でも僕、諦める気ないんで。」
諦めてもらえたと思ったが、違うようだ。多分今の俺の顔はとても酷いことになってるに違いない。彼はふと笑って口を開けた。
「3ーCのやなとです。これから僕のこと好きにさせます。絶対に」
謎の自信。ふと今日の夢を思い出した。夢の声は彼と似ているような気がした。
「先生僕クラスどこかわかんなーい。教えて!」
笑いながら言っていたため絶対に嘘だと思ったが、俺も自分のクラスに行くため案内することにした。
教室まで歩いていると、前からたちばながきた。
「あれ、だいきりとやなとって知り合いだったんだ」
とても興味のなさそうな声だったが、誤解はさせたくないので言葉を発した。
「違う、こいつ、迷子。担任でしょ、早く連れてって!」
「え〜いいじゃ〜ん」
「そうだよ、じゃあよろしく」
二人とものほほんとしてるためついていけなくなる。結局三人で教室まで向かうことになった。
コメント
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この告白シーン、いい緊張感でしたね。やなとくんの「諦める気ないんで」の確信めいた口調に、先生の困惑と焦りが見えて……「昔からずっと好き」という言葉と、夢の「だいちゃん」呼びが繋がったときの違和感が巧みです。まだ謎は多いけど、これからどう展開するかすごく気になります!