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3話!
桃くんに飲ませることしか頭になかったから。
ガリッ…
やはりそうだ。
桃くんの牙が僕の唇を引っ掻く形になる。
桃)「ッ、…ゴクッ」
青)「はぁッ、…」
僕の唇からは赤く…すこし匂いのきついものがたれている。
…僕でも分かる。血だ。
桃)「ぅあ…ッ、ごめんなさ…ッ、ポロポロ」
彼はすごく申し訳なさそうだ。
しかしここで怒ったりすると…具体的には言えないが…なんだか危ない気がする。
だからここは怒らず行こう。
青)「大丈夫だよ、こんな飲ませ方させたのは僕だし、笑」
桃)「…ッ、ほんとごめん…ッ」
青)「ニコッ」
こんなこと言ってるが本当に痛い。
どうしようか。
…とりあえず検索してみるか。
🔍吸血鬼 噛まれた 対処法
そこに出てきた画面を見て僕は血の気が引いた。
だって…
吸血鬼に噛まれた場合、その噛まれた対象は高確率で吸血鬼になってしまいます。
10分以内に傷口を消毒し、噛んだ吸血鬼のタイプを調べましょう。
1型ならば吸血鬼にはなりません。
しかし2型なら吸血鬼になってしまいます。
青)「ッ、え?」
確か…桃くんに引っ掻かれたのが9:45。
そして今は…9:49。
つまりあと6分…。
桃くんは?そう思い彼の方にむく。
…すーっ、すーっ、
彼は泣き疲れたのか小さな寝息をたてて寝ている。
出会った時のように。
これじゃ僕は吸血鬼になってしまう。
どうしようか。
…関係ないが実は…僕は桃くんのことが好きだ。
一緒に生活していくうちに…ね。
けれど…決まってる。
吸血鬼と人間では結婚など行えない。
…すーっ、すーっ、、
ピクッ。
青)「桃くんッ、!起きてッ、」
桃)「?青、どしたの…」
青)「桃くんって1型と2型どっちッ、!?」
桃)「俺?俺は2型だけど。」
そう言われた瞬間僕は覚悟を決めた。
桃)「…あ、もしかしてッ、」
青)「そう、…僕吸血鬼になっちゃうかも。」
青)「まだ消毒だってしてないし。」
青)「今の時間…57分。」
そんな会話をしていると背中と頭に激痛が走る。
今までの経験した事の無い痛みだ。
しばらくすると痛みが治まった。
彼が震えている。
桃)「あッ、…ぅ…ッ、」
…スッ…
僕の身体を触る。
…背中にはふわふわのもの。
頭には角ばった角があるのがわかる。
あぁ…吸血鬼になっちゃったんだ。
この際言っちゃおうかな。
青)「ねぇ桃くん。」
桃)「なにッ、?」
青)「吸血鬼同士では結婚出来ないの知ってる?」
桃)「知ってるよ…ッ、」
青)「僕ね、ずっと桃くんのことが好きだったんだ。ポロッ」
桃)「へッ、…/!?」
桃)「…俺も…。青のこと好きだった。」
青)「ありがとッ、けどね…結婚出来ないからさッ、…」
桃)「んッ、?」
青)「僕」
青)「桃くんとは。」
青)「____ことにしようと思う。」
桃)「…はぁッ、!?」
終わり方変かな。
次回~♡1000~
みんな早いからね。
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