テラーノベル
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朝、物音がして起きると、元貴が横に座っていた
「…は?」
「あ、起きちゃった。まあいっか。」
起きちゃった、と言っていたので、なにか荷物を物色でもされたのかと思ったが、特にそんな様子はなかった。
「な、なんで居んの?鍵空いてた、もしかして」
「いーや?合鍵だけど。」
「合鍵…え、合鍵?」
「まぁ合鍵のことはどうでも良くてさ。
こんな時間だよ、早くしないと学校遅刻する」
目をこすって大森をよく見ると、もう制服に着替えていて、ヘアセットもばっちり、スクバも持っていた。
「脳の処理追いつかん、待って…」
「用意しとこっか?代わりに、」
その声はすごく優しかった。
「いいの?ありがと。よろしく」
「うん、了解」
そういうと、大森は立ち上がって若井の制服などを用意し始める。
「はいよ、とりま着替えて」
着替えようと思って立ち上がったとき、ナカになにか違和感を覚えた。
「…?」
しかし、ただムラムラしているだけだろうと思い、大森の前で自家発電をする訳にも行かないので、放置した
「さ、行こっか」
「おう。 」
行こっか、といってこちらに微笑みかけた大森について行き、玄関まで行く
「てか、んでお前が合鍵持ってんだよ。」
「まぁまぁ気にしないで、ね?遅刻するよ?」
「まぁまぁじゃなくて、」
にひひと笑ってから二人で玄関から出て、いつもの通学路を歩き始める
少しの間合鍵の話をしていたが、大森が何も答えようとしないので結局若井は諦めた。
課題終わった?など、他愛ない話をしている間、沈黙は1秒も訪れずに学校に着いた。
「はーっ、だりぃなぁ 」
「わかるー。学校とかいらないよね。小中ならまだしも、高校って義務教育じゃないじゃん」
「将来ニート確定だけどな」
「たしかにね、笑」
ふたりで下駄箱から上靴を取り出す時、唯一の沈黙が訪れたが、気まづいとかの感情は特に2人ともなかった。
『おはよー若井大森。やっぱ仲良いなお前ら』
「おはざーっす。まぁ、幼馴染なんで?」
「おはよーございまーっす!でしょ?笑」
担任と軽く挨拶をしてから教室に向かう。
「そういえば、元貴学校久しぶりじゃない?
1週間ぶりとか?」
「そーだねぇ、まぁどうせ誰も僕のこと待ってないからさ」
「そうか?」
「そうだよ。待ってたの?若井は笑」
「…いや?全く。」
若井は誤魔化すように、大森から目線をずらして、教室の前を通り過ぎる度、中の様子を覗いていく。
自分たちのクラス、2年4組に辿り着き、2人で同時に教室に入る。
すると、とある男子生徒が2人に駆けつけてくる
「お、元貴じゃん!ひさしぶり!」
「おぉ、涼ちゃんっ!ひさしぶりだね!」
「若井もおはよう!」
「おはよ、涼ちゃん」
藤澤涼架だ。3人はバンドグループを組んでいるが、今は文化祭で演奏したり、ごく稀にに体育館でライブをやるくらいだ。
「元貴ずっとこないんだから待ってたんだよ!」
「えー、お世辞いいって〜」
「お世辞じゃないよ!!ほんとに待ってたんだから!」
「優しいなぁ涼ちゃんは〜」
2人のやり取りを見て微笑ましい気持ちになるが、どこか嫉妬する部分もあった。
そこに担任が入ってくる。
『おはようお前ら〜席つけ〜』
「はーいっ」
また面倒くさい学校での時間が始まった。
『先生帰りたいでーす』
『ダメでーす。』
いつもおちゃらけてる奴がまたふざけることで、クラスが笑いに包まれる。
『今日は席替えだぞーくじ引きに来い〜』
「え、今日なん?」
『1ヶ月早いなぁ〜、もうすぐ3年生だぞお前らも。』
「早いねー、若井。」
不意に呼ばれた名前に肩が少し跳ねるが、うん、と気にせず笑いかける
「あ、くじ引き行こ!若井!」
「うん、行こ、」
「僕もー!」
若井、大森、藤澤の3人で並んでくじの番を雑談しながら待っている。
『はい、次若井、引け』
「はーいっ」
指示された通りくじを引くと、小さい紙に「5」の数字が書いてあった。
アリーナ席だ。
「えぇっ゛!?!アリーナじゃん!!終わったぁ〜!!」
「どんまい若井笑」
大森に肩をとん、と叩かれ、絶望しながらアリーナ席につく。隣は誰かと考えながら机に突っ伏していた。
『次、元貴引け』
「あいっ、 え」
大森が引いた紙には「9」 。アリーナ席だった
「ぐええええええええ゛!!!ちょ、アリーナじゃあん!!」
「ぷふっ、笑 どんまいっ!笑」
大森の大声にクラスの数人が振り返るが、特に気にしてない。
藤澤がどんまいと大森に声をかけたあと、背中を軽く押す。
「うわぁあ……アリーナとか…」
「結局元貴もアリーナかよ。笑」
「仲良くアリーナ笑」
『藤澤ー、お前の番だぞ』
「はーいっ!」
元気よく返事をしてくじを引く。「31」だった。
窓際の1番後ろの席。いわゆる神席。
「え!やった!やったーっ!!」
「ちょ、ずる!涼ちゃんだけずるい〜っ!」
「涼ちゃん31なの!?運良すぎだろ…」
「僕らアリーナなのに…」
藤澤はやったーやったーとぴょんぴょん跳ねながら席につく。
やがて全員くじを引き終わり、席替えが終わる。
『よし、じゃあ席替え終わり!それじゃあ早速授業始めるぞ』
先生の言葉と同時に、授業開始のチャイムが鳴り響いた。
数十分後、若井と大森は何も話を聞かずに、爪をいじったり、落書きしたりして暇を潰していた。
『じゃあここの問題を若井。』
「えっ、!?」
突然1ミリも理解できていない問題の答えを求められ、若井は焦っている。
元貴は、ニヤリとして、ポケットからローターのスイッチを取り出して、スイッチをONにした
朝若井の隣にいた理由は、若井にローターを挿れておくためだった。
「へぅっ、!? / 」
思ったより大きかった若井の喘ぎに少し焦るが、まぁいいかとローターの振動レベルを上げていく。
「え、こ、これは… X…うっ、// 」
若井は自分の中でで振動するものがなにか理解するのに少し時間がかかったが、なにか理解したと同時に犯人が誰かも分かった。
大森の顔を睨み付けてから、教科書に目線を戻す。
「えーっと…/」
「X=2、ですっ、ぁ/❤︎」
クラスのほぼ全員の視線が若井に向けられ、その喘ぎにも気づいていた。
『どうしたのかな、若井くん。』
『なんだろうね…?具合悪いのかな、』
女子や男子がこそこそと話している。
『はい、正解です』
先生は特に何も気にしていない様子だった。
50分間、若井は強くなったり弱くなったり、止まったりする振動にどうにか声を出さないように耐えていた。
授業終了のチャイムが鳴った瞬間、大森は若井の手を引いてトイレに駆け込んだ。
「うおっ、なに、!?」
「きて、」
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