ー水族館 ー
エリス「着いたわね!」
中也「おぉ!すげぇ!ここが水族館か!✨️」
太宰「疲れた…」
エリス「タッタッ(中に入る)」
中也「あ、エリス嬢!待って下さい!
(追いかける)」
店員「あ、お客様!チケット…」
太宰「ちょっ!2人ともチケットは!?
…あーもぉー…(受付に行く)」
店員「あ、いらっしゃいませ」
太宰「…チケット3枚お願いします」
店員「かしこまりました、少々お待ち下さい〜
(さっきのお連れさんかな?)」
太宰「エリス嬢は良いとして…あのばか蛞蝓…」
店員「お待たせしました(チケットを渡す)」
太宰「ありがとうございます(受け取る)」
店員「楽しんできて下さいね(微笑む)」
太宰「!…はい!(作り笑顔)」
太宰はチケットを手に中へ入った
──────────────────────
ー 中也 side ー
エリス「わぁ!見て見てチュウヤ!魚が沢山いるわ!」
中也「ほんとですね、(水槽に近づき)
…綺麗(見詰めて)」
エリス「…(中也を見詰める)」
中也「…?(視線に気づき)
どうしました?(エリスを見詰め)」
エリス「貴方変わったわね」
中也「?そうですか?」
エリス「えぇ、少しお兄さんになったわ」
中也「!ほんとですか?(嬉しそうに)」
エリス「うん(微笑む)」
中也「ありがとうございます(微笑む)」
中也、エリス「「 ? 」」
背後から声がして中也とエリス嬢は振り向いた
エリス「!ダザイ、遅かったわね」
太宰「すみません、これを買ってまして
(チケットを渡す)」
中也「?チケット??」
エリス「あ、忘れてたわ、ごめんなさい
(礼を言って受け取る)」
太宰「いえいえ、大丈夫ですよ(微笑んで)」
エリス「…♪(水槽を見詰め)」
太宰はエリス嬢を見守っている
中也「なぁ、太宰、」
太宰「何…」
中也「そのチケット必要なのか?(指さして)」
太宰「必要だよ…これ入場券だからね、本当はこれが無いと入れないの、なのに君が勝手に入っていくから…(少し呆れながらチケットを渡す)」
中也「そうだったのか、すまねぇ…
(礼を言って受け取る)」
太宰「ほんとにもう…感謝してよね」
中也「悪ぃ、俺初めてだったから全然分かんなくて、、」
太宰「…はぁ、後でジュース奢ってよね、それでチャラにしてあげる(頭を撫で)」
中也「!ありがとな(ニッ)」
太宰「…ふん(顔を背ける)」
エリス「あ!ダザイ!チュウヤ!あれ見て!
(ジンベイザメを指さす)」
中也「うぉっ、なんだあれ!でけぇ!」
太宰「あれは…確か、ジンベイザメ、だったような…」
エリス「ジンベイザメ、すごいわね!」
太宰「そうですね(クスッ)」
中也「すげぇ……」
エリスと中也は魚に夢中になっていた
太宰「…スタスタ…ドサッ(椅子に座る)
はぁ…こんなの見て楽しいのさ…はぁ…帰りたい…(ボソッ)」
中也「…あ、そうだ写真…(スマホを出す)
エリス嬢写真撮りますよ(スマホを向けて)」
エリス「…ねぇ!チュウヤも一緒に写りましょ!(近づいて)」
中也「俺もですか?」
エリス「えぇ!ダザイ!貴方もこっちへいらっしゃい(手招き)」
太宰「?はい(立ち上がって近づく)」
中也「…(内カメにして3人が写るようにスマホを上にあげる)」
太宰「中也低いよー?もっと腕伸ばして〜」
中也「うっせぇ、これ以上伸びねぇよっ」
太宰「はぁ、貸して(スマホを取り上げ)」
中也「あ…」
太宰「…これで全員入るでしょ(上にあげる)」
エリス「流石ねダザイ!」
中也「グヌヌ…(悔しそうに)」
太宰「じゃあ撮るよ、はいチーズ」
エリス「フフッ(ピース)」
中也「…(笑顔)」
太宰「…ん、撮れたよ(スマホを返す)」
中也「ありがとな」
太宰「うん」
~♪(着信音)
太宰「ん…?(スマホを見る)」
部下からの着信だった
中也「電話か?」
太宰「うん、ちょっと待ってて」
中也「おう」
太宰は2人から離れ、電話に出た
太宰「もしもし」
《太宰さん今どちらに居られますか!》
太宰「水族館だけど、首領から聞いてないの?」
《水族館、!?そこから今すぐ離れてください!》
太宰「?どうして…」
バババンッ(銃声)
太宰「!銃声…、」
太宰は電話を切り急いで2人の所へ行った
中也「なんだてめぇら…」
エリス「…」
太宰「!あれは…」
2人の前には銃を構えた男が数人
そして中也は異能で銃弾を止めていた
中也「失せろ(銃弾を敵に向かって飛ばす)」
「グハッ、ガハッ」
銃弾が当たり次々と倒れていく
だが何人かは避け、生き残った
太宰「エリス嬢大丈夫ですか?
(走って2人の元へ行き)」
エリス「えぇ、大丈夫よ、チュウヤが守ってくれたから」
中也「俺の心配もしやがれクソ太宰」
太宰「なんで君の心配なんかしないといけないのさ」
中也「うぜぇ……」
??「いやぁ、すごいね〜流石だ」
男は拍手をしながら2人に近づく
中也「あ?誰だてめぇ」
太宰「…」
ケテル「俺の名はケテル、君達があの噂の双黒コンビ
元羊の構成員、重力使いの中原中也
そして、マフィアの最年少幹部 異能無効化の
太宰治だね?」
中也「…へぇ?俺らの事知ってんのか」
太宰「…」
ケテル「当たり前だ、俺は君達を勧誘しに来たんだ」
中也「勧誘だと、?
そもそもてめぇらはなんなんだ、(睨)」
太宰「…強い者だけが集まった暗殺組織
名は確か…KILLER(キラー)…」
中也「KILLER…だと?」
ケテル「そうだ、俺らは暗殺集団、強い者のみで構成された組織、そして俺がそのリーダーだ!
俺はこの組織の中で最も優れていて…
~~(話し続ける)」
太宰「……(面倒くさそうな顔をする)
…エリス嬢そろそろ帰りましょうか〜(笑顔)」
エリス「えぇ、そうね、早く帰らないとりんたろうが心配するわ」
中也「ちょ、太宰此奴の話聞いてやれよ(小声)」
太宰「えぇ、やだよ、面倒臭い…(小声)」
中也「だからって無視して帰るのかよ…(小声)」
太宰「こんなの聞いてたらエリス嬢が退屈する」
中也「……それもそうだな、帰るか」
敵が話し続けている中
2人は敵にバレないようエリスと共に出口へ向かった
ケテル「という事なのさ!どうだ!入る気になったか!……あれ?誰も居ない」
部下「ボスが話している時にあの者達は帰りました」
ケテル「帰りました…じゃない!何故止めなかった!?」
部下「すみません」
ケテル「…ったく、まぁいい、必ずあの2人を手に入れるぞ」
部下「はっ…(頭を下げる)」
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中也「結局彼奴はなんだったんだ…
(歩きながら)」
太宰「…(歩きながら何かを考えている)」
エリス「りんたろうの次に気持ち悪かったわ
(歩きながら)」
中也「エリス嬢、それ首領の前では言っちゃダメですよ?」
エリス「えぇ」
太宰「…(立ち止まる)」
中也「…?どうした?」
太宰「ちょっと忘れ物した、取りに行ってくるから2人は先に帰ってて(走る)」
中也「は?てめっ!」
エリス「大丈夫よ、すぐ戻ってくるわ、私達は先に帰って待っていましょ!(微笑む)」
中也「…そうですね、帰りましょうか(笑顔)」
中也とエリスは拠点に帰り
太宰は1人水族館へ戻って行った
部下「ですがどうやって見つけるのですか」
ケテル「マフィアの拠点は把握している、だから変装し……?(人を気配を感じる)」
太宰「スタスタ…」
ケテル「…ははっ…」
部下「?ボス、?」
ケテル「…真逆君から来てくれるなんてね
太宰治」
部下「!」
太宰「別に君の為に戻って来た訳じゃないよ」
ケテル「素直じゃないな、俺の組織に入る気になったから此処へ来たのだろうー?」
太宰「はぁ、そんな訳ないでしょ、僕は君達の組織に入らない、中也も同じだ、それに君は私達を勧誘しに来たと言っていたね?」
ケテル「あぁ、言っていたよ」
太宰「でも本当の目的は勧誘だけじゃない、もう1つの目的は何」
ケテル「…ふふっ…そうだね、君は此処に戻って来てくれたからね特別に教えてあげるよ(近づいて)」
太宰「…」
ケテル「それは君を手に入れるためさ(耳元)」
太宰「…は?」
ケテル「ドスッ(当身)」
太宰「っ!?…ぅ…ドサッ(倒れる)」
太宰は倒れ気絶した
ケテル「この者を拠点まで連れて行くぞ」
部下「はっ」
部下は太宰を抱え、2人は車へ向かった
ー続くー
コメント
1件
続き気になりすぎる…!最高です‼️