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♡涙の理由
授業中、あれからどうなったんだろう鈴華さん…。
私は心配で先生の話を上の空で聞いていた。
私が、窓から外を見たのと同時だった。
―――――ドカァァァァアアン!!!
すごく大きな音が響いて、慌てて耳を抑える。
少しして音が止んだ。
すごく地面が揺れた…。
結構大きな爆発音。
周りを見渡すと、みんなパニックになっている。
まずい…。
すると、突然追い打ちをかけるかのように、廊下側から銃の打撃音が響いた。
まずい…。本当にまずい。誰かが学園に侵入している…。
セキルティーはどうなっているの!?
厳重だったんじゃないの!?
銃の音と複数の足音が私たちの教室にせまってきた。
私はスカートの内側から護身用のナイフを手に取った。
―――――ガラガラ。
ドアが開き、銃を持った男達がニヤッと笑う。
入ってきて早々に、
「おおう、戦えそうなのはお嬢さん一人か。」
私を見てそう言い、ニタァと笑った。
「出ていって。」
私がそういうと、男達はゲラゲラ笑い出した。
「お嬢ちゃん、勘違いしてねぇか?見たらわかんだろ。俺らの方が上だって―――――グハァッ!!」
相手が話している隙に腹部に拳を入れた。
「このやろッ!!グァァァァアッ!!」
走ってきた相手の腕を軽く切る。
相当痛いのか転げ回っている。
その間に、私は近くの人のすねを蹴って、護身用のナイフを突きつけた。
「この人、殺されたくなかったら、出て行って。」
そう言えば、相手は顔色を変えた。
そして、本気で切れたようにこう言った。
「おい、メスガキ。調子に乗るなよ。」
まずい。そう感じた。
相手が油断していたから、私は隙をついて攻撃ができたが、警戒されている今、攻撃出来ない。
「お前捕まえてたっぷりいじめてやるよ!!」
両手を広げて襲いかかってくる彼らに身構えた。
と、その時。
―――――ふわっ。
何かに包まれて、顔を上げると、目の前にいたのは、愛苦くん。
「なんで、ここに…。」
「今日本当はね、学校休むつもりだったんだけど…爆発音聞こえたから…。」
あ、だから部屋着なんだ……。
もこもこのジャージを着ている愛苦くんを見ると、いつもとは逆に愛苦くんが頭を撫でてきた。
「大丈夫?」
その声が優しくて、自然とボロボロ涙が出てきた。
「えっ、な〜ちゃん!?」
焦ったように慌てる愛苦くん。
私をじっと見た後に、決心したように、愛苦くんが、ギュッと抱きしめてきた。
バニラのような甘い香りに包まれて、私はゆっくり目を閉じた。
#異類婚姻譚
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コメント
1件
第14話、めちゃくちゃ緊張したよ…!爆発音からの銃声、教室に踏み込んでくる男たち、そして主人公が護身用のナイフを持って立ち向かう姿がすごくかっこよかった。でもやっぱり、愛苦くんが現れて「大丈夫?」って頭撫でて、ぎゅっと抱きしめてくれたとこで涙がじんわり出そうになった😢 バニラの甘い香りで包まれるラスト、対比が美しかった。続きが気になりすぎるよ…!