扉の前に立つと声が聞こえた。
「っ、ふ、ぅ、、」
泣き声?
警戒しつつそっと扉を開ける
『うっ、』
扉を開けた瞬間むせ返るほどの血の匂いが鼻を突いた。
何度も嗅いだことのある嫌な匂い、、、
ふと奥のほうに目をやる
するとそこには見覚えのある後ろ姿があった
真っ白な肌にサラサラの黒髪、
ほっそりとした腕には無数の傷跡があり、
手には血まみれのカッターがしっかりと握られていた。
『聖来、、、?』
そう問いかけると彼はゆっくりと振り向いた。
「美園、、、?!
すいません起こしてしまいましたか、?」
彼は少し驚いた表情をみせたあと、
「すいませんね。すぐ片付けますから。」
そう言っていつものように微笑んだ。
そんな彼の様子を見て心配より先に何故だか怒りが込み上げてきた。
ーーーつづく
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どうなるんだ…?