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ちーず
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瑠衣視点
真っ暗な海…潮の臭いがする
今の季節だと、海の水が冷たかった。
足にかかる水の高さがどんどん上がっていく
ついには…腰くらいまで水がきていた
どうやって、ここまで来たのかなんて覚えていない
気がついたら、ここにいて
海の深海に行こうとしていた。
アンチ…という、ものに疲れてしまった
きっかけは、一週間前のある事件だった
ーーーーー
瑠衣視点
その、犯人は女性に性的暴行をしている奴でそいつを捕まえるために俺らホークアイズは動いていた。
初めは順調だった、犯人を見つけて、証拠を揃えて
あとは…確保するだけ
それだけだった…
案の定犯人は逃走、俺が追跡してたんだけど、犯人は…周りを見ていなかったんだろう。
走っていたトラックとぶつかり、俺の目の前で死んだ。
仁とおっさんは俺のせいじゃ無いって言ってくれたけど。
世間は許してくれなかった。
ホークアイズの記録者の執拗な追跡により犯人は亡くなった…と
俺が、追跡をしなければ生きていたと
人殺しだと
それは…もう、酷いくらいに荒れていた。
アンチくらい…この仕事をしていれば多かれ少なかれつくものだ…そんなの分かってるでも…
何万、何十万、何百万の見ず知らずの人たちから
『死ね』
『消えろ』
『犯罪者』
『社会のお荷物』
なんて、ずっとずっと聞かされるていつ終わるかも分からないのは…さすがにきつい。
仁とおっさんには心配かけたくないから…
必死に平気なふりをしていたけど
被害はエスカレートしていき、
ストーカーや家の前にゴミを置かれたり
夜中のピンポンダッシュ…
まともに寝れなくて…安心できなくて
徐々に…俺の精神が崩れていった。
ーーーー
瑠衣視点
それで…多分ここにいるということは…そういうことなのだろう
もう…無理なんだろう、疲れてしまったんだろう。
でも…頑張ったよ……頑張ったからさ…
誰でも良いから…そばにいてよ……
頑張ったねって…言って……
夜に加えて雪が降ってもおかしくない時期そんな季節に海に入るから
体が震えてきた…足の感覚はもう無い
終わりにしよう…全部を放り投げて
何もかもを置いて、逃げてしまおう
きっと………その方が……
ついに…体全体が海に沈んだ…
冷たい…暗い…それでも……どこか…落ち着く
水の流れに身を任せて…
俺は、目を閉じた
ーーーー
仁視点
瑠衣が…見つかって、数日経ったが
瑠衣は未だに目を覚まさない
あの時、瑠衣のことが心配になりおっさんと2人で探していると
海の真ん中に瑠衣らしき人がいた。
とっさに俺は、海に入った
冷たかった。
いや、それ以前に…怖かった。
瑠衣を失うことが
瑠衣が海に沈んですぐに引き上げ、おっさんに救急車を呼んでもらっている間
俺は、息をしていない瑠衣に心臓マッサージや人工呼吸をしていた。
すると、瑠衣はすぐに息を吹き替えした。
体は、異様なほどに冷たくて
顔は真っ白…唇は青くなっていた。
俺は、着ていた上着を瑠衣にかけるとおっさんも着ていた上着を瑠衣にかけた
少しでも…体温を戻さないといけない……
病院に運ばれるまで…俺は、ずっと瑠衣の手を握っていた。
瑠衣がこんなことをした理由は分かっていた。
分かっていたのに、救えなかった。
心のどこかで、瑠衣なら大丈夫だと思ってしまったのだ。
本当に…馬鹿だと思う…
なにが名探偵だ…自分の仲間のピンチにも気づけないなんて……
ずっとずっと、自分を責めることしか出来なかった。
ーーーー
瑠衣視点
何処からか…声がした
でも…きっと…その声は俺を責める声だから。
俺は、なにも聞こえないふりをした
…………する、つもりだったのに
どうして…そんなに苦しそうなの?
悲しそうな声なの?
なんで…?
俺のせい?
俺が…悪い子だから?
だから…怒ってるの?
悲しいの?
ごめんなさい……ごめんなさい…
『……い……る…』
声が聞こえる…優しくて…暖かい声
どことなく…あいつに似ていた。
迷惑かけてるなって思って……
起きないと……って思って…
俺は……
ーーーー
仁視点
何日…経っても、瑠衣は起きない
仁「寝過ぎだろ…馬鹿……」
冷たい海に入ったからか…寝不足なのか
瑠衣は、今もなお高熱に魘されていた。
瑠衣についていたアンチの対応は
おっさんとネストに全部放り投げて、俺はずっとここに居た。
トイレと風呂の時以外は瑠衣のそばに居た
手を握って、起きることを夢見ながら
今日も…無理なんだろうか…そう思った時
握っていた手にほんの少し動きがあった
ほんの少しだ、でも…俺の目にはしっかりと見えた。
仁「瑠衣……?、おい、瑠衣…」
起きてくれ…頼むから……もう一度…
俺に太陽を見せてくれ
瑠衣の目が少しずつ開いていく
しばらく…ぼーっと天井を見ていたが
俺に気がついたのか、ぎこちない笑顔をつくり
瑠「おはよ……」
短い挨拶を言ってきた。
仁「あぁ…おはよう……たく、寝過ぎだ、馬鹿」
もう、二度と離さない。
この、太陽だけは誰にも奪わせない。
そう、心の中で強く思い
そして、瑠衣への愛が重くなった出来事なのだった。
コメント
4件
最高です もうこの話大好きです
言葉は時に刃物より鋭くなることを皆さんもお忘れなく。
**みぅ🤍🥀** うわ……心臓ぎゅってなった……… 瑠衣の視点で海に入る描写、冷たさと諦めがすごく伝わってきて、読んでるこっちまで息が苦しくなった。 でも、仁が必死に海に飛び込んで、心臓マッサージして、ずっと手を握ってたところで泣きそうになった。 「太陽」って呼ぶの、すごく好き。仁にとって瑠衣がそれだけ大事な存在なんだなって伝わってくる…… アンチの言葉って、本当に人を壊せるんだなって改めて考えさせられた。 だからこそ、仁の「誰にも奪わせない」が重くて、優しくて、切なかった。 続き、気になります……お疲れさまです、空乃さん☕️🕊️