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桜井正宗@オートスキル1巻発売
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#探偵
橘靖竜
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えっち
えっち
えっち
えっち
………。
ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”──
違うんだ! 違うんだよ!
だって仕方ないじゃん!この家ずっと言売と住んでたんだ!
急に女性が来るなんて想定出来るわけないだろ!
いや、まだダメなところは見てない!見えてなかったはず!
まだ双方何も悪くない!うんうん!
廊下で謎に突っ立ちながら謎に脳内で色々高速処理され脳内で謎に完結させていた。
「あの〜」月二夜
シャワーの音がする風呂場から月二夜の呼ぶ声が聞こえて来る。
応えるために向かうも脱衣所には月二夜の先程まで着ていた服や──
いや、考えるな、感じr──
いや、何も感じるな。
風呂場のドア越しにちゃんと普通に応えた。
「どしたー」芦兆
「このシャンプーとボディソープ私も使っていいやつ?」月二夜
「肌に優しいタイプだから多分大丈夫」芦兆
「ほんと?良かったー、私の持ってきたシャンプーとボディソープなんか好きじゃないから浴びるだけで我慢しようと思ってたから助かったー」月二夜
自由だなおい。
ドアのくもりガラスに映る月二夜の姿がしっかり動いているのが見え──
「一緒に入る? 」月二夜
いやいや、何考えてるんだ俺。
このままだとただの変態だ。
そうだ、畑作業しに行かな──
「はっ?!」芦兆
月二夜のおそらく誰も予想だにしなかった言葉が時間差で脳内処理された。
いやいや、これでもまだ初対面数時間!
そんな相手でしかも異性と裸の付き合いを許すとか、相手どんだけ自由なんだよ!
「俺は1人で入る、言っておくが子供じゃないからな」芦兆
「は〜い」月二夜
…くっそぉ、気が狂う…。
そして再びこの脱衣所から逃げ出すように後にした。
畑仕事ついでに外の空気を吸って落ち着くことにした。
外に出たはいいものの、今頃になって月二夜と手合わせした際のダメージが腕に響いてきた。
最後に受け止めた左腕の前腕が電気が小さな針で無数に刺されているようなビリビリとした痛みが走る。
衝撃を分散させる両肘肘や両肩の関節が妙に重い。
このぐらいはすぐ治るからいっか。
速度と体重をかけた質量攻撃法…そんな戦い方は言売もしないし体幹の悪い俺には到底できるものではない。
今の段階では慣れていないだけだが、使いこなしたら俺よりもやばい化け物になる。
てか脈の力使わないって決めてたのに危機を感じて結局最後うっかり使っちゃったし…正直素のポテンシャルと脈の力がいきなりあそこまで噛み合うとは侮っていた。
色々考えている間、あまり腕や肩を酷使したくなかったため畑の周りをぐるぐる歩き回るだけとしていた。
「よし、トマトもキュウリも今年もいい感じに育ってる…」芦兆
「あら、土橋くん、こんにちは〜」近所のおばさん
「あ、どもー」芦兆
見回りに適当に歩いている最中にたまたま近所のおばさんが通りかかり、歩道から遠声で挨拶してきた。
この人とは家も近いし実際俺のお母さんと仲が良く世話になったらしいから必然的に余った野菜はこの人を優先して配っている。
「お若いのに、毎年美味しい野菜ありがとね〜」近所のおばさん
「うーい」芦兆
俺自身はあまり関わったことがないし、この人も歳で外に出る機会も減ってきているだろうからこんな感じでしか話さない。
でも誰かのために頑張るという活力と達成感を得ると言うのは妙に心地良いのは事実なのでこれからも畑作業は続けていくつもr──
「あなたー!」月二夜
「?!?!?!」芦兆
風呂から上がったのか、月二夜が玄関から畑にいる俺に「あなた」と呼んだ。
「あら?あの子、土橋くんの奥さん?お若いのにやるじゃなーい」近所のおばさん
「違う違う!あいつは…!」芦兆
「あなたー!」月二夜
これ以上の誤解はうむまいと畑から飛び出して月二夜の元へ猛ダッシュした、何故かこの短時間で数時間分のエネルギーを消費した気分だ。
「はぁ…はぁ…お前ぇぇぇ!!そんな大声であなたとか呼ぶんじゃねぇぞ!」芦兆
「だってまだ名前聞いてなかったんだもん」月二夜
ぐぅのねも出ない、こんな気持ちになるのであれば最初から教えておくんだったと後悔しt──
「なんか分からないけど仲良くするのよー」近所のおばさん
「は、はああああい………」芦兆
もう何がなんだか分からず声が上ずってまともに返事ができないまま近所のおばさんは通り過ぎていった。
今日は色々あったことはいいがさっきの出来事でどっと疲れたのでもう家に入ることにした。
そんな時は台所に行き、水道の程よく冷たい水を一気に喉に流し込むのが気持ちいいっ。
「ねねお兄さん、お兄さんの名前も教えてよ」月二夜
「…まぁ、いきなりあなた呼びされるよりかは…ヨシキサ、草冠に戸、兆しって書いてヨシキサ」芦兆
「芦兆…お兄さん?」月二夜
「う…さん呼びな?兄じゃないからな?」芦兆
「わかった、芦兆さん、改めてよろしくね」月二夜
「おう…」芦兆
こいつ、さっきまで風呂入ってたんだよな…そいで、俺たちの使ってるシャンプーとかボディソープを使ったんだよな…。
なのになんでこんないい匂いがするんだ…。
いや、自我を保つんだ土橋 芦兆…未成年なんたらかんたらで捕まる前にしっかり自我を保たねば…。
外はすっかり夕方になり様々な虫の鳴き声が響き始める。
「今日は部屋に行って早めに寝る…居間でテレビとか見てて暇を潰しててくれ、お腹がすいたら冷蔵庫のもん好きに食べていいからな」芦兆
「…ほんとにいいの?」月二夜
「ああ、何かあったら呼んでくれ」芦兆
「………」月二夜
月二夜が何か満足いかないような何か言いたげな顔で俯いている。
俺は女が何考えてるかなんて分からないし、あまり口出ししない方がいいこともあると考えているのでそのまま自分の部屋に入った。
布団の上で横になり、足元で畳んである掛け布団に足をかける。
まぶたの力を抜いて8割ぐらい閉じる。
この何もない時、何も起こらない時、色んなことが交差する。
楽しかったこと…つらかったこと…くだらなかったこと…嬉しかったこと………風呂は起きたら入ろう…今日の月二夜という女と色々あった…
色々考えているうちにまぶたは自然に閉じ眠りにつく──。
妙に暑苦しくて意識が戻る。
外は真っ暗な夜、しかしまだ何時かは分からない。
なぜか俺は布団を被っていた。
その布団が異様に重いしなんか揺れてたり震えてたりしている、そして変な音がしてくる…。
「スゥ…ハァ…スゥ…ハァ…」???
グチュッ…グチュッ…グチュッ…
恐る恐る布団を軽く持ち上げると、俺の胸元に顔を疼くめた月二夜がそこにいる。
「なに…やってんだ…」芦兆
そして布団の中からシャンプーとかボディソープとかの匂いでもなく、人が出す匂いでもない…甘ったるい意識が揺さぶられるような匂いがしてくる。
「エヘェ…バレチャッタァ…アッ…ゴメン…ナサイ…」月二夜
脈の力を使っている…と言うよりかは昼に森で手合わせした時のようにまた溢れ出しているようなそんな様子だった。
でもこんな時俺は何をすればいいのか分からなかった。
変な匂いや熱が籠ってるせいでまともな考えができない。
「やめ…月二夜…」芦兆
「アッ…ソロソロ…ン゙ンッ…」月二夜
月二夜は俺の止める言葉に気にもとめず、俺体の上で震えた。
俺はそんな月二夜の様子を眺めることしか出来なかった。
コメント
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月二夜さんの自由奔放さに終始振り回されっぱなしの芦兆さん…。ツッコミどころ満載でクスッと来ました。ともあれ、初対面の2人が距離を詰めていく過程がリアルで、最後の夜のシーンはドキリとしました。この先どうなるのか気になるので続きも読ませてもらいます!