どうぞ。
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【は…?わたくしが、ガッダ様と婚約…ですの?】
【そうだ。いいだろう?ガッダ様は他の国の王子だ。お前は、姫。もう婚約は決まっているんだよ。】
【なっ…意味がわからな】
【ガッダ様はそれはもう…喜んでおらっしゃった。だから、婚約を辞めることはできないからな】
【い、嫌ですわお父様!わたくしに決めさせてください!知らない方と、なぜ婚約しないといけないんですの!!】
【お前がガッダ様と婚約すると、うちの家がもーっとお金持ちになるだろう?だからだ】
【だからって…!お金しか興味がないんですの!?】
【ゴチャゴチャうるさいぞ!!いいからもう部屋に戻りなさい!婚約は、2年後だからな】
【……】
なんて自分勝手なのだろうか。勝手に婚約を決められ、嫌と言ったら怒られる…どうして?なんで、自分で決めてはいけないの?いいではないの。婚約とは自分で決めるものってお母様が言っていたわ。
部屋に戻り、そのことをずっと考えていたその時、扉が開いた。
【婚約の話…大丈夫なの?マリー。】
【お姉様…大丈夫じゃないわよ…勝手に決められたんですもの。どうしてお姉様が婚約しないんでしょうね】
【あれよ…私が嫌いなの。幼い頃から私に興味がなかったですもの。あなたが生まれ、もっと酷くなったわ。でも、恨んでなんかないわよ?だって、その分私に期待してくれてたから…でもね、私は成績がどーんと落ちてしまって、もう目もくれなくなったわ。それに比べ、あなたは成績優秀、私より可愛い、運動もできるじゃない?だから、あなたが一番婚約してほしいのよ】
【嬉しくないわ…お姉様、ごめんなさい。私、後に生まれちゃったから…うぅ】
【もう!言ったでしょ。恨んでないって。あなたに涙は似合わないわよ】
やっぱりお姉様は優しい。いっつも、愚痴などを聞いてくれる。
【もう部屋戻るわね…】
【ええ…】
寂しげに帰るメリーお姉様。
バタン!!!
【お姉様…あなたも、涙が似合いませんわ…ボソッ】
そして、勉強しようと席に座ろうとしたら、
どすどすどす。と大きな足音!?
ギィ…
わ、私の部屋のドアが…!?
【失礼いたします、マリー姫。】
【はぁ…が、ガッダ様でしたのね…ビックリしましたわ…】
【あぁ。足音でしょう?その足音、マリー姫にわたすプレゼントを持っていて、音がなっちゃったのかな?】
【………そんなに重いプレゼントですの…?】
【まぁね。姫には、これが似合うと思ってさ☆】
【あはは…なんでしょうか】
【開けてみて】
【お、おっきい!】
そう言いながら、プレゼントを受け取り開けた。
【よいしょ!………なんですの…これ?大量の…ぬいぐるみ!?】
【かわいいだろ?これは、くま。これはパンダ、これは……】
【お、多すぎですわよ!!】
【えー?多くないよ。僕の妹には、これの倍あげてる】
【ガッザ様は?】
【あぁ。ガッザ?今は大学行ってるよ】
【そうですの…どこの大学で?】
【うーん。サメルポイド大学…だった気がする】
【あぁ。名校の?】
【うん。僕もそこに行くつもり。】
【わたくしもそうしようかしら…でも、行けるかわからないんですのよね…】
これで離れれる!そうしたら、仲も深まらない…!!ようし!これでいいじゃん!
【僕から言っておこうか?】
【え…でも、わ、悪いですわよ…】
ちょ、ちょちょちょ、やめてくださいねー。わたくし、こうやってお嬢様口調めんどくさいんだよねー。あ、誰かと婚約したらお嬢様口調しないでいいかな?
【言っておくね。ようし!これで仲を深められるね!】
【えっ…ドキッ】
なんでドキッってしてるの私!?いやでも…かっこいいから仕方ないのかな…?
【?】
【ど、どうしたんですの?ま、まぁ。紅茶でも飲みませんこと?】
【あ、あぁ。そうしよう】
やばい、気まずいかなぁ?ま、まぁいいや。紅茶で気まずさも消えるでしょ!
【…………】
【…………】
やばい、気まずい。早く紅茶持ってきてー!!メイドー!!
【お待たせいたしました、紅茶でございます】
【あ、ありがとう。】
【メイド、助かったわ!ボソッ】
【いえ!気まずかったんでしょう?ボソッ】
【そうなのよぉ!わかってるわ、ほんとボソッ】
【まぁ、仲がいいのでね。そんなのすぐわかりますよボソッ】
【……あのぉ。何話してるの?僕寂しいなぁ】
【ガッダ様ごめんなさい!なんでもないんですのよ!】
【そっか…それより。婚約の話なんだけど…】
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以上になります。下手でごめんね。では、おつ🐼!
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