──────いえもん視点──────
お茶をすすっている時にふと、この村では朝食をとるにも一苦労という中々珍しい村なのではないか。なんてどうでもいいことが思いついていた。
誰も指示していないのに全員がリビングに集まっている。それが中々に奇跡ですごいな、なんて子供のような感想を思った。
めめさんはちょうど良いと考たのか、話を始める。話題はもう1人のめめ村の村民であった。
「次はぜんさんですね。と、言ってもどこにいるか知らないんですよね…」
めめさんのなんとも言えない悲しそうな表情が俺の胸を締めつける。そんな表情をされたら協力するしかなくて、こんなの1種の卑怯だ、そんなことを思いながらも俺は発言する。
「探すの手伝いますよ。まあ、役に立つかは置いておいて…」
めめさんは目をキラキラとさせて、いいんですか!?っと嬉しそうに話す。俺は諦め半分で頷く。多分これ誰も協力しなかったら一生この地獄の空気が続いてたんだろうな、なんて謎に冷静な状況分析を行う。
さすがに全員で同じ場所を探すのは無駄なため、ある程度目星をつけとくことにした。
「おそらくですが…この事件と関係ありそうじゃないですか?」
そう言ってめめさんは、前レイラーさんが集めた情報の一つである書類を机の上に置く。
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事件名⋯襲撃事件
⋯至ってシンプルな事件名だ。
事件内容⋯最近、村や町、国などが攻め滅ぼされている。この数となると複数犯の可能性あり。しかし、死体や証拠がひとつも無く、犯人の予想がつかない。
しかも、人(外)だけが消え、家などが壊れた形跡がないのが不気味である。
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「あの人のことですしこの事件っぽくないですか?」
「あ〜!!確かに!熊だし食べそうですね!」
めめさんの勘(?)にレイラーさんは賛同する。この事件に基づけば、複数犯の可能性があろう、ということなのに、1人で出来ると断言したようなものである。つまり言いたいのは、それくらいに強いということ。
改めてこの村の戦闘力が高いな、なんて軽く考えてしまう。本当はもっと考えた方が良いのだろうけど考えても結論は強いものは強い、で終わってしまいそうだから。考えるだけ無駄なのだ。なんて言い訳をまかり通す。
その時、不意にドアをコンコン、とノックする音が聞こえる。1番扉に近かった菓子さんがはーいと、軽く返事をしてから扉を開けようと小走りで玄関に向かう。
その間俺たちはぜんさんがどこら辺に居そうか、なんて議論を続ける。
玄関からドアを開く音が響き、こちらに向かってくる足音が二つ聞こえる。
どうやらお客さんだったようで、こちらに案内しに来ているようだ。その瞬間さっきまでだらけて座っていた数名は姿勢を良くし、既に何も入っていないカップの中身を飲むような動作を行う。今更カッコつけても遅いと思うが、なんて思いながら和菓子を1口サイズにきり、口に頬張る。甘く、あんこの味がする。抹茶によくあっていて、すぐに手が出てしまいそうだがここはじっくり味わう──────はずだった。
リビングに入ってきたのは純白のローブをまとい、腰ら辺に刀を備えている。ローブの隙間からピンク色のサラサラとした髪を覗かせる。しかし、そこにいるのは1人で、さっきまで2人分の足音がしたはずだった。それなのに目の前にいるのは1人だ。
ドサ、と何かが落ちた音がする。純白のローブ──────ぐさおさんの後ろを見れば、菓子さんが崩れ落ちるように倒れ込み、腹を真っ赤に染め、ドクドクと溢れ出てくる血を手で必死に抑えていた。まあ、どんなに抑えようとも手の隙間からはみ出し、血が止まることは無い。プツンと、彼女の意識は闇へと沈む。
先程までの甘い口の中が急速に味がしなくなり、手に力が入らなくなり、和菓子を切るためのくしを取り落とす。
コツンと落ちた音が合図となる。
全員椅子から飛び降り、それぞれの武器を作りだす。──────たった一人、メテヲさんを除いて。メテヲさんは数歩後ずさり、力を失っかのように後方部分に倒れ込み、まるで操り人形が糸を無くしたかのように動かなくなる。
しかし、今メテヲさんの心配しに行けば、確実に殺される、そんな殺気をかんじ、俺は戦闘態勢を整える。と、言っても俺はあまり戦闘が得意ではないので、自己防衛程度だが。
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銃を捨て、剣に持ちかえる。前まで使っている剣とは違うがすぐに身体に馴染む。久しぶりにまともに戦えるのだ。少しくらい本気を出しても構わないだろう?
ここで切ります!!!間に合ったセーフセーフ!!なんか最近ギリギリな気がする(?)最初の部分は朝に書いたのですが、5回くらい寝落ちしながら書いたので、誤字脱字、話のズレ(いつも定期)が目立ちますが許してください!さあ、そろそろいえもんさん活躍回と行きましょうか!!とくとご覧あれ
それでは!おつはる〜
コメント
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イエモンさんが活躍するのか!?楽しみ(*´▽`*)
主人公が輝く時が来たな!✨
イエモンさんあの空気で力になれない可能性高いって分かってながら協力するって1番に言えるのすごいな