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ドルバ班が結束されて3日後、城に呼ばれた。ドルバ「何があるんだ・・・」
モルス「何でも来い!!」
ミレイ「五月蝿いです。」
ヒルク「け、喧嘩はやめてよ・・・」
ドルバ「おいおい、そろそろ着くぞ。」
そうして、門を抜け、大広場に入る。
国王「おお、待っておったぞ。」
5人が同時に座る。
ドルバ「それで、話とは?」
国王「ああ、実は、早速実戦に行ってほしくてな・・・」
全員「!?」
国王「最近、邶賀国の動きが怪しくてな。」
ドルバ「邶賀国って、確か・・・」
国王「ああ、剣神三代項目の一品、【霧毒髏】がある国だ。」
ミレイ「霧毒髏!?」
ドルバ「ミレイ、知ってるのか?」
ミレイ「確か、剣を振るうと毒霧が出現、それを吸うと2分で死ぬ・・・」
モルス「2分!?」
ミレイ「はい。かなり危ない品物です・・・!」
国王「それを持った奴が、この国に近づいて来ておる。」
グレイ「嘘!?どうするの!?」
国王「だからこそ、お前達の力が必要だ。」
国王が真剣な眼差しをドルバに向ける。
国王「早いが明日、国の外に出て貰う。」
「課題は、その霧毒髏の発見・破壊だ。」
「使用者の生死は特には決めない。」
ミレイ「要は、其奴を殺して、刀を壊せば良いんですね?」
国王「そうだ。出来そうか?」
数秒、沈黙の空気が流れる。
ドルバ「・・・やろう。」
ドルバが口を開く。
ドルバ「3日しか特訓してないけど、行けるよな?」
モルス「行けるっすよ!!」
ミレイ「まあ、無理しない限り・・・」
グレイ「私も行けるよー!」
ヒルク「ぼ、僕も行けます・・・」
国王「お主ら・・・感謝する!」
「明日、6時程に出発してくれ。見送ってやろう。」
そうして、城を後にした。
ドルバ「みんな、今日は特訓は無しだ。」
モルス「え!?最後だからこそやりましょうよ!」
ドルバ「いや、今日やり過ぎて明日に響くのは御免だ。」
ヒルク「確かに、、、今日は普通に帰りましょう。」
グレイ「あんた特訓嫌なだけでしょー!」
ヒルク「え、確かにそうだけど・・・」
ドルバ「はっはっは!!確かにアレはキツイよなぁ。」
「でも、アレをするしないじゃ結構変わるぜ?」
ミレイ「まあ、そうですね・・・」
ドルバ「じゃ!今日は此処で解散!明日5時50分に城に集合!」
そうして、ドルバ班は解散した。
ドルバ「・・・ただいまー。」
アイラ「あら、お帰りなさい。」
周りの木々が陽光を遮り、夕方だが既に夜の様に感じる。
家の中には、どうやって炊いたのか分からない囲炉裏が赤光を発している。
ドルバ「自分で付けれたのか?」
アイラ「はい。目が見えなくとも、火は付けれますよ。」
ドルバ「そうか・・・少し安心したよ。」
囲炉裏近くに腰を下ろし、水筒の口を開ける。
水を飲み干し、床に寝転がる。
無造作に揺れる陽炎を横目に、暗くなってくる夜空を見る。
ドルバ「・・・明日、国の外に出る。」
アイラ「あら、戦争ですか?」
ドルバ「あー、まあ、そう言った所だ。」
アイラ「そうですか、頑張って下さいね。」
ドルバ「やけに淡白だな。」
意外すぎた為、胡座に戻る。
ドルバ「今まで、心配されなかった事など無かったからな。」
「少し、動揺している。」
自分の心中を打ち明ける。
アイラ「フフ、だって、ドルバさんは強いでしょう?」
笑いながら、芯を食うような発言をする。
アイラ「死なないって分かってるんだから、心配する必要もありません。」
思い掛けない言葉に、今まで以上に驚く。
ドルバ「なるほど、そういうのも・・・確かにな。」
アイラ「今まで1度も心配した事ありませんわよ。」
ドルバ「そうか・・・ん?今まで1度も?」
アイラ「フフ、いつかのお楽しみですよ。」
ドルバ「・・・?」
変な気持ちを心に掲げながら、夜の暗闇に飲まれていった。
午前5時48分、城前にて・・・
ドルバ「寒っ・・・お、来てんじゃん。」
城前には、既にドルバ班のメンバーが揃っていた。
ミレイ「遅いですよ。5分前行動は当たり前です。」
ドルバ「悪い悪い。アイラが水を溢してて・・・」
グレイ「アイラ?妹ですかー?」
ドルバ「いや、俺も同居人だ。」
グレイ「同居人!?!?」
ヒルク「隊長、既婚者だったんですか?」
ドルバ「いや、ちょっとかくかくじかじか・・・」
グレイ「隊長、濁し方古いですよw」
国王「おお、全員揃っておるな。」
門から、国王が出てくる。
国王「今回は、西門から出て、そのまま北西してもらう。」
「北西ルートに奴が居なければ、早めに戻って来てくれ。」
全員「はっ!」
勢いが余った状態で、ドルバ班は西門を飛び出していった。
邶賀国にて・・・
??「うーし、行くか。」
腰に【霧毒髏】を巻き付け、南門を出る。
??「羅華国は確か・・・東南だな。」
国王「おい、??。」
国王が呼び止める。
国王「人質は預かっている。変な事は起こすなよ。」
??「急に強気ですねぇ。昨日はあんなに怯えていたのに・・・」
国王「人質!いいのか?」
??「分かってますって・・・滅ぼせばいいんでしょ?」
国王「分かってるなら良い。」
??は気分上々のまま、東南を歩いていった。