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ラントは奇妙な物音がしたリビングまで足を運ぶ
ラント『…!…マリナ!』
ラントは床に伏せて倒れている妹を発見し、びっくりする
マリナ『……お…お兄ちゃん…!』
マリナは力なく顔を上げ、ラントを見やる
ラント『何があった?』
マリナ『黒い目の人が…!お父さんとお母さんを……!』
壁には、2つの黒い染みが出来ていた
それはまるで、人がもがき苦しんでるいる様な姿に見える
マリナ『あっ……!』
すると、ぐしゃりと嫌な音を立ててマリナが倒れている床が黒く滲み始めた
ラント『!』
ラントは驚いて立ち上がる
マリナ『お兄ちゃん…!逃げて…!』
その言葉を最後に、マリナは目に涙を浮かべて黒く変色した床に沈んでいった
ラント『………』
ラントは呆然としてマリナが沈んでいった床を見つめる
すると、左に何者かの気配を感じる
ラントが慌てて其方を振り向くと___
?『…………』
ソイツはニヤ、と不気味に笑った
ラントは一歩前に進み出ると、左腕にガチャリと何かを嵌める
ラント「この日をどれだけ待った事か……」
左手に付けた何かが露わになる
コマ「あの手に付けているのは…!」
ラントの左腕に嵌められたのは、細長い形をしたガジェットだった。
何やらローラーの様な丸い球体が嵌め込んであり、『A』とアルファベットが描かれている
えんら「あれは…ウォッチの一種……」
いつの間にか隣に居たえんら先生にコマが声をかける
コマ「えんら先生!いつの間に!?」
リュウスケ「あれは、えんら先生が与えた物ではないんですか?」
フブキ「正体不明のウォッチ……ちょっと期待しちゃうじゃない…!」
フブキは期待の眼差しでラントのウォッチを見つめた
ラント「毒を以て毒を制す。忌まわしきエイリアンを討つ為に、その力を利用させて貰う。
今こそ、『エイリアンウォッチ』の力を見せてやろう!」
ラントはそう声を張り上げると、エイリアンウォッチの『A』が描かれた部分を上にスライドする
そして、スライドした部分にメダルを素早くセットした
ラント「変身!」
エイリアン! MISTSHADOW!
ラントは一回転するとポーズを決める
すると、ラントの足元が青白く光る
神秘的な音楽が流れる中、ラントはローラー部分を掌で素早く回転させる
ローラー部分がカッと眩く光り、何処からか青黒いオーラが旋毛風を巻きながらラントを包み込んでいく
Galaxy!
変身が完了したラントは瞬間移動の様に俊敏に動き、ポーズを決めた
ミストシャドウ「ミストシャドウ!」
ワイルドボーイ「Wow…」
ワイルドボーイは目を見開いてミストシャドウを見つめる
マタロウ「生徒会長のラント君も変身出来るの!?しかもカッコいいしっ!////」
マタロウは大興奮で脚を振り回して喜ぶ
ミストシャドウに変身したラントは昔の事を思い返す
ラント『これが、UFO目撃現場で発見された【謎の回路】か』
約2年前、ラントは最近知り合った女の子の家に訪れていた
?『うん。解析したら、凄い事が解ったの』
ラント『なんだ?』
ラントはパソコンを操作する女の子に話しかける
?『この回路は、エイリアンの宇宙船で使われていた物で、物質の分子構造をアレンジする機能があるわ』
ラント『つまり、どういう事だ?』
ラントはイマイチ理解できず、女の子に尋ねる
?『例えば、猫を虎の見た目に変えることが出来る。
もし、筋肉組織を変えられれば、能力だって変わる』
パッチリの瞳に青縁眼鏡の少しぽっちゃりとした体形の女の子__
【小学生なのに天才科学者】である【雲池クマ子】は、パソコンの画面を見つめながらラントに分かりやすく説明した
ラント『どういう風に応用出来る?』
クマ子『う~ん……そうだなぁ…』
クマ子はパソコンの画面をラントに向け、とんでもない事を言い放つ
クマ子『人間が、変身ヒーローになるとか!』
ラント『な…何……?』
ミストシャドウ「粉砕する。塵となるがいい」
ミストシャドウはそう言うと、大きく跳んでビッグブラックの顔面に超強力なキックを炸裂させた