ミストシャドウは攻撃の手を止める事なく蹴りを食らわす
1撃1撃が強く、蹴るたびに水色の衝撃波が発生する
コマ「強い!」
フブキ「生徒会長……何者…!?」
一同は唖然としながらビッグブラックに攻めまくるミストシャドウを見上げる
その間に、イザナミとワイルドボーイはヘドロの中から抜け出してスタッと地面に着地する
イザナミ「少しばかり仕返しが必要な様だな」
ワイルドボーイ「Me達も行くぜ!」
イザナミはコマンドメダルをセットする
ワーイ! エグゼキュート!
イザナミ「氷の棘・刺!!!」
イザナミは掌から氷のつららを生み出し、勢いよく投げ飛ばした
それはどんどんスピードを増していき、水のしずくが後を迸っている
ワイルドボーイもコマンドメダルをセットする
ワーイ! エグゼキュート!
ワイルドボーイ「黄昏乱れ撃ち!!!」
ワイルドボーイは銃を持ってる両腕を前に突き出し、ドガガガガ!!と凄い勢いで連射する
更にミストシャドウもコマンドメダルをセットする
エイリアン! コマンド!
ミストシャドウは『A』の字を再び元に戻し、ローラーを掌で素早く回転させる
ミストシャドウ「ダークブーメラン!!」
ミストシャドウが大きく腕を広げると、カーブを描いた斬撃が大量に出てくる
緑のオーラを纏ったそれは奥津姫とワイルドボーイの技と混ざり合い、ビッグブラックに激突!!
ビッグブラックは断末魔を上げて光の塵となって消えた
ビッグブラックの頭にいた宇宙人も、何も言わずに苦しそうな表情をして跡形もなく消えた
ワイルドボーイ「Victory♪」
ミストシャドウ「粉砕」
3人はそれぞれポーズを決める
マタロウ「やったぁーっ!」
マタロウは大喜びで飛び上がる
ジンペイはアゲハの腕を引っ張りながらマタロウ達の元に駆け寄った
ジンペイ「おい、お前ら!俺の新しい変身見たか!?」
マタロウ「見た見た!凄かったよ~!///」
ジンペイ「へへ、だろ?」
ジンペイは自慢げに鼻の頭を掻いている
コマ「…でも、あのUFOは…」
コマの言葉に、アゲハ達は頭上にいるUFOを見上げる
フブキ「私たちが戦ったのは……宇宙人…!?」
ジンペイ「それよりも、なんでアゲハ変身できたんだ?」
「「「「うんうん!!!」」」」
アゲハ「えっと実は…かくかくしかじか」
~10分後~
ジンペイ「なるほど~」
ラント「なるほどな」
すると、突然UFOが光り始めた
ラント「お前達!そこから離れろ!!」
ラントはエイリアンウォッチのローラーを回転して魔法陣の様な円盤をUFOに向けながらアゲハ達に向かって叫ぶ
ラント「せめて、アゲハだけでも…!」
ラントは自分から1番近い距離のアゲハに向かって手を伸ばす
だが、近いといってもその距離は2mはある
ラント「アゲハ!!」
ラントの必死の叫び、アゲハが此方を振り返る
アゲハ「……ラント___」
そう呟いたのと同時に、アゲハは真っ白な光に呑み込まれた
ジンペイ「さっきの光は?」
ジンペイは上を向いていた自分の首を元に戻す
コマ「うんうん」
フブキ「びっくりした」
マタロウ「なんか落ちてる」
アゲハ「それは、私のミサンガだよ」
「「「「「え」」」」」
アゲハ「前に作っておいたんだよ、こうなることを予測して」
フブキ「そうなの!ありがとう」
アゲハ「(よかった…みんな記憶はなくなってない)」
少し離れた木の陰でラントが覗き見ている
ラント「生徒会のメンバーは記憶を奪われたかもな……」
ナユ「へぇ~…アイツら案外、面白いかも」
風紀委員タワーで、ナユは空を見上げながら呟く
ナユの後ろには、まるで忠誠を誓うかの様に臼見沢が跪いている
ナユ「なぁんで記憶が消えなかったのかなぁ…マジメンドイんですけど…」
ナユは鬱陶しそうにため息を吐く
ナユ「あ、そうだ!
近いうちに排除しちゃえばいいんだ♪」
ナユは怪しく笑った