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梓ちゃんが席をたって何分か経ったのち陽菜に電話がかかってきた。
陽菜「もしもし? 、、嘘でしょ? 待って今すぐ行く、あのさ、真子、来てくれない?」
「あ、うん。わかった。」
そう言って陽菜に連れられた先は、梓ちゃんが泊まる客室だった。梓ちゃんは崩れ落ちていた。
陽菜「梓ちゃん大丈夫? カードキーは?」
梓ちゃんは陽菜にカードキーを差し出し、陽菜はカードを使って部屋に入った。梓ちゃんに声を何度かかけるが過呼吸状態になっていて、少し危ない。
結婚式場のスタッフとして働いているのでなんとか知識を活かして、梓ちゃんの部屋にビニール袋を探しに行こうとした矢先、部屋から悲鳴が聞こえた。
慌てて部屋に入り、陽菜のいるバスルームに行くと、そこには顔が青ざめ、体から血を流す梓ちゃんの旦那さんの姿があった。
「待って陽菜、梓ちゃん過呼吸なってるからビニール袋お願いしてもいい? こっちは私がする。とりあえず警察呼ぶね。」
陽菜「わ、かった。ビニール袋探してくる、」
陽菜は動揺しているもののすぐに対応してくれた。
警察を携帯で呼んで、なるべく旦那さんには触らないようにした。
警察が到着して、旦那さんの引き渡しと状況を説明して、部屋を出ると夕食を食べているはずのみんながここにいた。
蓮に関しては心配しすぎて走って駆け寄るなりすぐに抱きしめてきた。
蓮「大丈夫?」
「大丈夫、ごめん心配かけちゃって。」
蓮「よかった。真子になんかあったらただじゃおけないから。」
「ありがと、多分これから事情聴取だからさ、」蓮「そっか、じゃぁ頑張って」
蓮はそう言って抱きしめる力を強めた。
事情聴取の前に梓ちゃんが心配になって、梓ちゃんがいる部屋を警察の人から説明されたので、部屋に向かった。
「梓ちゃんごめん。大丈夫?」
梓「ああ、真子ちゃん、うん、もう大丈夫だよ。」
「良かった〜。えっとね、梓ちゃんも陽菜もなんだけど、多分今から全員の事情聴取が始まる。蓮と陽菜の旦那さんは事情聴取か微妙なラインだけど、陽菜も梓ちゃんも話せる?」
そう言うと梓ちゃんは首を縦に振った。
梓「話せるかもだけど、陽菜ちゃんと真子ちゃんに来て欲しい。」
政略結婚という愛がない結婚だったものの突然夫が帰らぬ人となったことには衝撃を受けたそうだ。
「じゃぁ私たちも付き添うね、陽菜もいい?」
陽菜も首を縦に振ったところで、刑事に呼ばれて事情聴取が始まった。