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事情聴取が始まった。
3人の刑事さんに連れられてやってきたのはある客室だ。
そのうちの1人の刑事さんに名刺を渡された。
名前は岩本照と言うらしい。
「早速事情聴取を始めて行きます。1人ずつ話を聞いていきます。まずは夕食会場にいた、渡辺さん、阿部さん、目黒さん。そして、川島さんの旦那様の黒田さん。お願いします。」
蓮たちが岩本さんに連れて行かれて、あっちの事情聴取が始まった。
ふと思ったけれど、蓮は梓ちゃんの旦那さんに会っていないような気がするので、事情聴取をしても意味がないような気がした。
それよりも蓮を巻き込んでしまったことを酷く後悔している。
心の中で蓮に謝罪を何度か行うと、蓮がいた部屋の扉が開いた。
蓮「終わったよ。会ったことないからってので、自己紹介と真子との関係性だけだった。」
「そっか、ごめんね、色々巻き込んじゃって。」
蓮「大丈夫だよ。そんなこと言わないで」
そう言って蓮は私を抱きしめた。
渡辺くんと阿部くんも戻ってきたところで、次は梓ちゃんの事情聴取が始まった。
付き添い人として私と陽菜も一緒に座った。
肩を震わせながら刑事の質問に答えていく梓ちゃん。
時に過呼吸になることがあったが、なんとか乗り切った。
刑事「これで事情聴取を終わります」
梓ちゃんの事情聴取が終わったところで、次は私と陽菜の事情聴取になった。
蓮が行った部屋に入ると岩本さんが立って、席に座るのを促した。
岩本「では事情聴取を始めます。」
事情聴取が始まった。
自己紹介、被害者との関係性、なぜこの場所にいるのかなどを聞かれた。
終始質問に答えていくだけだったが、相当疲れてしまった。
聴取が終わって席を立ち、部屋の外に出ると、蓮が私を抱きしめてくれた。
蓮「お疲れ。頑張ったね、真子」
「ありがと、」
そして、岩本さんから説明を受けた。
岩本「皆さんにはこれからなるべくホテルから出ないでいてもらいます」
陽菜「えっ、職場にはなんて言えばいいんですか!」
岩本「それは僕たちの方から説明させていただきますので安心してください。」
陽菜「わかりました。」
そうやって恐ろしいホテル生活が始まった。