9話 start
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(蒼葉)
「零次〜…どこだよ〜、!」
一人大きい声で叫ぶ俺の声が廊下に響き渡る
叫んでも 叫んでも、零次の声は聞こえなく、暗い廃校で1人の幽霊を呼び続けた…。
(蒼葉)
「いい加減返事しろよ〜…っ、!!」
がちゃっ
2年2組のドアを開けた。
すると、
(蒼葉)
「…あ、?手紙?」
ひとつの手紙があった
何か分からないけど、とりあえず読んでみた
「 蒼葉 へ 。
き ょうも 来てくれた の ? 蒼葉
っ て ほんとに 優しいね 。
と りあえず、何があったか 言うね 。
あ ー、 まあ やっぱり成仏したくなって …
え っと 、 だから 自分から … ね ? わか
る でしょ … 、 ?(笑) まあ … ごめん
よ 、 一言くらい 言えば よかったね …
あ のさ 、僕 蒼葉が大好きだよ 。
い つも 来てくれるし 、 仲良く
し てくれる じゃん … 、 ?
て か 、 あの日から ずっと 来てくれて
る よね 、 !! ほんとにありがとう 。
僕ね、 ほんとに蒼葉がいてくれて良かったと思ってる。
だから、また来世でも、逢えたらなって….次会う時は、人間として、また逢いたいね。
ずっと大好き、愛してるよ…蒼葉。
零次より 」
(蒼葉)
「っっ….、」(泣
この手紙を見た瞬間泣き崩れた
まさか、零次が居なくなるなんて思ってもいなかった。
なんで、? 成仏? やだよ…なんで…、?
そんな言葉に頭を埋めつくされた
(蒼葉)
「っなんで…..ッッ、」(泣
がちゃ、
(拓也)
『っ、!蒼葉!!』
(蒼葉)
「…あっ、拓也….」
(拓也)
『え、お前…..なんで泣いてんの、?』
(蒼葉)
「……っ、」
(拓也)
『….なぁ、どうしたんだよ、零次くんのこと、なんかあった?』
(蒼葉)
「…っ零次が….いなく、なって….」(泣
(拓也)
『….おう、』
泣いている俺の背中を擦りながら、俺の話をちゃんと聞いてくれる拓也
優しく、真剣な顔で聞いてくれる。
泣いていても、『大丈夫』と言ってくれる
(拓也)
『……そうか、零次くんが….、』
(蒼葉)
「なんで….っ、」(泣
(拓也)
『…まあ、何かあったのかもしれないな、』
(蒼葉)
「俺….零次に、また明日って言われたんだ….っ、」(泣
(拓也)
『うん、』
(蒼葉)
「昨日までは….昨日まではっ…..」(泣
昨日までは、いつも通りだった…。
何気なく、ゲームして、お菓子食べて、話して、楽しかったのに…
1日経ったらこれか、、
あぁ、俺は何してんだろ。
(蒼葉)
「大切な人が死んだのに、俺は….なんもしてやれねぇ…..っ、」(泣
(拓也)
『….大丈夫、零次くんはきっと、そんな事望んでない。』
(蒼葉)
「っでも…!!」
(拓也)
『だから、、せめてお前が、零次のために精一杯生きてやれよ。それが零次くんにとって1番嬉しいんじゃねぇか?』
(蒼葉)
「っ…..」
(拓也)
『だってよ、好きなんだろ?零次くんのこと、』
(蒼葉)
「…..うん、」
(拓也)
『じゃ、零次くんもお前が好きだろ。』
(蒼葉)
「….そんな訳っ、」
(拓也)
『あるさ、きっと両思いだ。』
….なんで、
零次からの"好き"は、
きっと俺と同じじゃない。
だから俺はおかしい。
それは零次も一緒だろ…。
人間が幽霊を好きになるのはおかしい
なら、幽霊も人間を好きになるのはおかしいんじゃないか、
もし零次の"好き"が、俺と一緒なら、
おかしい同士で、幸せになれるのかもしれないのにな、
(拓也)
『なっ、もしもだ。もしも零次くんが来世で、お前に会えたら言ってやれよ』
(蒼葉)
「….何を、?」
(拓也)
『あ?決まってんだろ、好きって』
(蒼葉)
「っ、、」
(拓也)
『もしだぞ??仮に両思いじゃなくても、気持ちが伝えられるならいいじゃん。』
(蒼葉)
「そうだけど、」
(拓也)
『なんだよ、お前らしくないぞ〜?思ったことは全部言わなきゃ…な?』
(蒼葉)
「…..おうっ、」
(拓也)
『….これで振られたら俺がどうにかしてやる、絶対…____』(ぼそ
(蒼葉)
「….、?なんて、?」
(拓也)
『なんもない、ほら、立てよっ!零次くんの墓、この学校に作ってやろうぜ!』
(蒼葉)
「…っ、どうやって作んだよ…w」
(拓也)
『んなもん気合いだ!土集めて花添えときゃ墓だろ!』
(蒼葉)
「お前墓舐めすぎ….w」
これでいいんだな。
そうだよ、来世伝えればいい。
これでもう一生会えなくたって、
この世にお願いしよう。
『 この願いが、
いつか零次という人に届きますように』
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