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吸血鬼の王にもらった手鏡について。峰家と上島家と朝霧家で徹底的に調べたそうだが、怪しいものはなかったそうだ。本当に、術を強化するだけの効果しかないとのこと。
なので、小さい遺骨からでも魂を呼び出せるか試そう、となった。本白神社に集合となり、千歳と一緒に行くと、すでに皆揃っていた。
卓を囲んで座る中、緑さんが透明のチャックつきポリ袋を中心に置く。
「これね、警察の証拠品から大きめのを選んでもらったの。これまでのより小さいけど……千歳ちゃん、やってみて」
『うん』
千歳は中心に踏み出した。左手で鏡を持ち、魂を引き出す術式に触れる。右手にはすでに抜き身の守り刀。
遺骨から黒い玉が飛び出した。ボウリングの玉くらいのそれを千歳はがっしり受け止め、『ごめんな! 痛いけどごめんな! すぐ助けてやるから!』と守り刀を突き立てた。
切れ目に手を入れ、和束みやびの術式を取り出す。黒い玉はすぐに生まれたての赤子に代わり、[ひぇーん、ひぇーん]と泣き出した。千歳はその子を抱き上げた。
『よしよし、いい子だ。もうなんにも怖くないぞ、ワシらのところいような』
赤ちゃんは白い玉になって、閻魔大王様の小箱に吸い込まれていった。
これで3人目。一同、ほっと胸をなで下ろした。
「お疲れ、千歳」
『うん』
その後、今後について話した。金谷さんと緑さんが言うには、これくらいの大きさの遺骨なら、各地の警察署を探せばあるかもしれない。なので、もう何人か魂を引き出せるのではないかとのことだ。
金谷さんが言った。
「できそうなものを見つけたら、ご連絡いたします。ここでできない場合もあるので、ご足労いただくかも知れませんが」
『うん、いいよ』
「俺もなるべくついてくよ」
『やった!』
千歳はずいぶん喜び、そして俺たちは小箱を携えて帰途についた。
千歳が小箱を手に取って言った。
『寒いからさ、小箱置いとく棚になんかふわふわの敷いとこうかな』
「じゃ、ひざ掛け……俺のおばあちゃんが編んでくれたの貸そうか? あれだいぶふわふわだよ」
『頼む』
帰って、ひざ掛けを4つに折りたたんだのを棚の上に置いて、その上に小箱を乗せたら
いい感じになった。
『冬の間はこうしとこう』
「そうだね」
千歳は、小箱に話しかけた。
『お前たちのきょうだい、なるべく早く見つけてやるからな、それまで待ってろよ』
吸血鬼の王の手鏡で、確かに少し希望が持てている。魂が9人、生きているのが1人……9人の魂を集めたら、生きている子にもたどり着けるだろうか?
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コメント
1件
わあああ千歳ちゃん、今回もかっこよかった!!😭💕 遺骨から魂を呼び出して赤ちゃんに戻してあげるシーン、めっちゃ泣けたよ…「ごめんな!痛いけどごめんな!」って叫びながら助けるの、もう尊すぎるでしょ…!✨ それに、小箱にひざ掛け敷いて「寒いから」って気遣う優しさも最高だよ〜🥺💖 9人の魂、絶対全員見つけてほしい!この先もずっと応援するね!🔥