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「おはようさん」
「おはようございます。成千神様」
「…」
光もなく陰湿なものが漂っており、儂の前には、さわやかな表情をした成千神に儂の隣には、眉を寄せ腕を組み苛立ちを隠しきれていない紫。このなんとも言えない空気に、身の毛が縮む思いだ…「ほな、じゃ行こうか!」
成千神の言葉を聞き、三人で黄泉比良坂の方へ進んで行った。
「…成千神様、すぐに人間の方へ向かうのですか?」
「ん?いや、まず俺の屋敷に行くんよ。」
「えっ!成千神様の屋敷に行くのですか!!」
「は?なんで?このまま人間界に行ったらなんかマズイの?」とげとげしい言い方をする紫に、目を細め物言いおだやかに。
「穢れを祓わずに人間に触れたりしたら、その人間が腐ってしまうやろ。そうさせないためにも俺の屋敷で(神水)(じんすい)を飲んで穢れを祓うんよ。」
「ふ〜ん」
「…」自分から成千神に聞いたのに「ふ〜ん」とはなんじゃ!ハァ〜、本当に紫は変わるんだろうか….。。