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黄泉比良坂を出ると、そこに広がっていたのは、
天には眩しく光を放つ太陽に鳥の囀り、爽やかな風、あたりを見渡すと野花が咲いていた。
「なんと…地上に降り立ったのはもう何百年ぶりでしょ!こんなにも眩しい所だったのですね」儂は、目に涙を浮かべていた。そんな儂に、成千神は優しく微笑みを浮かばせ
「地上の世界はだいぶ変わった….。良い意味でも悪い意味でも…。」
「なるほど…ん?!成千神様こちらに向かって神輿が来ます!!」
「おっ!!来たな」神輿が空からこちらに向かい、ゆっくりと地上に下りてくると、中性的な顔立ちに、ふわっとした綺麗な銀色の髪、ワンポイントで霞草の花が刺繍された袴。を着た男?が「成千神様すみません。少し遅れてしまいました。」
「いいよ。ありがとうな
波羅蜜殿、紫、俺の神使「青竹」「あおたけ」や」
「初めまして。青竹です。」丁寧にお辞儀をしてニコリっと笑顔をむけてくれた。
「こちらこそ初めまして、波羅蜜です。儂の隣にいるのが紫です。」青竹殿に紹介を終えると軽く会釈をした。
「よろしくお願いします。どうぞ神輿にお乗りください。」
神輿に乗り成千神の屋敷へと神輿が動いた。
「….成千神様、どのような人間と会うのですか?」静かに動く神輿の中聞いてみた。
「ん….まぁ….すぐわかるよ」
「…わかりました。」返事を返し紫の方に目を向けると、こちらを一切見ないでずっと神輿の中から、外を見ていた。