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「嫌いな貴方を。」
私の家は父子家庭だ。お母さんがいない。3歳のころからずっと。
胃癌だったらしい。私にはお母さんいないのが普通だから、友達に気まずい空気にされても可哀想とか、悲しい、とか思わない。
だってそれが当たり前だもん。
声も思い出せない。どんな雰囲気の人だったのか、どんな人なのか、どんな生活を一緒におくったのか。長く一緒にいれたお父さんとお兄ちゃんはいいな〜。
あっ、べつに寂しいとかじゃないよ?
お母さんがいなくなって、その頃まだ3歳だったから私のことどうしようか大変だったらしい。お父さんは夜3時に家出て、夜の6時に帰ってくるの。だから保育園の送り迎えとかできないでしょ?
だから父方のおばあちゃん家に当分みんなで住むことにしたの。
小学3年生のころ吹奏楽ってのに出会ったんだ。
アルトサックスっていうねかっこいいの。今も吹いてるよ!
まあ4年生になったらもとの家に戻るんだけどね。楽しかったよ!
桜木小学校に転校したんだ。お母さんがいたらそのまま入学する予定だった小学校だよ。
初めての自己紹介のとき、緊張してうまく話せなかったの。小さな声だったから聞こえなかったみたい。私は静かに本を読んでたよ。
私の席の前で男の子が2人話をしてたの。花田くんと木下くん。花田くんがね。
「木下って山口のことまだ好きなの?」って。
私聞き耳立ててたんだ。
そしたら、
「なぁゆうき、この話この人に聞かれてんじゃないの?」って木下くんが言ってた。
花田くんは、いじめっ子で、友達が多くて、モテてるどことなく、雰囲気がモテ男ってかんじ。
話しかけられたの。
「はなちゃんは誰にも言わないでしょ?」
びっくりした。
リレーで私のせいでビリになったとき私泣いてたの。慰めてくれたよ。嫌われてはなかったから、うれしかったんだ。恋愛的ではないけど好きだったんだよ。
けどね、私今、嫌われてるみたい。というかもう、眼中にないかんじ。
小6からなんかね、。その。掃除のあと階段登ってたらほうきでゴミを足にかけられたりとか。
中2、今では通りがけに きしょ とか しね とか言われるの。
怖いんだ。私なにもしてないよ?
悲しい。太ったからかもな、小4のころは細かったけど。見た目も暗くなったからかな。太って、前髪もなくなって、ボブから1つ結びにして、メガネかけて、、。
悔しい。
見返したい。
あなたの心の、視界の、中心となりたい。
惚れさせてやる