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甘く深いキスを、何度、何度も重ねた。
その度に、
元貴は今まで見たことのない表情を浮かべて、
体を震わせながら小さく、
けれど確かに俺の名前を呼び続けた。
時折、キスをしている最中――
思いがけず元貴の舌先が
俺のそれに触れてきたり、
喘ぐような吐息が俺の耳に直接かかって、
俺の理性も、心の奥で軽く砕けていく。
元貴『ふ、ん…、あ……わかい、もう…///』
元貴が苦しそうに、けど、
どこか甘えてくるみたいに服の裾を掴んだ。
何度目か分からないキスの後――
とうとう、元貴の全身から力が
抜けていくのが分かった。
…あ、
俺がその細い肩をもう一度、
抱き寄せようとした瞬間、
元貴はもう自分では何も支えきれないみたいに、
ぐったりと俺にもたれかかり、
そのままベッドに倒れ込む。
シャツの胸元は緩く開いて、
首筋や鎖骨には、
さっき俺が落とした名残が薄く残っていた。
蒸気のような吐息が、
ゆっくりとベッドの上に落ちていく。
滉斗『…元貴、？』
思わず呼びかけながら、そっと体を覗き込む。
元貴は全身の力が抜けきっている。
熱っぽい目。とろけてしまいそうな唇。
頬は赤く染まり、
目元にはまだ涙の名残すら光っている。
それでも俺をまっすぐ見つめ返し、
震える息を、必死で繋いでいる。
元貴『…ん……なんか…っ、もう、駄目…///』
優しく背中を撫でてやると、
元貴はビクッとしながらも安心した
みたいに細く吐息をもらした。
……こんな表情、はじめて見た、
抱きしめているだけなのに、
元貴の体は敏感すぎるくらい甘く反応し、
触れ合うたびに新しい声が上がる。
滉斗『元貴…めっちゃ可愛い、、///』
つぶやく声にも熱がこもる。
自分でも驚くほど、呼吸が荒くなってる。
元貴もそれに気付いたのか、小さく首を振って、
でもやっぱり逃げることはせず、
俺の手を強く握り返した。
元貴の体に顔を寄せて、
首筋にそっと唇を這わせる。
その度に――
元貴『や…もう、駄目、、
若井……ん、っ、あぁ……///』
囁くような甘い声、
とろけるほどに色づいた瞳。
そのすべてが俺の理性をさらに
浮き世から遠ざける。
元貴が可愛すぎて、どうにかなりそうだ、
誰にも見せたことがない、
誰にも触れさせたことがない、ただ無防備で、
全てを俺に委ねてくれる元貴。
ベッドに倒れ込み、肩で浅く息をしながら、
俺の手やキス1つひとつに、
反応する姿が愛しくてたまらなかった。
滉斗『元貴、大丈夫、？』
もう一度問いかけると、
彼は少しだけ震えながらも、
小さな声で答えてくれた。
元貴『うん…でも、なんか……変で…///』
滉斗『どんな風に、？』
そう聞き返すと、
真っ赤な顔のまま、
視線を泳がせて、甘い声で続けた。
元貴『…全部熱くて…
キスされる度に、体の奥が…
…熱くなって…声も、止まんなくて…////』
その素直な言葉に、俺の鼓動が跳ねた。
自分のせいでこんなにも元貴が乱れて、
快感に震えている――
その事実が、嬉しい…だけじゃなく、
ますます欲しくて仕方なくなる。
元貴の汗ばんだ髪にそっと口づけ、
優しく腕で包みながら、2人の熱を感じる。
滉斗『本当に、可愛すぎるよ…
全部、俺のものにしたい、』
押さえきれないくらいの高鳴りと幸福で、
胸がいっぱいになる。
俺こ腕の中、
全身の力を抜いて甘い吐息を漏らす元貴――
この瞬間を、
絶対に誰にも渡したくないと、強く思った。
2人きりの保健室。
静寂のなか、2人の熱と余韻が、
いつまでも消えずに漂っていた。
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