「何や、藍。今日はえらい気合い入っとるやんか」
塁はそう言いながら6時半には起きて、支度を済ませた俺に言った。
「だって朝練あるし、、、」
「そう言って自分で起きた試しがあるかぁ?」
塁はそう言いながら布団からむくりと起き上がった。
無いな、
「まぁ今日はちゃうから。今日からちゃんとやるって決めたし」
「昨日の石川祐希に影響されたんか?それとも、、、そおか、、、お兄ちゃん離れは寂しいもんやな、、、」
そうしみじみと呟いた塁には若干腹が立った。
「もうええから、、、それよりさっさと支度した方がええんやない?もう7時過ぎてんで」
「は?マジ?」
石川祐希の事については図星だったので話題をスッと変えるように言ったらまんまと塁を釣れてホッとした。ついでに言うと、塁の 顔から血の気が引いてくのを見て内心ちょっとスッキリしたりもした。
「マジ」
そう俺が言うと塁はごちゃごちゃの寝室を飛び出して洗面所へと駆けて行った。数秒後には塁の
「おい!まだ6時45分やん!オカンみたいな事するなや!!」と言う叫び声と共に藍の笑い転げる声が家に響いた。
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