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訓練場に着くなり各々武器を取りに行った
俺はどうしたらいいか分からず、その様子を見ていた
選び終わったらしく、こちらに3人が駆け寄ってきた
zm「ショッピくんはこれ使って」
そう投げ渡されたのは、ナイフ
柄の部分を見てみれば『zom』と掘られていた
それが紛れもなく、ゾムさんのであると語っている
「ありがとうございます」
sho「お前、珍しいことするなぁ」
心底驚いたといった声を出す、シャオロンさん
その目は大きく見開かれていた
その言葉の意味が分からなかった
kn「せやで〜、お前、俺らが使おうとすると『他人に使わせんのは嫌や』って言うんに」
その言葉を聞き、バッとゾムさんの方を見る
a国でも度々こういった武器交換のようなものはしていた
zm「ショッピくんは特別や、俺と似たような動きやし使い方も丁寧やから任せられんねん」
お前らは雑やから嫌や
そう言ってゾムさんはそっぽを向く
フードのせいで見えないが顔は赤いのだろう
…特別か
ゾムさんの口から特別と言って貰えたという事実に俺もまた、顔が赤いのだろう
sho「せや!折角ならチーム戦にしよや!ちょうど4人やし!」
名案だ!とでも言いたげにシャオロンさんが声を出した
その顔は何処かニヤニヤとしていて、イラッとくる
kn「せやったら、ショッピくんが誰と組みたいか選んでや!新人やしな優先したるわ」
こちらもニヤニヤと言ってくる
その上からの物言いに、さらにイラッと来た
「ええんすか!じゃあゾムさん、ええですか?」
その事を隠し、笑顔をゾムさんに向ける
彼は一瞬驚いたように体を揺らしたが目が合うと、ニヤッと笑った
zm「勿論だぜ!なんせ俺らは相棒なんやからな!」
その言葉に、今度は俺が驚いた
まさか、こんなにも早く言って貰えると思ってなかったし、まだそう思ってくれているなんて思いもしなかった
シャオロンさんとコネシマさんも驚いたように目を見開いている
kn「お、おま、お前!相棒ってなんや!」
sho「せやで!『そんなんおっても足手まといやん』言うて任務も一人で行っとったのに!」
これまた犬のように捲し立てる2人
…あの金髪うるさいな
zm「いやぁ、それがな?a国にいた時にショッピくんとツーマンセル組んでてん」
な?
と同意を求めるゾムさんに頷いて返す
それを見たゾムさんは続けた
zm「その時に思てん、『こいつとやったらどんな奴にも勝てそうやな』って、何より一緒に居て楽しかったから!」
ゾムさんの思いを聞くほど、あの時に見せてくれいたもの全てが嘘ではなかったんだと分かって嬉しかった
2人は口を開いて固まっていた
開いた口が塞がらないってホンマに起こり得るんやな
それからチームでの模擬戦もした
久しぶりの共闘だったが、連携もしっかりと取れ、無事に勝利した
その後、時間もいいぐらいだったので食堂に向かいご飯を食べた
その時に、会議室に居なかったメンバーとも挨拶をした
かなり個性豊かな人達でこれからの生活がとても楽しみになった
いつの間にか、願いの殆どが叶っている
けれど、恐らくそんなのがなくたってきっと
生きていて良かったと、今なら心から言える気がした