コメント
8件
え、えっっ、好き…
あの、出来れば続きかいてくれませんか?あにきをハピエンにしてあげてください...( ˊᵕˋ ;)
はっ…さいこうすぎる、、
「余裕のある彼氏」って一般的には素敵なんやろうけど、余裕ありすぎるのもそれはそれで問題やと俺は思う。
例えば俺が友達と遊んで朝帰りしようが、女の子からのラブレターを持って帰ろうが、怒るどころか妬く気配すらない彼氏とか。
もちろんそれが信頼からくるものやてちゃんと分かってる。
「だって黒は浮気なんてしないでしょ」って、アイツはそう言うんや。
誰と一緒にいて誰に告白されたって、俺の気持ちが揺らがないってことを分かっているから。
でも俺はワガママらから、正直ちょっと不満なのだ。
なんせ俺にはそんな余裕ないんやもん。
彼氏が——青が朝帰りなんてしようものなら不安で泣き喚きたくなるし、女の匂いをつけて帰ってこようものなら家の壁全部ぶち抜けるレベルでイライラしてしまう。
青は俺が嫉妬深いっていうのも分かってるから、俺を不安にさせるようなことはしいひん。
にも関わらず、俺は何をしても青に怒られない。
それが余計に、複雑な感情を生む。
いわゆるアレだ。
俺ばっかり好きみたいやん、ってやつ。
我ながらめんどくさいなぁって思う。
自分がこんな感情を抱く日が来るなんて、青と付き合うまでは思ってもみなかった。
それでも、そうなってしまったものは仕方がない。
「ん………え、これ出来てる………?えーと…………むっず……」
手段と目的が逆になっていると言われてしまいそうやけど、俺の今の目標はなんとしてでも青に嫉妬させることだった。
ことの始まりは、ベッドでゴロゴロしているときに、動画サイトでカップルの浮気ドッキリなる企画を見かけたことだ。
女の子がストローを使って自分で首にキスマをつけて、彼氏を嫉妬させるっていう馬鹿みたいな動画。
普段なら鼻で笑って流すだろうけど、追い詰められた俺にとっては「これだ!!」って気がして。
俺は早速実行しようと、鏡の前でL字型のストローを咥えていた。
思い切って強めに吸引すると、ぴり、と首筋に痛みが走る。
「んっ……あ、できた!?うわ結構リアルやな、すご……」
じわりと紅色が滲んだ首筋を軽く撫でる。
後はこのまま、青が帰るのを待つだけ。
さすがの青も、キスマークを見逃せるほどの余裕ではないはずだ。
というかこれさえ許されちゃったら、ちょっとほんとにショックやし。
青なんて言うかな、えっちなお仕置きとかしてくるかな。
どうやってネタバラシしよ。
俺がいつもどれだけ寂しがっているか分かってくれるやろか。
最近えっち出来てなかったし、一応準備もしておこ。
俺はウキウキでリビングのソファに座り、青の反応を想像してくふくふ笑った。
——冷静に考えれば流石に分かる。
どう考えたってタチが悪すぎるドッキリだって。
あのカップルと違って、動画で自作自演の証拠が残るわけでもないし。
でもこのときの俺は馬鹿なことに、嫉妬とか以前に青のこと傷つけるって想像が出来ひんかった。
「ただいま〜♡」
「ん、おかえりー!」
ガチャリと玄関の戸が開いて、大好きな青の声がする。
いつもなら玄関先まで出ていって迎えに行くところだけど、今日は我慢してリビングから返事をした。
ちょっと後ろめたい空気を演出するためだ。
「予定より遅くなっちゃってごめんね。お詫びにケーキ買ってきたで」
「え、ほんまぁ!?いいのにわざわざ」
「ふふ、黒は寂しんぼだから拗ねてるかと思って。今日は何してたん?」
「え、んーと………普通に、家にいたで?」
「………そう?」
わざと歯切れの悪い返事をすると、青は少しだけ不思議そうに首を傾げていた。
よしよし、いい感じに違和感を与えられてるっぽい。
めちゃくちゃほんとに家にいたけどな。
青は上着を脱いで俺の隣に座る。
わざと首元のゆるい服を着ているから、この距離からだったら丸見えだろう。
俺は「キスマをつけられたことには気づいてなかった設定」だ。
隠そうとはせず、ご飯食べるか?なんて普通に問いかけながら、青の方を見た。
すると青が眉間に皺を寄せていて、思わず心臓がドキリと鳴る。
も、もしかして気づいた?妬いてる?
「………黒」
「………なんや?」
「首のそれ、何」
「ッ!」
俺は慌てて首元に手を当て、マズイ、という表情を作る。
「ぇ、な、なんかついてるか?」
「赤くなってるよ。朝は無かったやんな」
「ぁ……ッむ、虫刺され、かな」
「この季節に?今日は家にいたんやろ?」
「…………」
「……黒、ちょっとおいで」
「ぅ、は、はい………」
青の声のトーンが段々と下がっていくのを感じて、俺の声は反対に上擦っていく。
青の冷たい手に引かれてたどり着いたのは寝室で、余計に心臓の鼓動がうるさくなった。
あ、青が嫉妬してる……?
俺がキスマークつけてきたって思って怒ってる?
——嬉しい、やっぱりちゃんと愛されてたんやな
興奮しているのがバレないように俯いていると、青は小さくため息を吐いてから、俺を少しだけ雑にベッドへ押し倒した。
「虫刺されは嘘なんな。………キスマークやろ、、これ」
「ぁ、あ、青、えっと……」
「……………無理矢理されたの?ねぇ、もしそうだったら正直に言って。つけられたのはここだけ?誰にどこまでされたの。男?女?」
青はあくまで理性的に話そうとしているようだった。
イライラしているのは伝わってくるけど、俺がレイプされたんやないかって、必死に考えているようだ。
あくまで俺の意思じゃないって分かったら、怒ったりはしないつもりらしい。
………おもろいしネタバラシはもう少し引っ張ろっと
「…………ぉ、おとこ。無理やりじゃないで」
もっと愛されてるって実感が欲しくて、わざと青の神経を逆撫でするように言葉を選ぶ。
青は眉間のシワを深くしながら、ぐっと唇を噛んでいた。
「ッ…………そう……………へぇ、そうなんや………浮気したん、黒……」
「………まぁ、そう、なるかな、、?」
あ、け、結構怒ってる……
まぁそりゃそうだよな、恋人なんやもん
ていうか俺演技うまくね?完全に信じてるやん青
ここまで来たら徹底的にやりたい、なんて変な欲が湧いて来る。どうすれば、もっと嫉妬してくれるやろうか。
「………なんで………なにか不満あったん?俺のこと、好きじゃなくなったん?」
「べ、別に、そんなんやないけど…………たまたま声かけられて結構タイプやったから、1回だけやしいいかなって…………」
「………それで、ヤったの?」
「…………………き、気持ち良かったで 、」
軽く笑ってそう言ってみると、青は目を見開いた。
そりゃそうやろ、どう考えたって最低やもん今の俺。
「………黒、自分が何言ってるか分かってるん?」
「………青が最近相手してくれないのが悪いんやん それに、どうせ青は俺がなにしたって許してくれるやろ?」
「……………は…………?」
青は唖然としたような顔で俺を見下ろしてる。
うーん、そろそろネタバラシするべきか。さすがの青もこうなれば妬いてくれるってちゃんと分かったしな
ドッキリでやでって言ったあとで、俺寂しかったんやでってちゃんと伝えて、あわよくばえっちしたいなぁ……
脳内でそんな理想図を描きながら、俺は耐えきれずに笑ってしまった。
「……ははっ、なーんてな——」
——バチンッ!
「………………は、ぇ?」
何が起きたのか分からなくて、一瞬思考が停止する。
ジワジワと熱を持ち始める頬に反射的に手を当てた。
………ビ、ビンタ、された?
青に、…………??、?
「………黒のこと本気で信じてた俺が馬鹿みたいやわ。そんなに股の緩いビッチだとは思ってへんかったなぁ」
「ぁ………………ッ?」
………ま、まずい。
まずいまずいまずい、やりすぎた。調子乗った。
どうしよう、本気で怒ってるやん。
動揺しながら見上げた青の顔にはなんの感情もなくて、ゾクリと鳥肌が立つ。
途方もない後悔に襲われて、ジワ、と涙が滲んだ。
自分で始めたことだけど、青にビッチなんて言われるのは耐えられない。
とにかく早く、ドッキリでしたって言わなきゃ。
「あ、青、あのな……ッんぐ、!」
「泣いたら許されるとか思わないでもらってええ?はぁ………甘やかしすぎたな………」
「ん゙、んん゙ッ!!ん〜゙!」
弁明しようと開いた口に青の指を突っ込まれて、ぐちゃぐちゃと咥内をいじられる。
軽く嘔吐きながら、舌で押し返そうとすると、逆に指で舌を挟まれて変な感覚になる。
「俺が黒のこと考えながら仕事頑張ってる間、黒は違う男のちんぽ咥えてたんやもんな。随分と軽く見られてたんやな、俺」
違う、違うんやのに。
そんなことしてないんやって。
俺が青以外の人とそんなことするわけないやん。
青もそう思ってるから許してくれてたんやろ?
ドッキリなんやよ、ただの。
嫉妬して欲しかったやけ。
でもそんな言い訳は当然声にならなくて、ポロリと涙だけが零れていく。
それが生理的なものなのか感情からくるものなのか分からなくて、自分でも困惑した。
「……被害者面で泣くのやめてくんない?俺だってこんなことしたくなかったんやけど。黒が大事だったからずっと優しく抱いてきたし、黒は俺以外見てないって信じて自由にさせてきたんに。黒のこと大好きやから、束縛したくなかったんよ。はぁ………でもその結果がこれか………あーあ、ほんとに馬鹿みたいやな……」
「ふ、ぅゔ……ッ!!」
青のこんな冷たい声、聞いたことがない。
もう完全に失望された……?
——どうしよう、どうしよう、どうしよう。
なんでこんなことしたんやろ。
こんなことしなくても分かってたはずなのに、ちゃんと愛されてるってこと。
完全に俺が悪い。
とにかく謝らな。
別れたりしたくない。
嫌われたくない。
まだ青の恋人でいたい。
「ん゙ッッ、ぅ゙、ぷぁッ!ぁ゙ッ、ごめ゙ッ!」
「謝罪とか聞きたくないわ。結局俺のことナメてるやん、謝ったくらいで浮気が許されると思うん?」
「ッッ゙!!!ぁ、あ……ッち、がぅ、青………ッひッ、」
ようやく口から指が抜かれたと思ったのに、謝罪を拒まれてしまって。
とにかくはやく「ドッキリでした」って伝えなきゃいけないのに、恐怖でうまく口が回らへん。
青がこんなに怒ってるの初めて見た。
学生時代に大喧嘩したときだってこんなに怖くなかった。
大事なデートに寝坊したとや って、青の大事にしてた食器をうっかり割っちゃったときやって、全然怒らへんかったのに。
考えれば考えるほど、自分がしたことの大きさを分からされてしまうようで。
「………ちゃんと分かってくれてるなんて思ってた俺が悪いんかなぁ。もう二度と浮気なんてふざけたこと出来ないように、ちゃんと躾け直してあげよか」
「ぅあ゙、!ま、ま゙って、ぇ………ッ!」
無理矢理ズボンを脱がされて、されるがままに下半身を晒してしまう。
ずぷりと、容赦なく後孔に指を突っ込まれた。
普段なら絶対、ゆっくり慣らしてからじゃないと挿れへんのに。
しかもマズい。
青が帰ってくる前にわざわざローションまで仕込んでしまった。
ネタバラシのあと抱いてもらえるかなぁなんて甘すぎる考えやったけど
——今の青には逆効果でしかない。
「………はは、まんこガバガバやん………きっしょ。違う男に抱かれたままの体で俺のこと待ってたわけ?」
「ぉ゙ッ♡♡♡♡ぁ゙、!!♡♡♡♡♡ひぎゅ、青”ッ♡♡ちが、ちがゔッ♡、はなしきい゙てッ♡♡♡♡♡ぉおお゙ぉッ!!?♡♡♡♡」
「猿とのセックスの話なんて聞きたくねえよ。………精液出てこうへんね、一応ゴムはしてたん?その理性だけはあったんや。ははは笑、全然笑えへん」
「いぎッ♡♡♡♡ぅ゙、お゙ッ♡♡♡♡゙♡や゙ぁッ♡♡♡」
先に傷つけたのは俺やのに、悲しくて涙が止まらなくなる。
ガバガバとかきしょいとか、普段の青は絶対に言わへんのに。
……もしかして普段から思ってたのかな………?
どうしよう、もしそうらったら、俺、ほんまにこれで愛想つかされるんやないか?
考えれば考えるほど心臓が冷たくなるのに、ぐちゃぐちゃと酷くかき混ぜられて、俺の体はじんわりと快感を拾い始めていて。
こんな状況でみっともなく感じている事実に余計に傷ついてしまう。
ビッチって言われても仕方ないって、証明してしまっているようで。
「ゃ゙、やぁ、青……ッ、!♡♡♡゙」
「勃ってきてんじゃん。この状況でも気持ち良くなれるんやね、やっぱヤリマンは違うなぁ」
「ッ゙!!♡゙♡♡♡♡」
無意識に青に伸ばした手を払いのけられて、馬鹿にしたように笑われる。
嫌だ、嫌、そんなこと言わんといてよ。
青にそんな風に思われることがつらくて堪らない。
キスもセックスも全部、青としかしたことないのに。
「ひぎぃいい゙…………ッ♡♡♡♡ん゙ぉ゙ッ♡♡♡ぉほ、♡♡♡♡♡♡ぁ゙ッ!!♡♡♡♡♡ぃ、ぃぐッ、♡♡♡♡ぃあ゙、ぁッ♡♡♡♡♡♡ぅ゙♡♡♡お゙ッ!♡♡♡♡♡」
ぷくりと勝手に膨れてしまう前立腺を2本の指でぎゅちぃ♡♡と挟み込まれ、ぐちゃぐちゃに揺らされ、叩かれ、擦りあげられる。
その度耐えることもできずに汚い声が漏れて、腰が揺れた。
青は何も言わずにそんな俺を見下ろしている。
怖い、こんなのは違う、俺が悪いけど、でも、これは。これは青と、恋人とすることやない。
ハグすらしてくれへん、話も聞いてもらえへん。
そんな目で見いひんといてよ、お願い。
「青ぉお”ッ!♡♡♡♡♡ぉねがッ、あ゙っ、やだっ!!♡♡♡♡♡♡ぅあ、ぁ゙ん゙ッ♡♡♡♡ゃべでぇ!!゙♡♡♡♡♡♡ッッッあ゙!!♡♡♡♡♡」
「別に、もう黒のお願い聞いてあげる義理はないかな」
「ぅ゙お゙、ぉ゙ッ♡♡♡♡ぉ゙♡♡♡♡♡ぃ゙、っぐ♡♡♡ゃ゙だ、むりだめ゙ッ、い゙く、い゙ッぎゅ!♡゙♡♡♡♡♡〜〜〜〜ッ゙、〜♡!♡♡♡♡♡」
あ、あ、嘘でやろ。
否応なしに登りつめてしまい、バチンと頭の中が弾ける。
イってしまったのか、こんな状況で。
ガクガクと震える脚を呆然と見つめていると、青が鼻で笑うのが聞こえて。
「もうイったんや?いつもだったら可愛いなって思えるんやけど…………はぁ………別に俺やなくてもいいんやもんね」
「ぁ、………ッ゙」
自分に対する失望感と青への恐怖で、喉が詰まる。
余韻で腰が跳ねそうなのを必死に抑えながら、半泣きで呼吸を整えた。
青は何も言わへん俺を見て再びため息をついてから、ローションやゴムの入ったベッドサイドのチェストを開けた。
まさかこの期に及んでセーフセックス、なんてことはないやろうから、恐らく目的は奥に入ったプレイ用の玩具の方だろう。
何をされるんだろう、でもきっと良いことやない。
「ぁ…………のッ、あ、青”、じつはッ♡♡」
「黙ってろや」
「ッ!!」
ドッキリなんやよ、って言葉は声にならなくて、代わりにガチャンと鎖の音が響いた。
ベッドの上に投げられたのは、昔ノリで買った革製の拘束具やつまた。
本格的な雰囲気が出てそれなりに盛り上がったけど、ハグできないから最近はあんまり使ってへんやつ。
こういうお仕置きを、想像してなかったわけやない。
でも、なんかそれはもっと、優しいものだったというか。
こんな、本気のやつやなくて。
思わず後退りすると、青に睨まれて動けへんくなる。
抵抗できるなんて思わんといてな、と言われて、俺はもう震えることしかできひんかった。
怖い。怖い、謝りたい、許してほしい。
でも、俺が悪くて、今下手に言い訳したら別れるなんてことになるんじゃないかって心配で。
「あ、あったあった」
「ひっ、な、に……ッ♡♡ぁ、あッ、ゃだ、」
「黒頑固だからね、反省させるにはこれくらいしないと。本気で嫌だっていうなら俺のこと突き飛ばして荷物まとめて出ていけばいいんやない?」
「ッあ、ぅ………っぐす、」
ほら、こう言われたらもう何もできない。
目元に黒い布を巻かれて、何も見えなくて。
体の奥がどんどん冷えていく感覚。
突き飛ばすなんて出来るわけない。
俺はただ、青にドッキリなんだって伝えたいだけ、やのに。
青は俺が無抵抗なのをいいことに、手首と足首に拘束具を装着して、その2つを金具で繋げた。
無理矢理M字開脚に近い形に立てられた膝にまた別の布のようなものを通して、脚を閉じれないようにグッと開かれ、どこかに固定されたのが分かった。
「あ、青………ッ♡♡」
「はは、怖い?全部丸見えで大分無様だけど」
「ッ、ひぁ!?♡♡♡♡」
愛の感じられない物言いに嗚咽が漏れそうになった瞬間、後孔にローションと思わしき冷たい液体が垂らされて。
見えないせいで何をされるのかが読めないけど、何か挿れられるんだと思って体がこわばった。
「俺のちんぽじゃ物足りなかったみたいやから。一回限界までイかせてあげるな」
「ゃ、なに゙ッ、ぅそ、や゙、青”ぁ……っ゙♡♡ちがう”んや……ッ♡♡」
「………うるさいなぁ。黒、口開けて」
「ぇ、ん゙ッ、んぅ゙!?♡♡♡♡♡」
わけが分からず反射で口を開いてしまったせいで、ボールのようなものを咥えさせられて、頭の後ろでベルトを固定されたのが分かる。
あ、と一瞬で頭が真っ白になった。
もう喋れへん。
ドッキリでしたもごめんなさいも許してくださいも言えへん。
………体も、動けなくて、何も見えなくて、それで。
ジワジワとあふれ出した涙が目隠しに吸収されていく。
無理矢理開かされた口から唾液が零れそうなのも惨めで、苦しくて、怖くって。
「ふ、ぅ゙………♡♡ん゙、ん゙♡」
「黒は軽い気持ちでワンナイトしたのかもしれへんけどさぁ、相手にこうやって拘束されて、監禁とかされてたかもしれへんよ。そういうリスクちゃんと考えてた?」
「ッ゙!♡♡ん、んんん゙!!♡♡♡♡ぅ゙ぐ、ふぅ゙〜ッ!♡♡♡ッッん゙!!?♡♡♡♡♡♡」
流石にマズイと思って拘束された体を必死に捩り鎖を鳴らしたけど、青は一切反応してくれへんくて。
それどころか、無防備に晒された後孔にずっぷりと無機質なバイブのようななにかが埋め込まれる。
一瞬戸惑って、すぐに分かった。
前立腺を押しつぶすみたいにゴツゴツしてて、奥までしっかり届くこの形。
昔一回だけ使って、あまりの気持ちよさに俺が漏らしちゃったトラウマのやつ。
理解した瞬間ブワリと鳥肌が立って、ガチャガチャと勝手に手足を暴れさせてしまう。
「ふぅうゔ〜〜!!!♡♡♡♡んん゙〜!!♡♡♡♡♡んん゙んん!!!!♡♡♡♡」
「あ、分かった?そうそう、これすっごく嫌がったよね黒、俺は別に漏らしちゃうのも可愛いなって思ってたけど、泣いちゃって可哀想だからやめてあげてたやつ。こういうの無理矢理やってあげる方が黒の好みだったんかなもしかして。気づいてあげられなくてごめんなぁ」
「ん゙!ん゙ッ!!♡♡♡♡」
やだ、やだやだやだ、うそやろ、うそ、やだッッ!!
まだ電源は入っていないのに、形だけでもうヤバくて、脚の震えが止まらない。
それなのに、青はまだ何かするつもりのようで、チェストの中を漁る音がしていて。
「ん゙〜ん゙!!♡♡♡♡んん゙!!♡♡♡♡」
「乳首につけるのローターと吸引のやつどっちが良い?あ、返事できないか(笑)吸って大きくしちゃった方が浮気はしにくいかな」
「ふ、!?゙♡♡♡♡♡ぅゔ!♡♡♡♡」
「あとはどうしようかな〜、あ、電動オナホなんてのもあるで。うーん、正直これ俺はあんまりやったけど、黒みたいな雑魚クリちんぽだったら気持ちいいんやない?」
「んうゔぅ〜〜!!♡♡♡♡んぅ゙!!♡♡♡♡」
「そうだ!ガーゼと一緒に挿れてみよっか。えーとローション……あったあった。これクリに被せて一緒に扱いて貰えば気持ちいいんやない?黒ローションガーゼも苦手だよね」
「………ッッ゙!!♡♡♡♡♡ん゙、ッ♡♡♡んんん゙………ッ!♡♡♡♡ふ、ぅ゙ッ♡♡♡」
「バイブ出ちゃいそうだから固定しとかなきゃね。ついでにローターは会陰につけとこっか。あ、尿道ブジー入れるの忘れてた、1回オナホ外すね。暴れやんといてよ?」
「ふぅ゙ッ!!♡♡♡ううゔぅ゙う!!♡♡♡♡♡〜〜〜ッ゙!♡♡♡♡」
「お腹どうしよか、あーあの電極パッドみたいなやつつけとく?電マとどっちがいい?……別にどっちもつけれるかな」
まるで少しずつ処刑台を登っているみたいな気分やった。
着々と色んな玩具を取り付けられて、あぁ今から拷問されるんだって、頭が真っ白になっていく。
これ、ほんとに死ぬ。
逃げられへん、のに。
「よし、じゃあ電源入れてこっか」
「ッッ!!!♡♡♡♡ん゙、んッ゙!!♡♡♡♡♡」
やだ、やだ、やめて、青、おねがい。
だってもう気持ちいいから。
このまま放置されるだけでも十分すぎるくらいつらいから。
やのに、やのに動かされたら。
視界が奪われている分体の感覚に集中してしまって、恐怖で涙が止まらへん。
必死に首を振ったけれど、青は何も言わず、無慈悲に玩具の電源を入れ始めた。
カチ、カチ、と無機質な音が鳴って。
次の瞬間勝手に体に力が入って、ガチャン!と鎖が大きな音を立てる。
脳の理解が追いつかないレベルの快感だった。
体の内側から響く振動と、ピリピリした痛みのような、ゾクゾクしてフワフワするのが、下半身全部を襲って、でも乳首もこれ、あ、あぁ、待って、これ——
「……………ッッッ゙!!!!、!♡♡♡♡♡♡♡♡゙、?♡♡ん、ん゙ぅうゔ〜〜〜ッッ゙!!!゙♡♡♡♡♡♡♡♡♡んんぅ゙!!!♡♡♡♡♡ん゙〜!!?!♡♡♡♡♡♡♡ふ♡、ふッ゙ゔ♡♡♡♡♡んん゙ん゙んんん゙んッッッ゙!!゙!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
ま、って、これ無理、むり、だめ、こわれる、まって、むりむりむりむりムリむりおねがいとまってや!!!!♡♡♡♡♡♡♡
うそ、うそやろ、なんで、ごめんなさい、こんなのダメ頭おかしくなるッッ♡♡♡♡♡
「随分腰浮いてるけど、イってるん?」
「んん゙!!!♡♡♡♡♡♡♡ん゙ッッ、ん゙ッ!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡」
一瞬で絶頂に押し上げられた体が、全然降りて来られなくて、一瞬途切れたと思ったらまた一瞬で極まって。
命の危険を感じるほどの異常事態に全身から汗が吹き出る。
なんとか逃れようと必死に暴れたけれど無駄に作りのいい拘束具は外れそうにもなくて、喋ることもできひん。
違うのに、浮気してないのに、ドッキリのつもりやったのに。
ぐちゃぐちゃした後悔で吐きそうになりながら、青がいるであろう方向に向かって必死に呻き声をあげた。
それなのに、俺の耳に届いたのは嘘みたいな言葉で。
「俺しばらく外で頭冷やしてくるわ。……これでも傷ついてるんや。黒ももう一回、自分のしたこと考えてな」
「ん゙んん!?♡♡♡♡♡ん゙ーん゙!!♡♡♡♡んん゙!!♡♡♡♡♡♡んぅ゙うーッッ!!♡♡♡♡♡」
そ、そんな、そんなッッ!!♡♡♡♡
うそやろ、青、行っちゃうのっ!?♡♡♡
だめ、だって、これ死ぬ、しぬ゙ッ♡♡♡♡♡♡
放置するにしたって、せめて側にいてくれないとっ、ほんとに俺………!!
ボロボロと勝手に涙が溢れる中、青を止めようと必死に呻いた。
それなのに次の瞬間にはバタン、と扉が閉まる音がして、あぁほんまに行ってしまったやなと嫌でも分かってしまった。
それでも部屋を出ただけやって、家は出てないはずだって信じてくぐもった声を出し続けた。
ガチャ、と玄関が閉まるような音がしたのを認めたくなくて、何度も何度も叫ぼうとした。
「ん゙〜〜〜ッ゙!!!♡♡♡♡♡ん゙ッ、ん゙っん゙っんッんッ゙!!♡♡♡♡ふ、ぅ゙♡♡♡ぅゔ!!♡♡♡♡♡♡♡〜〜〜〜゙ッ!!!♡♡♡♡♡♡」
低い振動音を上げて前立腺を揺らす玩具に意識を削がれて、しっかり差し込まれた尿道ブジーの先をきゅん♡と締め付けてしまう。その衝撃で奥を締めてしまって、それがまた快感を生んで。
苦しいほどの絶頂。
本当だったら潮を吹きまくっているだろうと思うのにそれも堰き止められて、なのにキツくちんこを締め上げるオナホの中でガーゼのザラザラした質感にもいじめられて。
散々開発された乳首も
吸い上げられているだけで気持ちいいせいで、逃げ場がなくて。
連続でイキすぎて、イっていない時間がどんどん短くなっていく。
「ん゙ッッ♡♡♡♡♡♡ん゙、ッ♡♡♡♡♡んぅ゙、ふ♡♡♡♡♡♡んんん゙ん゙ん、♡ん〜ん゙!!♡♡♡♡♡んん゙ッッ!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡」
脳みそごとドロドロに溶かされているみたいだった。
体はこんな膨大な快感に犯されているのに、心臓が冷え切っていて、つらくてたまらない。
玩具を使うとき、いつもなら青が側にいてくれて、可愛いとか好きとか言ってくれて、だからこの無機質な責めにも耐えられるんに。
……今は、違う。これは愛を確かめるための行為なんかじゃないんやもん。
「んぅ゙、ふっ、ぅ゙、んん゙♡♡♡♡♡ん゙…………ッッ♡♡♡♡♡♡ん゙ッッ!!!゙?、っ゙!!♡♡♡♡♡♡♡♡…………っ?、♡♡♡、♡…………♡♡♡」
吸い上げるみたいに締め付けるオナホのせいでズレたガーゼが、ぢゅり♡♡とさきっぽを擦る。
バチン!と目隠しに塞がれた視界が明滅するような感覚がして、一瞬ふわりと意識が変な場所に飛ぶ。
でもその意識も次の瞬間には、腹の底から湧き上がるような新たな絶頂の波によって再び引き戻される。
本気でこのまま死ぬんじゃないかって、ぐちゃぐちゃになった頭で考える。
それは嫌だ。
青に誤解されたままなんて嫌、傷付けたままなんて嫌や。
ちゃんと説明してちゃんと謝りたい。
だからお願い。………帰ってきてや、青。
声にならない願いが涙になってボロボロと零れていく。
どんどん水分を吸って濡れていく目隠しが冷たく感じた。