あれから数年、 私はとある協会の”悪魔”として生きてきた。
「 みんな おはよ ~ 」
いつもどうり協会の皆に声を掛け 困っている方々を助けたりした
「 よし ! これで大丈 ..夫 .. 」
急に昔の記憶が蘇って来る。
「「 君だァ レ ¿ 新イり サン ? 」」
曖昧だからなのかぐにゃぐにゃとした声が頭の中で再生される
「 何ッ .. これッ ..゙ 頭が .. 痛い゙ … 」
肩で息をしながら地面に這い蹲る、
「 ッ .. ぁあ゙ッ .. 」
一旦整理しようと息を整えその曖昧な記憶を思い出そうとする
「「 君が 新しい 天使ッ手 コト !! 」」
まだその声の持ち主が分からないが 先程より分かりやすくなっている事がわかる
「 .. どこかで .. 聞いたことがあるような.. 」
その時 、 思い出せそうな瞬間に人々の叫び声が耳に入ってくる
「 .. ?! 一体何が .. 」
即座に飛び上がり 、 その叫び声が聞こえてきた場所へと向かう。
『 ゃ゙ッ やめろぉ !! 』
『 ”天使” … 天使が来たッ !! 』
『 お母ざん ..゙ 怖いよぉ .. 』
段々と耳障りになってきそうな金切り声達が街全体から聞こえてくる
「 .. ッあ゙~ … 着いたは いいけど 敵どこだよ… 」
まずはその原因を探るため 高く飛び 辺りを見渡す
「 .. 人間は 全員いらない .. 神サマ が言ってた … 」
自分と似ているような何かが街を破壊してるとこを見つけた
「 おい 、 なにしてんの ? 」
相手を睨みながらも 、 声をかけた
「 .. 君も仲間なの ? 此奴(人間)らの 」
ものを破壊する手を止めて 羽の生えた怪物は問いかけた
「 仲間 … まぁ そうっちゃそうだけど 」
正直に答えた 、 下手に嘘をついたら 殺られるかもだからね
「 そっか、 」
その怪物は何処からか武器の剣を出しあまり見えない速度で此方へと攻撃を仕掛けようとしてくる
「 っ … ?! 」
此方も咄嗟に近くの壊れた建物から出てきた鉄パイプを持ち 相手の攻撃を防ぐ
「 ちょっ .. ! いきなりはヤバくない!? 」
相手の力に負けそうだが攻撃を防ぐことだけを考える
「 さっさと逝けば 楽なのにね、 」
表情を表に出さず ポツリと上記を述べる
「 そっちこそッ .. !! 」
その瞬間、また何かの記憶が蘇って来る
『 僕の名前は天音かなた !! 』
『 パートナーとして宜しくね !! 』
ぐにゃぐにゃとした声じゃなく、しっかりと聞き取りやすい声に変わっていた
「 …! 」
ハッとして 今戦っている怪物がその”天音かなた”という昔のパートナーという事に気づいた
私はついその怪物、いや天音かなたに言ってしまった
「 おい! 前の優しい かなたはどこいった! 」
此方から手に持っている鉄パイプで攻撃を仕掛けた
「 .. は? 何故名前を … 」
戸惑ったのかその攻撃が命中し
「 .. 私に名前付けてくれたくせに、忘れてやんの。 」
次々と攻撃をして
「 名前をつけた … トワ … ? トワなの? 」
相手の力が弱まる
「 ぁあ ! そう! そうだよ ! 」
「 やっと会えた .. ! 」
抱きつこうとする
…と
『 天音、 何をしている 殺せ 相手は 悪魔だ 』
上から … いや 天界から声が聞こえてくる、恐らく神様からだろう
「 でッ .. でも .. 」
かなたはどうしよう どうしようと 戸惑っているようだ
『 聞かないか、 』
神様からのなのか上からかなたに何かとても細い槍のようなものが刺さる
「 ぐふっ .. ?! 」
その刺さった槍はかなたの中に取り込まれて
「 かなた .. ? 大丈夫 ? 」
不安になりながらも問いかける
「 … 命令は絶対 。 」
まるで中身が変わったかのようにこちらを見た
「 … ぇ .. ぁ .. まじか、 」
念の為鉄パイプを持ち 離れる
「 … 」
白く染まりきった剣を持ち 、 素早くこちらに振りかざされる。
「 ぁッぶな?! 」
咄嗟に判断し、攻撃を防ぐ
さっきより早い、まるで操作されてるかのように
「 ちょ .. かなた? 目覚めよ? 」
手を差し伸べて
「 五月蝿い、 」
そう言って私の手を切る
「 痛ッ.. !、 」
即座に離れ 、 傷を確認する
使えないぐらい切られてはいないが 再生はしにくそうだ
「 ど ~ しよっかねぇ .. 」
かなたは多分私しか見てないからなあ…
…そっちが 本気なら トワだってやってあげる
「 ん゙ッ ..ッ゙ゥぁ゙ッ … 」
自分の腕に噛みつき 血が出るように 噛みちぎり続ける
「 ッ痛ってぇ.. けど こうしないと ..゙ 」
漏れ出てきた血から武器を作り出し、
「 鉄パイプじゃ 、 負けるっしょ ? 」
自身の血から槍を作り出し、
「 っ … 」
相手も攻撃の姿勢に代わり
「 …! 」
私はかなたの攻撃を受け止めたり 、 返したりを繰り返した
どちらもボロボロでいつ倒れても可笑しくない
「 .. まだやる? 」
槍を構えながら述べる
「 … 」
何も言わずに その場に倒れ込む
「 .. か ッ かなた ?! 」
戦ってる合間は気づかず 死ぬ寸前というギリギリで戦っていた事がわかった
急いでかなたのそばへと走って近づき触れる
「 ごめ … んね .. 」
最後の力を振り絞ってほぼぐちゃぐちゃの手をトワの顔へと伸ばし
「 かッ …かなたッ゙ .. 」
堪えていた涙を溢れさせ 力いっぱい抱きしめる
「 トヷ … 小さい頃 .. 一緒に居られなくて .. ごめん .. ね .. 」
かなたも同じように涙を流して、
徐々に体が冷えていく
「 … かなた .. 」
コメント
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えぇ話だ…神を♡♡♡たい