テラーノベル
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フェニラン後、5人はある公園に来ていた。
「なあ、これからどうしようか」
司がそう切り出した。
「そうですね。私たちは一人じゃなかった。ちゃんと大切に思ってくれていて、一緒にいたいって願ってる人がいた。」
「うん、そんな人たちがいるのに、私たちはこのままでいいのかな」
どうやら司が聞いたことは他の3人は考えていたようだ。一人を除いて。
「四人は確かに思ってくれる人がいた。司さんなら鳳さんが、一歌さんは咲希さんが、花里さんは桐谷さんがね。だけど、私はこのままでいいよ。四人がそれぞれの場所に戻ったとしても、私はずっと一人でいる。それしかできないから」
そう、奏は言った。その言葉を四人は驚いて聞いていた。特に驚きを隠せなかったのはみのりだ。
「そんな!?奏ちゃんには、瑞稀ちゃんや絵名ちゃんがいるでしょ?」
「確かに瑞稀と絵名は私を大切に思ってくれてる。だけど、私はもう、曲を作るつもりはないの。もう、はっきりとわかったから。私の曲は誰の心にも届かない、届けられないって。私には、人を作る曲を作る才能がない。ただそれだけ。私はもう、いいよ」
そう、奏は涙を流しながら言った。
ー奏さん。泣いてるじゃないですか、。本当はそんなこと言いたくないんですよね、?
だけど、一歌は何も言い返せなかった。言い返したかったのに、言葉が喉にへばりついて出なかった。
「それじゃあ、四人はそれぞれの場所で頑張って。私は応援してるから。じゃあね、みんな」
「あ、奏、さん。」
奏はそのまま公園から出て行った。その後ろ姿は明らかに寂しいって、辛いって言ってる背中だった。
そして重い空気が四人を包んだ。最初に口を開いたのは司だった。
「宵崎も応援してくれるって言ったんだ。俺たちもなんとか前に進まないと、な」
「そう、だね。」
全員奏のことを考えていた。当然だ。今の奏にはそばにいる存在がいないのだから。今までは四人がそばにいた。だけど、それがなくなってしまうのだから。
「それじゃあ、これからどうするか、決めよう、か」
#キャラ崩壊注意
師匠@活動終了
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コメント
1件
うわ、このエピソード胸に来ますね……。奏が「私はずっと一人でいる」って涙を流しながら言うシーン、本当に切なかったです。彼女の「曲は誰の心にも届かない」っていう言葉は、作り手として一番辛い自己否定だと思うんですよね。でも、一歌が何も言い返せなかったのもわかるというか――言葉が喉に張りつく気持ち、すごく伝わってきました。司が「前に進もう」って言ったところで、重い空気が続く感じがリアルで、この先どうなっていくのか気になります。