テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
木の温もりに包まれた建物。ここは街の小さな精神科病院「心の居場所」。
診察室では今日も、精神科医の大森元貴先生が患者さんの声に耳を傾けています。
「そっか〜、それは怖かったね」
待合室からは若井滉斗看護師の声が聞こえてきます
「おはよう、先生のところ行こうか」
ちょっぴり目つきの悪い滉斗。子供には怖がられることも、、、
「ぃや、、、怖い、、、」
「怖い?そっか、ごめんね。違う人呼んで来るね」
怖がられた滉斗の代わりにやってきたのは、元心療内科医の藤澤涼架さん。
今は医師の仕事をしていないけど、ここでお手伝いをしています。
「こんにちは、僕と先生のところ行ってくれるかな?」
ふんわりした雰囲気で親しみやすい涼架。患者さんからは涼ちゃんと呼ばれて大人気です。
「涼ちゃん、今日もお手伝いかい」
「おはようございます、滉斗が子供達に怖がられたみたいで、、、」
「若井君、本当は優しいんだけどねぇ」
「涼ちゃん、おはよ」
「おはよう、今日は自分から来れたの?」
「うん!」
「やったね!」
その様子を柱の陰に隠れて見ている少女がいます。
山田らんちゃんです。2才の時、大森先生に拾われてここにやってきました。
「らん、一緒に滉斗のところ行こうか」
「、、、」(コク
言葉はないけど、表情から安心しているのが伝わってきます。
幼馴染の2人がやっているこの病院は、街の人たちの憩いの場になっています。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!