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⚠️注意
ご本人様は関係ないです(登場人物としてお名前をお借りしています!)なので、なるべく口調や性格など似せるようにはしていますが所々違うところがあると思います
まだ、試し書き程度のクオリティなので温かい目で読んでいただけると嬉しいです! おかしなところがあったらごめんなさい…
どれくらいがちょうど良いのかわからないので
“3000”字くらいです!
緑×黄 ほのぼの
「うわぁ~…いっぱいある…」
キラキラとした、たくさんのチョコレートのショーウィンドーを眺める。
もうすぐバレンタインデー。
今年は大好きな彼—すちくんと恋人になって2回目のバレンタインだ。
俺はすちくんへのチョコを選びにお店までやってきた。が、
…やっぱり手作りの方がええかな?
去年のバレンタインは自信が無くて市販のものを渡した。 でも、手作りをして、喜んでもらいたい気持ちもあるわけで…
そこまで考えて去年のバレンタインを思い出しす。
—去年
「わぁ〜。みこちゃん、ありがとう! 本当にうれしいよ(ニコッ)」
「えへへっ。 喜んでもらえてよかった〜」
お店を何軒も何軒もまわって探したチョコレート。
気に入ってもらえてうれしい…!
「…ところで、みこちゃん。…食べさせてくれたりはしないの…?」
「…うぇっ?/// たった…たべ…?」
「そうそう。市販のチョコだから少しでもみこちゃん味を堪能したいな〜っと思って…。あっ!別に市販が嫌なわけじゃないよ!?気持ちがうれしいから!」
俺味ってなんやねん!
そう思いながら箱からチョコレートをひと粒取り出す。
…俺味はよくわからんけど、求められて嫌な気分はしないから。
「すっちー/// はい。あっ…あーん///」
「…お口移しでくれないの?」
「まだ恥ずかしくてムリですっ!!/// …もうちょっと! 俺に耐性がついてからなら…いいよ…// 」
「えぇ~… 照れ屋さんなみこちゃんに耐性が付く日は来るのかな…?」
「く、来るもん!! 絶対すっちーのこと照れさせるんやからっ!!」
…思い出すだけで頭から湯気が出そうなくらい恥ずかしい。 実際ショーウィンドーに写る俺の顔も耳まで真っ赤だ。
すちくんは去年のこと覚えとるかな…?
あれから1年—俺はお口移しでたべさせるどころか、自分からキスをするのもとてつもなく恥ずかしい。
ただ、そんな俺が急に大胆な行動をとったらすちくんもお顔を紅くして照れるのでは…!?
という好奇心も俺の中にある。
それに、あんなことを言った手前、負けたくはない。
よしっ…!
俺は覚悟を決めて、バレンタイン当日の計画を立てるべくお店に入った。
「すっちー、おまたせ!!」
「! みこちゃん!! …ぜんぜんまってないから大丈夫だよ〜」
「俺から誘ったのに遅れてごめんなさい…」
「もう〜、大丈夫だって〜!…それに、もともと俺から誘おうと思ってたから、ね?」
すちくんをデートに誘って、バレンタイン当日。
俺はチョコレートを作っていて少し遅れてしまった。
だって、チョコレートがなかなか固まらんのやもん…!
「みこちゃん、今日はどこにいく?」
「ぅ俺! 〇〇公園のイルミネーション行きたい…! すっちー知ってる?あそこ、季節限定イルミがまだやってるんよ〜!」
「へ〜そうなんだ(笑) みこちゃんがそんなにオススメならあとで行こっか? 今はまだイルミネーションには早いからな〜」
「たしかに…! じゃあショッピングでもする?」
あぶないあぶない。俺、ちょっとだけイルミ主張強すぎたかな…?
でも、計画を実行するのに最適な場所はそこしかないから、なんとしてでも〇〇公園は行かなければならない。
…本当はおうちに誘ってもよかったが、そんなことしたら今日の、せっかくのデートが頭に全く入らなくなってしまうから。
すちくんと2人で並んで歩く。
少しだけ高い位置にある彼の顔にチラッと目線を向けると色っぽい唇が目に入ってくる。
「…? みこちゃん、どうしたの?」
「! …なっなんでもないっ!」
そう言って彼と繫がれた手をギュッと握り返す。
前言撤回。 …おうちに誘わなくても全く頭に入ってこないかもしれない。
現に今、いつもなら繋いでいるだけでドキドキしてしまう、大好きな恋人の手に、全く集中できていないのだから…
すちくんは少し不思議そうにしながらも俺が強く手を握るたびにギュッと握り返してくれた。
「すっちー。今日はありがとう、ほんまに楽しかった!!」
「こちらこそ、みこちゃんと過ごせて楽しかったよ〜」
日中にいっぱい歩き回って楽しんで、疲れたのと薄暗くなってきたので〇〇公園のベンチに腰掛けた。
…渡すなら今やよな
「す、すっちー! えと、えっと… これ、受け取って欲しいです///」
そう言って箱を差し出す。
「わぁ〜! ありがとう(ニコッ)…開けてもいい?」
コクリとうなずく。
中身は一口サイズのチョコレート。
味は少し大人っぽいビターな味。
「すっちーはビター味たべれる…?」
「うん! 普段甘いのを買うことが多いけど、ビターも好きだよ …何よりみこちゃんがくれたらどんなものでも大好き!」
そう言ってひと粒チョコレートをたべるすちくん。
「ありがと/// …すっちー。ごめんなさい… 」
「?…うん?」
一度断りを入れてから箱からひと粒のチョコを取り出し俺の口へ入れる。
そしてそのまま、すちくんの唇にチョコレートを運ぶ。
ちゅっ…
夜の公園の中、一瞬小さなリップ音が響く。
チョコレートを介してなので唇と唇がぶつかるのはお口の中に押し込む時の一瞬だけだが、それでもやはり恥ずかしい…
すちくん、俺…知ってるんだよ? あんまり苦い味は得意じゃないでしょ?
「…甘くなった?///」
「うん/// 今までで1番…」
そう言って微笑む彼のお顔はほのかに紅い。
たぶん、俺の顔は彼よりも真っ赤だろう。
でも… 普段あまり照れることのないすちくんが照れてくれたのは、とてもうれしい。
…俺の計画どおり
…とか思ってるんだろうな〜
お顔を真っ赤にして照れる俺の恋人—みこちゃんをながめる。
最近、俺の口を見るたびにお顔を紅くして照れてるから可愛くて可愛くて仕方がなかった。
…1年前の今日言ったこと、ちゃんと覚えててくれたんだね?
まあ、負けず嫌いなみこちゃんが忘れちゃうとは思ってなかったけど…
みこちゃんは照れ屋さんだけど、変なところですごく負けず嫌い。
だから1年前、わざと少しだけ煽ってみた。
普段自分からキスすることにも、ものすごく恥ずかしがるみこちゃんからのキスを期待して。
本当にお口移しでくれるのは少し想定外だったけど…
…でも、これはみこちゃんも予想外なんじゃない?
そう思いながら、可愛いおててで真っ赤なお顔を覆う恋人の横で自分の鞄の中身を確認する。
鞄の中にはみこちゃんのために用意したチョコレートの箱と、もう一つ小さな箱—
…受け取ってくれた時の反応が楽しみだな〜(ニコッ)