テラーノベル
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このまま小町さんと過ごすのかと少し残念に思っていると、前に彼女の姿が見えた。隣の友達と楽しそうに話している。そこに混ざりたいとは思わないが、彼女に話しかけられたら、ぐるぐると考えがまわっているうちに花火が始まっていた。いつの間にか10分経っていた。花火が始まってからは何もなかった。ただただ綺麗な花火が広がっては消えていく。話しかけたいのに話しかけられない。最後の花火が打ち上げられた。一番大きくて一番カラフルな花火、なのに派手すぎない華麗で自分の美しさをわかっている。彼女のようだ。花火が終わると彼女の方に視線を落とす。そこで目が合ってしまった。彼女はにこっと笑い小さく笑い手を振った。その日はそれで十分だった。その顔を思い出し、 もう一回見たいと思いながら眠りについた。
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蜂蜜喜奈子 ハチミツキナコ
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