このチームと戦っていて思ったことがある。これはまるでドッジボールという名の『 攻防戦』だ。だけど俺は当たってしまって。何もできることは無い。強いて言うならこっちからの応援だが、この看板を目にしなければ死んでいただろう。
『 この看板を見てから喋ったら死』
と書かれた看板が中に置いてあった。途中から遥輝が喋らなくなったのはこれのせいだろう。しかし前の双六に比べれば大分親切な仕様だと思った。見てから喋るなと言うことは見なければ良いんだと見てから気づいた。そう考えていると、
「ナイス!ひろゆき!」
と言う声と共に相手チームの田中が送られてきた。
「あーくっそー。あいつ強いなー。」
田中が喋りながら試合に集中していて、看板を見てないからこっちからいくらでも口出しが出来る。そうして居るうちに順調に試合は進んでいった。
「フェイントだ!横にボールを移すぞ!」
と田中が言った。そうしたら俺のチームはひろゆきが、かやのにボールを渡し、かやのがボールを投げた。しかし田中の声のせいで気づかれてしまった。
「あっぶね!ありがとう!田中!」
「どういたしまして!それより自分の心配を!」
「はいはい!分かってますよー」
幸い、かやのにも当たらなかったが相当厄介だと思った。こいつはこっちの頭脳役的な立場だ。このまま喋られては迷惑だと思い、こいつの肩を叩き看板の方を向かせた。
「ん?『 この看板を見てから喋ると死』?!お前ら!はめたな?!」
と言いこちらを殴ってきた。しかし力はそこまでないのか、痛いくらいだった。そうするとたぬきが
「前半戦しゅーりょー。次の開始は1時間後です。」
と言い「ポンッ」とお腹を鳴らした。そうするとボールは消え、シェアハウスに移動していた。そうするとひろゆきが突然殴ってきた。
「いってーなー!何すんだ!」
「おい。雑魚リーダーどうすんだよ。あんな怪物倒せる気しねーぞ。」
「雑魚リーダー…。彼は相手にしなくて良いと思う。力的には五分五分だ。それよりも俺が気になるのはあの暗号。一体何を表しているのか。それより殴ったこと謝れよ!」
「あ、あのっ!あの暗号、もしかしてクイズなのではないでしょうか?」
「クイズ?クイズって一体なんの?見た感じクイズには見えなかったけど。」
「ああ、俺もそれはこのクソに賛成だ。あれがクイズには見えなかった。」
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