テラーノベル
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レッスン終わり、自然に隣にいること。
疲れた時、何も言わなくても飲み物を渡されること。
帰り道、くだらない話で笑うこと。
その全部が当たり前みたいに続いていくと思っていた。
ある夜、仕事帰りに六人でファミレスに寄ったことがあった。
みんな疲れてて、ほとんど喋ってなかったけど、その空気が妙に心地よかった。
向かいに座っていた翔太が、眠そうにドリンクバーのコップをいじっている。
その横顔をぼんやり見ていたら、不意に足を軽く蹴られた。
「なに見てんの」
「いや、きれいだなって」
「はあ!?」
突然そんなことを言われるなんて思っていなかったんだろう。顔を真っ赤にして翔太が焦る。
俺もそんなこと言うつもりなんてなかったからつられて顔が赤くなる。
顔を赤くして黙りこくる俺たちに気づいた深澤がからかう。
「おいそこ、いちゃつくなー」
「「いちゃついてない!!」」
「おーきれいにハモった」
くすくすと笑う阿部ちゃん。
その瞬間、ふと思った。
あぁ、多分俺、翔太のことずっと好きなんだろうなって。
翔太といる時間が好きだった。
みんなと笑ってる時間が好きだった。
だからきっと、この先も。
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