前回の続きです
太荒
捏造⚠
R-15(ディープキス、飲酒)⚠
太陽の口の表現⚠
ふ、と意識が浮上する
続いて身にまとったシーツの触り心地、古い本の匂い、柔らかい風と花の香りが鮮明 に現れる
「おっ起きたか寿司、ここまでしてやった池沼太陽神を崇め奉りなさい」
「あっはい、ありがとうございます 」
自分は特訓と称した殺り合いに負けたらしい
そしてここは宿だろうか
「どこの宿に連れてってくれたんですか?」
「あ?俺の聖域だが? 」
どうやら彼の家の様だ
太陽が分厚い本を読む手を止め、こちらを見る
「負けたらなんでも言う事を聞くっつったよな? 」
「言いましたっけ?」
「お前前世鶏????言いました、絶対 」
「アッハイ」
目の前の沼から目を離す、窓際に白い花が花瓶に刺さっている。眼前の沼にこのような趣味はあっただろうか、見たことある花。誰かが喚き立てる声が聞こえる。確かジャスミンだったか
「聞いてんのか寿司!!!!?!」
「あっはい、フサキンさんの色違いを見つけた話ですよね」
「違いますが??????」
わざとらしく盛大に溜息を付く、そして何故かまた考え込むような仕草を見せ言い放った
「俺と酒の飲み比べしろ」
何故こうなったのか、荒川は溶け切った思考を巡らせる
勝負に負けて、フサキンさんの色違い見つけて、それで…
目の前には大量の酒瓶、襲撃した時にガラス張りの棚に詰まっていたものや、いつも爆破される家の家主が泣きながら飲んでいるもの、よく見かける 発泡酒まで
端に申し訳程度にチーズやらクラッカーやらが置いてある
「うきゅきゅ!!!さあ寿司 飲め早く早く早く早く早く」
「え?あ、はい」
どうやら拒否権は無いらしい、弱ったな、残念ながらアルコールには勝てた試しがない
申し訳程度にプリントされた微アルコールの文字を見つけ、手に取る
缶を開け、中身を飲み込む
軽く刺すような刺激、弾ける炭酸、柔い桃の香り
美味しい、もっと、もうちょっと
「フフ、うふふふふふふ」
「うわ怖 」
あたまがふわふわする、あれ?アルコール度数すくないはずじゃなかったっけ
笑いが込み上げる、意味もない 声が口から漏れ出す
そんな荒川を尻目に太陽は 見るからにアルコール度数の高そうな酒を開けている
「あいつ良いもん飲んでんなァ〜〜〜そうだ!今度料理しに行こ」
太陽が机の端に置いたチーズを取る隙に荒川の手が伸びる
「あっおい寿司!!!!」
太陽がよく手を付けている酒瓶を手に取り、口をつけ… 中身を飲み下した
口の中が焼けるように熱い、むせ返りそうなアルコール、鼻に抜けるオレンジとミントの香り
「っげほっ」
生理現象で涙が出てくる
「言わんこっちゃねーwwwwアホじゃねーの?wwアホだったわ 」
そういう太陽はというと、多少顔が赤くなった程度で、もはや勝負はついていることは誰の目にも明らかだった
だが太陽はその事に言及しない
久しぶりに荒川に襲撃されることもなく、ゆっくりと酒を飲めるからだ
つまるところ、この沼も多少酔って居るわけで
しばらくすると先程のアルコールが更に回ったと見られる猫背の沼がにじり寄ってきた
「たいろぅさーん」
フフフと薄気味悪く笑いながら太陽に近寄って来、手にしがみついた
「うわ、セミかよ離れろや寿司」
「らいよぅさんいつのまにふえたんですか」
「池沼太陽神は唯一無二です離れろ寿司」
そういう割にはあまり抵抗する様子を見せない、軽く手を引いたり、胸を押す程度なだけで
そんなことで目と鼻の先の沼が執着を止めるわけなく
「うぉ、たいろぅさんって手、あったかいんれすねー」
手を握り込み、その大きな掌を撫ぜる
重量級の武器を振り回しているせいも ある、が、以前、何処だったか、頭の良い大学に行ったと言っていた。その時、ペンを握り四六時中何かを書き付けていたのだろう、筆を握る位置にたこが出来ている。ゴツゴツして、節くれだって、温かい手
「たいよーさんって、手があったかいんすね」
スリ、と何時もは文字通り溶けたような顔をしている沼が、太陽の掌に頬を寄せる。
酔っぱらいと化した襲撃者は、手の温かみを随分気に入ったと見た、手を離そうとしない
仕方がないので、相手が此方の手を見つめる代わりに此方も相手を観察しようと思い立ち、顔を見る
何時もは焦点が合わず虚空を眺め、寿司の事か健全な少年少女育成にはとても向かない事を考えているだけだが、今は此方の手に熱で潤んだ目を向け、眺めながら揉んでいる
ふと、視線を目から下に移す
だらしなく緩んだ口から、酒と思わしき液体が垂れている
もったいない、飲み物は粗末にしちゃいけませんって習わなかったの!!?!
しばらく自分の顔を眺め回していた大きな手の持ち主は空いていた手を此方の背中に回し、引き寄せー…
抱きついた
荒川のかろうじて残っていた理性が警報を鳴らす。何故ならゼロ距離で密着している強くて気まぐれな沼はいつ何時 此方の腹を拳でぶち破らない保証なんてないのだ
何も武器を持っていなく、単純な筋力差にも劣り、アルコールで正常な判断が出来ない
しかも抱きつかれ身動きが取れないと来た
これは大分、いやかなり不味い
アルコール漬けにされた脳は何をとち狂ったか、はたまた普段の妄想のせいか、何か気を逸らさねばと言う考えに素直に応じ、相手の口と思わしき曲線に口付けた
所詮バードキスと言うやつである
突然触れた柔い感触に太陽は動揺する素振りも見せなかった、だって今からやろうとしてたもん
頭を掴み強引に固定し
ぬるり、薄い唇をこじ開け無遠慮に舌を突っ込む
荒川は急に口内に現れた侵入者に驚いたのか舌がびくりと跳ね、暫く引っ込んでいた
が、直ぐに順応し舌を絡めつける
太陽の長い舌が口内を蹂躙し、歯列をなぞる
擽ったいのか身を捩っ て逃げようとするがそんなことはさせまい、掴み直し角度を変えてまた舌をねじ込む
アルコールと、香料と、2人分の唾液。四捨五入したらセックスに入るんじゃないか、そんな事を考えながらお返しとばかりに舌を触れ合わせる
暫く薄暗くなった部屋には卑猥な水音と、どちらとも付かない荒くなった呼吸の音が響いていた
荒川は酸素が足りず、綿を詰めたようになった頭にようやく気付き、神の広い背中を叩いた
太陽はその事に気付くと名残惜しそうに口を離す
二人の唾液が銀の橋となり、ぶつりと切れた
「は、ふぁ」
「….」
普段騒がしい奴が静かになる時ほど心配になる瞬間はない
荒川が浅く呼吸をしながら息を整えている。
また相手の顔を見る、呼吸に合わせて上下する胸、ほんのり色付いた頬、惚けた 目
映るものすべてが目に毒である。
まじまじと見つめると、相手の瞼が下がり、重心をこちらに傾け寝息を立て始めた。
まあ、今日ぐらいなら…とやって来た睡魔に身を委ね、目を閉じる。
外では夕日が顔を隠そうとしていた
最後の方投げやりになりました、すみません
コメント
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最高でした... あなたの書くソーロット組が大好きです!