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あの女がうちに来てからずっと同居生活は続いている。私はお兄ちゃんにバレないようにあの女への嫌がらせを続けているのに、あの女は折れない。おかげで私は前よりお兄ちゃんと話す機会が少なくなってしまった。しかし、ある日、良いことがあった。あの女の親が病気になり、あの女は看病する為に家に帰ったのだ。
今日からまたお兄ちゃんと2人暮らし♪ここ最近ずっと続いていた頭痛や吐き気も一気に無くなっちゃった♪
いつもの朝、お兄ちゃんはキッチンで料理をしていた。私の大好きなコンソメスープのいい匂い。私はお兄ちゃんにおはよう!と元気に挨拶して、お兄ちゃんの後ろから抱きついた。
「お兄ちゃん大好き…♡」
「どうしたいきなり。俺もメルのこと大好きだよ。」
久しぶりに大好きって言ってくれた…でも、それだけじゃ足りないよ?
「じゃあ、ずっと一緒に居てくれるよね?」
少し困った顔をするお兄ちゃん。困った顔もかっこいいなぁ…。それに、可愛い。
「でも、俺もメルもいつかは結婚することになるだろ?そうなったら…」
「そのときは、私の結婚相手はお兄ちゃんだよ♡」
言わせない…あの女と結婚するなんて絶対に言わせない…
私は笑顔でお兄ちゃんを見た。
「全く、メルはどれだけ俺のこと好きなんだよ。俺みたいなオジサンより一個上の中3の子とかのが良いんじゃねーの?」
まただ…お兄ちゃんはこの話になるとすぐに私の興味を他の男に移そうとする…私はお兄ちゃん以外の男なんて、男として見れないのに。
「嫌だよ。他の男なんて。私にはお兄ちゃんだけでいい。お兄ちゃんが欲しいの。」
お兄ちゃんが椅子に座ったのを利用して、私はお兄ちゃんにキスをした。
「……?!」
お兄ちゃん、びっくりしてる。至近距離で見るお兄ちゃん…肌が綺麗…瞳も綺麗…
「えへへ…びっくりした?お兄ちゃん背高いんだもん。ずっと座るの待ってたんだよ?」
お兄ちゃんはぼーっと私を見ていたけど、突然凄く悲しそうな顔で言ったんだ。
「…悪い…俺、メルのこと妹としか思えないから……あ、俺の事好きでいてくれるのは嬉しいよ?俺もこれからもずっとメルのこと大好きだからな!…その、大事な妹として。」
最後にフォローを入れてくれる優しいお兄ちゃん。でも、でもねお兄ちゃん、私が聞きたいのはそんなセリフじゃない。