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私は憂鬱だった。だって、お母さんがしんでしまうかもしれないもの。昨日の言葉がまだ頭に残ってる。
『生きてても意味ないよね』
意味あるよ、お母さんがいるから私がいるんだもん。お腹痛めて産んでくれたことは感謝しかないの。
『ごめんね、こんなお母さんで 』
謝らなくていいよ。こんなお母さんって何?私からしたらお母さんのこと大好きだよ。
私が幼稚園児の頃、父親からぎゃくたいを受けていた。殴られて、蹴られて、あざもいっぱいできた。でもそんな中、お母さんは体張って私を守ってくれた。今はタバコを吸って怖い人かもしれないけど、私はずっと大好き。 そんなお母さんがなくなるなんて信じられなかった。
ガラガラガラ
病室のドアが開いた。そこにはお医者さんがいた。なにか、緊張感を感じていたのでなにか嫌なことがあったのは予想が着いた。私のそばに来た時、お医者さんは重たそうな口を開いた。
「お母様が、昨晩、お亡くなりになられました。」
見事、当たってしまった。その時はショックなのか、抜け殻のようにぽかーんと、口が開いてしばらく閉じなかった。お医者さんはしばらく下を見た後ゆっくり顔をあげた。
「こちら、お母様から預けられたものです。」
そこには1枚の紙が谷折にしてあった。読んでみるとふにゃふにゃの汚い字で
『ゆあだいすきだったよごめんね』
とボールペンで書いてあった。それを見て、今まで溜まっていたものが一気に込み上げてきて思いっきり泣いてしまった。一言とも言えるその手紙はただの言葉のようで、非常に重たいものだった。
どれくらい経っただろうか。気づくと寝ていて、あたりは真っ暗だった。握っていた手紙は涙で所々濡れていた。時計を見ると12時だった。
「もう寝なきゃ。」
私は布団に潜ろうとした。するとズキっと足が痛くなった。電気をつけてよく見ると、この前腕にあった発疹が足にまで広がっていた。うわぁとか思いながら私は寝ることを優先した。