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完結、かな?😊
笑い合い、見つめ合っている翔太と宮舘
「………」
その光景を、一歩引いて見ている岩本…
渡辺を見る宮舘の瞳は、何処までも優しく
【まだ、諦められないかも…】
あの言葉が、脳裏を過ぎる…
慌てて頭を振り思念を振り払うと
丁度、2人が話を終えたのが見えた
手を上げて、渡辺と別れの挨拶を交わした宮舘が…岩本の側を通り過ぎる時
何か言いたげな真剣な表情をしていた…
その目はまるで【不幸にしたら許さない】とでも言っている様な気がして
思わず、背筋がピンと伸びた
「何やってんの?」
岩本の奇妙な行動に、不思議に思った渡辺が声を掛けてくる…
「いや、何でもない」
慌てて笑って誤魔化すが、それが余計に怪しく見える
「………」
納得のいかない様子の渡辺が、鋭い視線を向けてきた
けれど、スグに息を吐いて…整えて
今度は、見上げる様に見つめてくる
「俺とちゃんと話せって、涼太に言ってくれた事…嬉しかった。ありがとう///」
そう言った渡辺の顔は、ほんのり赤い
「翔太!」
堪らなくなった岩本が、抱き締めようとすると…瞬時に躱す
『このまま俺は、ツンデレな恋人に翻弄されながら生きて行くのだろうか…?』
それも悪くないな…等と考えてしまっている辺りが
俺はもう駄目なのかも知れない…
「照、行くよ〜」
いつの間にか先に行ってしまった渡辺が、手を上げて俺を呼ぶ
「えっ、ちょっ…置いてかないでよ」
慌てて追いかける岩本
ようやく追い付いて、繋がれる手と手
見つめ合い笑い合う…2人の関係は続いて行く…。