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門をくぐると、まだ登校時間内だからか多くの人がいた。

その中でも女の子は目をハ ー  トにさせて黄色い声をあげていた。


「 きゃ ー ♡ 会長様よ ~ ! 」


「 かっこいい ~ ♡♡ 」


どうやら梅宮さんを見ているようだった。

チラッと梅宮さんの方を見ると、聞こえてないかのように進み続けている。

その後ろをついて行く私はどうすればいいか分からずただひたすらに追いかける。

すると、そんな私に気づいた女の子達の声色が少しだけ変わった。


「 … ねぇ、あの子だれ?あんな子いた? 」


一人の子がそう口にし、周りにいた子達もボソボソと何か言っている。

私はこういうの慣れてるからいいけど … これで梅宮さんが嫌な気持ちになっちゃったらどうしよう … 。 と不安になる。

周りの声に夢中になっていた私はふと周りを見ると、人気 ( ヒトケ ) の少ない廊下を歩いていた。

廊下もお城のように広く、白くて綺麗だった。

暫く ( シバラク ) 歩くと大きな扉の前に来た。

どこだろう … ここ。

梅宮さんは大きな扉を軽々と開けた。

中に広がっていた景色はとても広いお部屋に多くの本、大きなソファ、そして校長室にあるような机もあった。

ここは … 校長室?

首を傾げると梅宮さんはニコッと微笑んだ。


「 とうちゃ ー くっ!ここは生徒会室でぇす! 」


元気よくば ー んと手を広げた梅宮さんを見て驚きを隠せなかった。

こ、ここが生徒会室 … !?!?

とっても広くてびっくりしちゃった。

まるで普通に人が住めるような空間。

普通はリラックス出来る場所に緊張する。


「 そのキャリ ー ケ ー ス、貸して? 」


優しい声色と共に手を差し出してきた梅宮さんに戸惑いながらもキャリ ー ケ ー スを手渡すと、「 ん、ありがとう 」 と優しく微笑んでお部屋の端に置いた。


「 今から教室に向かうんだけど放課後までキャリ ー ケ ー スはここに置いておこう 」


「 え? 」


「 寮の部屋と鍵はまた放課後に教えるな 」


そう言って一緒に教室を出た。



☆.*゚•*¨*•.¸♡o。+ ☆.*゚•*¨*•.¸♡o。



ガラガラと担任の先生と一緒に教室に入った。


「 はい、二学期早々だが転入生が来てくれました 」


「 お、桜花絃ですっ、よろしくお願いします … ! 」


緊張のせいか上手に話せないまま口を開いた。


「 よろしく。席はあそこ 」


ピシッと指を指した先はヘッドホンを付けた男の子の隣。

私は机の横に鞄をかけ、男の子に話しかけた。


「 よ、よろしくね … ! 」


できるだけ微笑むと、男の子はコクッと頷き、そのままHRは終了した。

次の時間の準備をしていると、男の子は私の方をじっと見ていることに気がついた。

気のせいかなと周りを見渡すが、一向に視線は動かなかった。

首を傾げると、男の子はパッと口を開いた。


「 … どっから来たんだ 」


ボソッとそう言った。

多少声は小さくとも、ハッキリ聞こえた。


「 えっと … 𓏸𓏸 街ってところ … 」


私の言葉を聞いた瞬間、男の子は一瞬にして表情を変えた。

大きく目を見開き、有り得ないものを見ているような目をしていた。

わ、私変なこと言ったかな … っ。


「 遠すぎだろ、なんで態々 ( ワザワザ) そんなところから来たんだよ 」


「 す、推薦なの … っ 、! 」


「 推薦? 」


「 うんっ、 」


「 へぇ … すげぇのな 」


私の勘違いかもしれないけど、褒めてくれたような気がしてちょっとだけ嬉しくなった。


「 そういえばお名前聞いてもいい? 」


そう聞くと、すぐに名乗ってくれた。


「 梶蓮 」


「 梶裙 … 」


漢字2文字で、しかも『 蓮 』ってお名前かっこいいな。

と言ううか梶裙大人しいイメージがあったけど、結構お話してくれるんだ … !

梶裙との距離が縮まった気がして嬉しくなった。

逃げ場のない溺愛包囲網 ~ 気づいた時には全方向から愛されてました ~

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