テラーノベル
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チャイムと共に教室の扉が開いた。
入ってきたのは担任と … 一人の小柄な女子。
誰だ … あいつ。
横髪のせいで顔が隠れていてわからない。
「 はい、二学期早々だが転入生が来てくれました 」
正直どうでもいいけど何となく見ることにした。
すると、その小柄な女子がゆっくりと顔を上げ、口を開いた。
「 お、桜花絃ですっ、よろしくお願いします … ! 」
__ は、?
見て驚いたのは俺だけじゃない。
このクラスの全員が驚いている。
それは … 有り得ないほど綺麗な容姿をしているからだ。
緊張のせいで震える声。
金髪の長い髪に黒い瞳。
キラキラした瞳に吸い込まれそうなほど美しい。
いや、可愛い … のか?
その桜花絃とやらのせいで自分が自分じゃなくなる。
くそっ、正気を保てねぇ。
「 よろしく。席はあそこ 」
そんな俺に追い討ちをかけるように担任が俺の隣を指さした。
は?今でもやべぇのに隣なんか来られると人間じゃなくなるだろ。
そんな俺を無視して桜花が俺の隣に座った。
ゆっくりとこっちを向くと、
「 よ、よろしくね … ! 」
震える声ではなくなっていて、ただただふわふわした可愛い声でそう言った。
誰もが認める美貌で微笑みかけてくる。
これ … 心臓持たねぇだろ。
今会ったばかりだけど、自分のものにしたいと強く思った。
俺は声が出ないままコクッと頷いた。
HRが終わって次の時間の準備をする桜花をじっと見つめる。
桜花はそんな俺に気づくとキョロキョロと周りを見渡した。
もしかして … 自分が見られてることに気づいてないのか?
鈍感かよ。
再びこっちを見た桜花はコテッと首を傾げた。
可愛らしい仕草に胸が高鳴る。
喉の奥に留まったままの声を振り絞って声をかける。
「 … どっから来たんだ 」
自分の声とは思えないほど小さい声に恥ずかしさと焦りが募る。
小さい声を優しくすくい上げるように優しい声色で答えてくれる。
「 えっと … 𓏸𓏸 街ってところ … 」
思いもよらない返答に驚きが隠せない。
隣街でもないところを指していた。
ここに来るまでに片道3時間はかかるような遠いところ。
なんでそんなところからここまで … ?
「 遠すぎだろ、なんで態々 ( ワザワザ) そんなところから来たんだよ 」
思わず疑問に思った俺は声に出してしまった。
「 す、推薦なの … っ 、! 」
「 推薦? 」
「 うんっ、 」
「 へぇ … すげぇのな 」
慌てて話す桜花が可愛くてつい甘い声が漏れる。
不器用ながらも褒めると、桜花の表情が柔らかくなった。
こいつ … 千変万化 ( センペンバンカ ) な表情だな。
「 そういえばお名前聞いてもいい? 」
向こうから聞かれるとは思ってもみなかった。
俺はドキドキする心臓をバレないように掴んで答えた。
「 梶蓮 」
「 梶裙 … 」
俺の名前を呼ぶ桜花が愛おしい。
「 よろしくねっ、梶裙 … ! 」
ぱぁぁっと表情を明るくさせ元気よく名前を呼んでくれる。
心臓がはち切れそうなほどドクドクと音を立てる。
初恋を奪われた。これが … 一目惚れだ。
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