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それではどうぞ






🇺🇸日帝、俺、お前の事が好きなんだ。


ある夏の夜、お前に言われたあの一言。

私は嘘だと思った。私は馬鹿にしているのだろうとあしらった。

だがお前はその度に


🇺🇸嘘じゃねぇよ。


と言う。


だが私は信用出来ない。

本当に好きならこんな睨み合いなどしない。ましてや傷付けない。

だが彼奴は挙げ句の果てに私にとどめを刺した。


☀︎嘘ばっかりだな…米国。


傷だらけになった身体を見て呟く。


☀︎…


このままずっと米国との関係を続けていれば、また私の元に来て私に思いを伝えるのだろう。

もしそうならこんなにしておいて良く来れるなと思う。


☀︎…彼奴の顔はもう見たくない。



私は名前を日帝から日本に変えた。

これからは別人として生きたい。知り合いの殆どとも連絡を断ち切った。

そして私はいたその場を去った。


私はこれから先、いやずっと、米国とは会う事は無いだろう。


☀︎さよならだな。米国。






コンコン

ガチャッ


🇺🇸日帝〜今日なんだけどさ…あれ?


伝えたい事があって日帝のいる部屋を訪ねてみたが、日帝の姿が見当たらない。


🇺🇸…日帝?何処だ…?







…あれから幾月か…いや、あれから100年程経った。

私は平穏に暮らしている。

少々米国との間に出来た古傷が痛むが、そんなの大した事は無い。


🇬🇧お久しぶりです。日帝さん。

🇯🇵あぁ…。


今は数少ない知り合いと連絡を取っている。

英国と仏国はその仲だ。

🇯🇵なぁ…いい加減日帝と呼ばないでくれるかイギリス。

🇬🇧あらすみませんつい…そういや日本さん、今回大事なお話がありまして。

🇯🇵何だ?


イギリスからの話はこうだ。

イギリスが働いている会社に勤めないかという事。私にも向いているうえ、働きやすい職場なのだとか。


🇯🇵ふむ…。


私は少し考えた後、それを了承し、後日入社する事になった。




後日




🇯🇵初めまして。今日から此処で働く日本といいます。宜しくお願いします。

🇬🇧宜しくお願いしますね。

🇫🇷宜しくね!


少し不安もあったが、フランスやイギリスがいて安心して入社出来た。

…此処なら大丈夫。仕事が出来そうだ。



おーい其奴が新人サン?

🇬🇧はいそうですよ。

宜しくな!

🇯🇵あっはい宜しくお願いしま…す…。


差し出された手の主と握手をする。

私はふと、その手の主の顔を見た。

そして目を疑った。



どうして、何故コイツが…。






『続』


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