灰谷蘭
“灰谷蘭”
それは 兄ちゃんの名前
兄ちゃんに
また会いたい
またあの声を聞きたい
またあの笑顔を見たい
また一緒に喧嘩して
馬鹿やって
仕事やって
“今日も弱かったな”って言って
帰りにアイス食って帰って
それで、それで
コンコンッ
春『…おい、竜胆…お前そろそろ出てこいよ…3日何も食ってねぇだろ…。』
コ『…三途、今の 竜胆がどういう状況か分かってんのか?』
春『…ンなもん分かってるに決まってんだろ…何時もなら放置だわボケ…』
あの時、あの時俺が不意をつかれてなければ
あの時、俺が直ぐに逃げれば
そうすれば、そうすれば兄ちゃんは…。
コ『おい竜胆、辛い気持ちも、寂しい気持ちもよく分かる。 でもな 3日何も飲まず食わずはきちぃぞ、…そろそろ 出てこい』
俺が、俺があの時しっかりしてれば
そしたら、兄ちゃんはずっっと隣で笑ってくれてて
春『…おい……お前…そろそろ現実見ろよ…。』
春『逃げてばっかじゃねぇかよ、お前…実の兄が死んだくれぇで 病んでんじゃねぇよ。それでも反社か!?!?』
コ『おい、お前…殺されてぇのかよ…〆んぞ』
春『は”!?!?…でも……!!!』
春『…チッ…へーへー……』
コツ…コツ……ッ
春『…ココ…彼奴さぁ~……』
コ『……俺も分かってんだよ、でも仕方ねぇだろうが……。』
春『………そうだけどよ…』
コ『………』
春『………』
コ『……』
コ『…彼奴は……彼奴が死んでから変わっちまった、彼奴らは何時も一緒に居て……気持ち悪ぃぐらいにべったり。
やはり兄弟だったからか、顔もそっくりだった、毎日毎日、仕事の邪魔しては仕事サボって…毎日彼奴らのお陰で周りは明るかった。
彼奴が…仕事で死ぬまではな。』
春『……んだよ急に語り出して……そんぐらい知ってるっつの…。』
コ『……お前はその”死んだ奴” …って分かってんのか?』
春『…は?蘭だろ?』
コ『違ぇわ馬鹿、死んだのは
竜胆の方』
春『…はぁ…!?!?!?』
コ『……』
春『…つー事はよ……あん中居るのって…』
コ『…あぁそうだよ、竜胆の実の兄
竜胆の事を誰よりも1番愛していた…』
コメント
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え、何それ、どうしてそんな感動話作れんだよ