「発熱」
彼が電話した相手は 川崎(かわさき)さんだった。
レストランを予約するよう告げているのを聞いて、半分冗談だと思っていた私は驚いた。
佐伯(さえき)は通話を終えると、「ほら」と私を促す。
「あんたも、夕飯はいらないって家に電話しといて。 帰りは送るから」
「ま、待ってよ、私は……」
慌ててベンチから立ち上がった時、見慣れた黒い車が駐車場に入ってきた。
(えっ)
どうしよう。
まさか川崎さんは、もうレストランを予約したんだろうか。
「ほら、 早く」
佐伯に急かされるままスマホを取り出し、お母さんへ電話をかける。
「はい、もしもし?」
コール音1回で繋がり、言い訳を考えている最中だった私は、頭が真っ白になった。
「あっ、え、えっと……」
「なによー、なんなの?」
「あ、あのね! き、今日、友達とハンバーガー食べて帰ろうってことになったんだ! だか*******
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