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「……うーん、やっぱり、こっちの方がいいかな？」
とある金曜日の夜、私は自室の鏡の前で服を合わせていた。
それというのも明日の土曜日、大和くんと初めてのデートをする為だ。
付き合い始めて数週間、私と大和くんの予定がなかなか合わず、デート出来ずに過ごしてきたのだけど、ようやく明日出来る事に。
初めてのデートという事もあって、洋服選びから気合いが入ってしまう。
私服姿を見せるのは初めてじゃない。
休日塾に行く時は私服だから、迎えに来てくれる大和くんは私の私服を見ている。
塾の時は至ってシンプルな服装がほとんど。
服自体、あまり沢山持っていないから新しい服を買おうか悩んだけれど、大和くんと違ってバイトをしている訳でもない私にそこまでの余裕はなくて断念。
だからこうして、家にある服でコーディネートをしようと何着も服を手に取ってみては、ああでもない、こうでもないと悩んでいた。
そ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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