瞬はもう友達出来てるんだ…いいな~…。
私も頑張って作らなきゃ。
そんなことを考えてると
屋上の扉が開く音がした。
「どこにも居ないって思って探したんだけど」
「何してんの?」
イラついた雰囲気を纏った瞬ちゃんが
屋上に来た。
「空眺めてる」
「蜜、今日さ空いてる?」
「空いてるけど?」
「俺とまたラムネ飲まない?」
『ラムネ飲まない?』
その言葉は私の脳で何度も何度も響き渡る。
あの頃の約束を果たしたい。
でも、もう私は──。
「なぁ、聞いてる?」
「あ、!見て、飛行機雲!」
私はわざと話を逸らした。
こんなこと瞬ちゃんに言えるわけない。
「蜜、後で話ある」
「校門前で待ってて」
「..分かった!」
これはチャンスだろうか。
あのとき言えなかったことを
今、伝えるべきだろうか。
それは瞬ちゃんに告白をすること。
でも、もし振られてしまったら?
その後どうやって瞬ちゃんに
接すればいいのだろう。
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